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昇進試験を受けてようやくキャリアについて理解できた噺
先日、人生で初めて昇進試験を受けました。元々日系大手のJTC(The典型日系企業)に勤めていたので、正直昇進試験は私にとって初めての経験でした。
そして受けてみてびっくり!めちゃくちゃ自分の内省ができてキャリアについてクリアになりました!
その経験をみなさんにもShareしたいと思います。
大手企業にありがちな罠
まず比較対象として前職の話をしたいと思います。
おそらく多くの日系企業がこれに当てはまります。
①年功序列
②メンバーシップ型雇用
そもそも①により、順番に昇進していくからそもそも昇進試験がない企業も多いですよね。だから能力ない人が管理職なるという悪しき事態が発生するんですけどね。
つまるところ、自分で強く望まなくても長く勤めていれば自然と昇進できる仕組みのせいで、能力の高い社員のやる気が削がれていきます。
え?でもそれだったら転職する人が続出するんでは?と思いますよね。けど日系大手は勤続年数長いという事実があります。
その理由が②なのです。
自分で職種を選べない=会社からアサインされたものをやればいい
というマインドが根付いていってしまい、自分でキャリアを作っていくという考えが欠落していきます。
つまり、社員一人一人が実現したいキャリアを考えることなく、なんとなく勤めていればそこそこまでいけるというのが大手企業が生んでいる悪しき罠なのです。
以前の私もそうでした。転職して初めて、キャリアって自分で考えて、掴みにいって形成するものなんだと実感しました。
だから急にキャリアアスピレーションは?とか聞かれても困っちゃうわけです。
自分のキャリアを考えるってどういうこと?
外資企業に転職して1年。マネージャーポジションの試験を受けてみないかと声がかかりました。ずっとVacantのポジションだったので、きっと外から取って来るんだろうなと思っていたので、まさか私にチャンスがもらえるとは思ってもいませんでした。
しかしこの試験は必ず合格するというものではありません。
その職能においてFunctionalなスキルはマネージャーレベルにReadyである。
これが昇進試験を受けさせてもらえる最低条件であり、私はこれを満たしていたということです。
では昇進試験って何するの?と思いますよね。
・マインドセットが次のポジションで求めているものに達しているのか
・その上で現在の自分に足りないもの、これから強化しないといけない部分は何か(目指すところと現在のGAP)
・そのGAPをどうやって埋めていこうとしているのか
・キャリアアスピレーション
これらをプレゼンし、質疑応答を行うという内容です。なんだか転職の面接に似てるなーと思いましたが、1点大きく違うのは、プレゼンする相手=評価者は普段の私の仕事ぶりを知っている関係部署の部長陣だということです。
つまり転職面接のように評価者は普段の自分は知らないから、いつもより大きく振る舞うことも話を盛るということができないのです!!!!
その点で本当に今の自分の強みも弱みもめちゃめちゃ内省して考えられました。
この内省こそキャリアを考えるのに非常に重要だと実感しました。
内省ってどういうこと?
お恥ずかしながら私も今まできちんとわかっていませんでした。
しかし今はこのように解釈しています。
自分の考えや感情、本心を自分の言葉で語れるようになること。
なんでそう考えるんだろう、なんでこんな感情になるんだろう、こうことしてる時はこんな気持ちになるななど、誰かがそれらしいこと言っていたからではなく、自分の言葉で語るのが大切だなと。
だから不正解はないんです。自分の心、頭の中の言語化なので、全てが正解なんです。
面接官をやったことがある人はわかるかもしれませんが、どこかで聞いたことがあるような発言をすらすら話させても響かないですよね。
それより流暢でなくても自分の言葉で語ってもらう方が伝わります。
偉そうに言っていますが、私も今までは誰かの借り物の言葉を使っていたと思います。
今回昇進試験の準備をする時にすごく考えて考えて考え抜いてようやく内省できました。
キャリアアスピレーションって何?
昇進試験の準備で1番難題だったのがこれです。
そもそも前職にいた時は聞いたことのない言葉でした。私なりの解釈はこうです。
キャリア(職務)において、いつまでにどんなことをできるようになっていたいか、
どんな姿になっていたいか
ここで難しいのは「どんなことをできるようになっていたいか」については、英語が話せるようになりたいとか、ピープルマネージメントをできるようになりたいというものではなく、それができるようになってビジネスにどんなインパクト出していたいかというような、もう少し高い視座で考えないといけないことです。
そうすると、じゃあ私はCMOになりたい!GMになりたい!とか役職を思い浮かべる人がいると思います。(著者の統計では、女性より男性の方が役職で考える傾向にあります)もちろんそれ自体が悪いことではありません。
しかし役職で考えると、それが達成させたときに目標を失ってしまうんですよね。役職は目的を達成するための1つの手段とも考えられます。その役職について本当にやりたいことは何か?
例えば、5年後には国内だけでなく海外のブランドマネージメントもしたい。
だからグローバルブランドマネージャーになりたい。
そのために、英語でディスカッション、チームのマネージメントの経験を積んでいきたい。
これがキャリアスピレーションです。
最後に
ここまで色々話してきましたが、私がお伝えしたいのは、キャリアは自分で考えて、自分の手で掴んでいくものです。
就職や転職で迷っている人、現職でキャリア迷子の人
まずは自分の考え、気持ちに耳を傾けて、5年後どうなっていたいかを内省してみてください!
この時自分の気持ちに嘘をつかないでください。人に自慢できるような立派なキャリアアスピレーションである必要はありません!かくいう私も役職には全く興味がないので、人によっては夢のないキャリアアスピレーションだと思われてしまうかもしれません。でもそれでも私の人生なのでいいんです!
自分でしか責任を取れない人生だからこそ、自分でキャリアを形成していきましょう!