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「努力のハードルを下げたい」のんさんが思うSDGsのアクションを広げるために必要なこと <インタビュー全文公開>

「努力のハードルを下げる」「自惚れてみること」「怒りが一番の創作意欲」。
これらの言葉は、SDGs Peopleの第1号として「ジャパンSDGsアクション」に参加していただいている“女優・創作あーちすと”のんさんへのインタビューで、彼女が発した言葉です。

のんさんは、東日本大震災で被災した岩手県の復興支援を地道に続けてきたり、「女の子」というテーマで若い女性のパワーを社会に繋げようとしたり、自身が着た洋服をリメイクしたりと、SDGsにつながる活動を長年行なっています。

そんな活動の数々に共感を受けた私たちは、のんさんへSDGs Peopleの第1号としてジャパンSDGsアクションへ参加してほしいとの想いを伝えたところ、のんさんは、そのオファーを快諾してくれました。

なぜ、ジャパンSDGsアクションへ参加してくれたのか。そして、SDGsアクションに取り組む上で、どんなことを大切にしているのか、のんさんに、お話を伺いました。

インタビューでは、冒頭の言葉のような、優しくて強いパンクな言葉がたくさん出てきます。読者の皆さんに“そのまま”を感じてもらいたく、全文を公開します。

(聞き手:木村充慶、カメラマン:汰木志保)

身近でできることがSDGsに繋がっていったら、すごくいい

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SDGs Peopleの第1号に参加してほしいと言われたとき、どう思いましたか?

SDGsは初めて聞いた単語だったので、最初はなんのことなのか、分からなかったです。「サステナブル(=持続可能な)」は、ファッション誌とかでよく使われているので認識はしていたんですけど、SDGsっていう言葉で聞いたのは初めてでした。でも、存在を知って、意識し出すと、あらゆるところにSDGsが存在していて、「こんなに身の回りにあったんだな」という感じがしましたね。

SDGsには17とたくさんのゴールがあるのですが、気になったものはありますか?

一番興味があるのは、プロジェクトのポスター企画✳︎で、ビジュアルを務めさせていただいた12番目(=つくる責任使う責任)ですね。やっぱり自分がつくること、創作することをずっとお仕事にしているので。今回のプロジェクトでは、そのゴールが入り口になって、SDGsの中に自身のやっていることが溶け込んでいければ、つながっていければ、すごく嬉しいことだなと思いました。

✳︎ジャパンSDGsアクションが今後展開する、SDGs Peopleのアクションと17のゴールを紐づけてポスターを発表していく企画。(詳細については検討中)

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自分がつくることというのは洋服のリメイクとかですかね。

似合わなくなっちゃったお気に入りのブラウスとか、ステージ用に買ってきた衣装とか、着れなくなっちゃった普段着とか、「好きなのに着にくいな」っていう洋服がお家にすごくたまっていました。捨てるのもどうかなというのもあって、それを掛け合わせて、自分の着たい服にしたり、衣装で活用したりするようになりました。

今回のお話をいただいて、「これってもしかしてSDGsなんじゃない?」って思い、そこが共通項になって、すごく共感できて嬉しかったです。

ご自身で工夫してつくったものがSDGsになるんだ、ということですね。さらにいうと、社会がよくなるという点も嬉しさに繋がるのでしょうか。

SDGsの課題って、ニュースとかを見ていて、どこか一部についてはみんな知っているはずなんですけど、社会課題として改めて直面してみると、「え、自分にどうにかできることなの?」みたいな、すっごい大きな問題に見えてしまうんですよね。
でも、どこかに自分が共感できる取り組みがあるはずで、その部分でSDGsに参加できると「楽しめること」になって、SDGsが日常に馴染んでいくと思うんです。

それは、決して「世の中をよくしたい」っていう勢いがないとできないことじゃなくて、すごく自然にできること。例えば、自分のいらなくなったものをすぐに捨てないとか。自分の生きている場所だし、身近でできることがSDGsに繋がっていったら、すごくいいなって思いますね。

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ーーリユースとかかしこまった言い方になると自分とは違うものに見えちゃいますし、日常に馴染むというのは大事な視点ですね。洋服のリメイクは、具体的にはどんなものをつくるのですか?

この服(下写真)はお気に入りのブラウスからつくったものです。10代のときは似合っていたけど、もう似合わなくなっちゃったものでつくりました。

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Tシャツも使っていますよね?

Tシャツは「ノンノック」というファンクラブ用のTシャツで、『ベビーフェイス』っていうミニアルバムを出したときにつくったものです。バンドメンバー用としてリメイクしたのですが、オーダーされたサイズが思ったより大きいような気がして、似合わなかったら困るなぁと思って、絞りを入れました。

バンドのメンバーは全員女性の方ですよね。

はい、そうですね。なので可愛い感じにしています。

やっぱり「女の子」らしさみたいなことを意識されてつくったのですか?

この服(下写真)を着ていただいた方はキーボードの方なんですけど、すごいガーリーな感じが似合う方なので、すごくかわいくしましたね。

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このノースリーブの服はドラムの方のものなんですけど、ドラムは全身を使うのでたくさん汗が出るんです。なのでノースリーブに切ってみました。

このシャツもウエストが絞れるのですか?

これも絞れます。華奢めな方なので、サイズが大きくても困らないようにこうしました。

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背中も素敵ですね。セクシーな印象も受けます。

そう。セクシーなのが似合う方なので、肌見せにしようと思って。かっこ可愛く。

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ーーブラウスは他にもつくっていますね。さっきのブラウスを使ってつくったものもあるようですが…。

はい。これ(上写真)ですね。お気にのブラウスなんですけど、一度自分で装飾したものを再度リメイクしたものなんです。衣装としてステージで着たことがあったんですけど、何度も着れないし、こういう装飾もしちゃったので、普段着にできなくてクローゼットで眠ってしまっていたんです。売ることもできないし、どうしようかって考えていたときに、「Tシャツに合うんじゃないか」と思って合わせてみました。

ご自宅にある洋服は、やっぱり捨てられないですか?

捨てられないですね。なんか「もったいない」って思っちゃう。あと、好きで買ってるから、「どうしよっかな」って思っちゃうんですよね。

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ーーリメイクはいつ頃からやられているんですか?

いつだろう。ここ2、3年くらいですかね。

ーーきっかけがあったんですか?

5年くらい前から、もうちょっと前か。7年くらい前にミシンを手に入れたことがきっかけで、はじめたんです。
最初はイチから洋服を作っていたんですけど、余った生地がもったいないと感じて、「掛け合わせて洋服をつくることもできるな」って考えるようになって、リメイクを始めたって感じですね。

ーーミシンで服を作つくりたいというシンプルな気持ちから始まって、途中からもったいないっていう気持ちが掛け合わさってってつくられるようになったと。

そうですね。

最初につくろうと思ったのはなんだったんですか?

初めは、Tシャツだった気がする。古い衣装にペイントをすることから始めました。『創作あーちすと』っていう本を出したんですけど、その本の企画で、白いドレスにペイントしてアートにするっていうのをやることになって、トートバッグにペイントしたり、余った布にペイントしてブローチにしたりとか、そういう創作をしたんです。

仮縫いのために買ったシーチング生地(薄地の平織生地)の端切れになったものを溜め込んでいたんですけど、それに好きな絵を描いてブローチを作って、妹にプレゼントしたりとかしました。もしかしたら、そこが最初かもしれませんね。

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つくっているときに、こういうメッセージを伝えたいとかはあるんですか?

洋服に関しては、メッセージっていうよりも「どうやったら可愛いかな」っていうのをやりながら組み立てていくっていう感じですかね。

ーーつくりたいものをつくったり、昔着ていたけどお気に入りだったものとかを組み合わせたりとか、そういう感じですか?

そうですね。たとえば、これは趣味です。Tシャツと切れ端を使って、普段着用につくりました。元々お気に入りだった2つの服を使って、どうしよっかなって迷いながらつくったものの中の1つです。こういう風にしようとなんとなくアイデアが浮かんできて、これの前につくった失敗作の応用編みたいな感じでできたものです。

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失敗するんですね。例えば何割くらい失敗するんですか?

4割くらい失敗かな。

ーーそんなに!

結構失敗してます。でも、失敗作も勉強のためにとっているんですよ。

ーーそれをさらにもう一回リメイクとかはしないんですか?

ほどいて違うものにしたりとかはします。これは襟付きのブラウスだったんですけど、子供っぽい感じになっちゃったので、「ここを切ってボーダーにしよう」「襟は襟で違うやつに付けよう」と思ってつくりました。ちょっと縫製が甘いですけど、結構うまくいったなと気に入っています。

ーーうまくいったんですね。

首元の部分をギャザーよせ(縫い目を利用して布をよらせたデザイン)してつくったら可愛いんじゃないかなと思ってつくったら上手くいった自信作です。着た感じは、もっと可愛いので、着たところもお見せしたいですね。

ーー見たいですね…。普段着なんですよね?

はい、これは普段着です。

意識が高いとか低いとかそういうことじゃなくて、日常的なことが大事

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ーー話が変わりますが、岩手県でずっと復興支援をやられていますよね。復興支援を続けられている理由は何なのですか?

一番はやっぱり恩返しですかね。すごく本当にお世話になった街だし。1ヶ月、2ヶ月住んでいたって言えるくらい滞在している時期があったので、本当に第二の故郷みたいに思っているんです。三鉄(=岩手県の三陸海岸沿いを走る三陸鉄道)とかも度々いろんな困難に立ち向かっていて、力強いです。私の方が勇気をいただくことが多いです。

あとは、やっぱり「のん」になってから、一番最初に応援してくれたのが岩手だったからっていうのも大きいですね。岩手に表敬訪問したときに、「のんちゃん!」って迎えてくれたときは「あ、知ってくれてるんだ」って思ってとても嬉しかった。あの出来事は、強く記憶に残ってますね。

岩手は「のんが出発した土地」でもあるんですよ。岩手の人たちと久しぶりにご対面してお話した時に「Nプロジェクトを立ち上げます」って、すごく応援していただきましたし、私も思いを返したいです。

Nプロジェクト?

「のん」の「N」で、Nプロジェクト。岩手県知事の達増知事がツイッターで呟いてくださいました。

ーー復興支援というと、上から目線な印象を受けてしまうこともありますが、のんさんは、すごく等身大。同じ目線で、一緒に行動されているという感じです。いまもたくさんの災害が起きていて、より多くの人の復興支援が必要な気がしますが、のんさんのように、被災された方々とよい関係性を築くためには、支援する際に、どのようなスタンスでいればよいのでしょうか?

私は、こういうお仕事しているので、表現とか、笑顔になっていただけるような活動をしていきたいと思っています。少しでもたくさんの人に、日々が明るい笑顔に溢れる1日に繋がればいいなって思っています。明るくっていうのは、大事なことかなと思いますね。

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のんさんのような若い世代の方で、何か支援をしたいと思っているものの、自分ではなかなか支援はできないという話を聞いたことがあります。

ハードル高いなぁって思っているけれど支援したい気持ちがある方には、自分の身の回りのことから考えて、行動するのが一番いい突破口なのかなとは思います。

変な話ですけど、気候変動のこととか、ジェンダーのこととか、熱い思いを背負っている方と向かい合うと、“自分の気持ちが負けちゃう”って思うことってあると思うんですよね。

私も同世代の方とか、若い子とか、自分より年下で支援をしている子がいることを知ってるし、ずっと社会課題は目を背けられないとは思っているけど、同じだけの熱量を持ってないと置いていかれちゃうんじゃないかって思ったことがあります。

でも、今は、社会課題に取り組むってことが、本当に自然なことになっている気がします。意識が高いとか低いとかそういうことじゃなくて、日常的なことが大事。ゴミを分別するのと同じくらい、日々の営みとして、自分が生きていく上でやらなくてはいけないことと捉えていいくらい、日常に馴染んでいることと考えていったら、みんな難しく考えず、やっていけるんじゃないかな。

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ーーいま若い女性のパワーを社会につなげたいという気持ちで、「女の子」をテーマにした取り組みをSNSで強く発信されているそうですが、まさに「敷居を下げる」というお話につながるのかなと思いました。

「努力のハードルを下げる」っていうのはすごくポリシーにしています。私が何かをやることで、みんなの努力のハードルが下がればいいなって思うんです。

「のん」って名前や「創作あーちすと」っていう肩書きは、「かっこつけずに、いろんなことに飛び込んでいきたいな」っていう気持ちで付けたんですよね。気負わずにいられるというか。

「のん」は、平仮名二文字でちょっとふざけてる感じも受けるじゃないですか。でも、そのくらいの方が、自分が自由に活動できたり、自由に発想できたり、前に進めるんじゃないかなと思うんです。

ーーのんさんが表現するテーマは、どんな風に決めているのですか?

一番は自分の好みです。“アンテナに引っかかったもの“があって、そこからその都度込めるメッセージを発想しているので、これって決めてやるっていうよりは、衝動が先に立って表現になっていっているんだと思いますね。

「今、何かをつくりたい」っていう気持ちがすごく高まってきたら、まずキャンバスだったり、パソコンの前だったりに向かうようにしています。曲も作るのですが、ギターを弾きながら発想を広げていく感じです。自分で思っているメッセージは一貫しているので、毎回テーマは一緒だと思うんですけど、どんな時も自分の見えている世界にはよい所と悪い所どちらもあって、それをどうしたいかという意志がこもっています。

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のんさんの同世代の方やもっと若い世代の方には、何をしたらいいか分からないという人も多いかと思います。テーマが決められない方は、どうやってテーマを決めるのがよいのでしょうか?

やっぱり「努力のハードルを下げる」ことじゃないですかね。本当に、何にも、1ミリも興味がないみたいな人だったら、そんなに思い悩まずとも、自然な流れに身を任せて良い気がします。悪いことはしちゃいけないけど。

ただ、「何かやりたいけど、何をやればいいのか分からない」みたいな、何かをやりたい気持ちがある方だとすれば、「これはどうだろう?」って感じたことに、興味が赴くままに進んでみれば、きっと何かしらあると思うんですよ。そういう自分の気持ちに敏感になることが、すごく大切なんじゃないかな。

例えば、絵を描きたいなって思った時に、道具を揃えるのが大変とか、発想が豊かじゃないからとかって、自分の中ですごくハードルが上がっちゃってると”なし”ってなっちゃう。だから、パッて思ったときに、「これは!」ってちゃんと気持ちをキャッチする、近くのボールペンや鉛筆で裏紙でもなんででも、自分のアートにしちゃう。掴もうとする気持ちを自分自身がバックアップしていくことが大切なんじゃないかなと思います。

ーー掴もうとする気持ちをバックアップするんですね。

私は今、カラフルな絵を描くのが好きなんですが、高校生までは色を塗るのがすごく苦手で、白黒でデッサン描いたりとか、黒ペンで描いたりとかそんなのしかしてなかったんです。
ただ、本屋さんで宇野亞喜良さんの画集を見つけて、素敵な色使いだなって強く憧れたときに、「私も色を塗ってみたい」って思っちゃったんです。それで、100円ショップでクレヨンを買いに行って絵を描いたら、楽しくなって描けるような気がしてきて。なぜかその瞬間から色をのせられるようになりました。やっぱり、「自惚れてみること」って大切なんじゃないですか。

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ーー自惚れてみる。とても素敵な言葉をいただいた気がします。ちなみに、他のメディアでは「怒りがすごくエネルギーになる」というお話を見ました。

それも、すごくありますね。「怒り」が、一番頭を回転させてくれるっていう感じ。本当にどよーんってなっちゃって、何もできなくなっちゃう怒りもあるんですけど、一番自分の中で手っ取り早くエンジンになる感情が「怒り」。私は、怒りが一番創作とか表現意欲に繋がりますね。でも、持久力のいる表現の時は楽しい気持ちを大事にします。創作は突発的なアイディアを大事にするので、エネルギーを一気にあげる怒りを好んでいます。

ーー最後にお伺いしたいのが、SDGsは2030年、つまり10年後の未来をよくするための目標なのですが、のんさんは、10年後どんな未来になっていたらいいと思いますか?

さっきと同じになっちゃうのですが、まず、自分がやっていることが社会の課題につながっていくというか、日々生きていく中で、自分の行動がSDGsとつながっていたらいいなと思います。私は今こうやってポスタービジュアルをやらせてもらってSDGsを意識し始めましたが、SDGsがみんなのスタンダードになっていったら素敵ですよね。

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インタビューを通して感じたこと

今回、服のリメイクを中心に、岩手での復興支援、「女の子」の発信、など色々な活動について伺いましたが、どの活動も、すごく“身近なところ”で行なっているのが新鮮でした。当初は“アップサイクリング”(服などをリメイクしながら使い続けること)、“復興支援”、“ジェンダー問題”など、かたいテーマを掲げて聞くつもりでした。ただ、自分がすごく地に足がついていないことを聞こうとしていたなと、のんさんの話を聞きながら反省しました。

のんさんにSDGs Peopleへの参加をお願いした際は、SDGsという言葉を知らなかったとのことでしたが、だからこそ、フラットにSDGsの本質を考えている印象を受けました。もちろん、活動姿勢はSDGsの理念そのもの。様々なところにアンテナを張って、思ったことをすぐに、そしてしっかり行動に移しています。

何よりすごいのは、その自身の活動を通して、多くの人にも活動を広げる思いがあること。「努力のハードルをさげる」ことで、多くの人に気軽に社会課題に取り組むこと、つまりSDGsの活動を行うことを進めています。のんさんが言う、SDGsを「日常に馴染ませる」というのは、SDGsが目指す「誰一人取り残さない」世界の実現を行う上で、とても大事な言葉だと思いました。

社会問題に関する活動をはじめると、ついつい専門的になって、周りが見えなくなることが多いと思います。私も復興支援や防災啓蒙などを行なっていますが、頭でっかちになって、詳しくない人をおざなりにすることが多かった気がします。主体的に行動しながらも、敷居を下げた取り組みにすることで多くの人を巻き込む、のんさんの活動を見習い、私たちも多くの人が参加しやすいSDGsの取り組みを実践していきたいと感じました。