かもめのねごと編集局取材体験記Part.2~女子プロサッカーチームのノジマステラ~
今回、SDGs「2.飢餓をゼロに」「5.ジェンダー平等を実現しよう」に関してノジマステラ神奈川相模原さん(以下、ノジマステラ)を訪れた。ノジマステラはWEリーグに所属する女子プロサッカーチーム。神奈川県や相模原市と協力して日頃からフードバンクなどの地域貢献活動を積極的に行っている。
取材させていただいたのは選手の伊東珠梨さんと広報の小室瑞紀さん。
Q.まず、WEリーグがサッカー以外に担う社会の役割について教えてください。
小室 WEリーグは理念として「一人ひとりが輝く社会の実現」を掲げています。それらを推進するための象徴として活動したり、クラブ単位で言えば、私たちはホームタウンの相模原市、座間市、綾瀬市で地域を盛り上げていく役割を担っています。
Q.具体的にはどんな貢献を?
小室 地域を一緒に盛り上げていこうとサッカー教室を開催したり、地域イベントへの参加、例えば「大凧まつり」等のイベントに参加したりしています。ほかにも、神奈川県が取り組んでいるフードドライブの活動にも参加し、ホーム試合の会場に来てくださるお客さんに「余っている食品があればスタジアムに持ってきてください」と呼びかける活動を行った実績もあります。
さがみはらSDGsパートナーに登録する団体を呼んで、SDGsに関するブースを出店頂いたり、LGBTQのプライド月間(6月)にプライドマッチといった試合を開催したこともあります。
見に来てくれた人にサッカーだけではなくてSDGsのことも知って頂けるきっかけを与えられたらなと。ブースで障害者スポーツの体験をやったり。サッカー以外も楽しめる環境をスタジアムに用意したいと思っています。
Q.伊東珠梨選手が女子サッカーを始めたきっかけについて
伊東 自分が入ったチームには周りに女子がいなくて。でも男子との違い、女子もできるぞというのを自分は見せたかったので、とにかく自分のプレーをやろうという思いでやっていました。
Q.プロ選手を目指したきっかけについて
伊東 最初はそんなに本気でやると思っていなかったんですけど、年がたつにつれて、サッカーへの本気度が上がってきて。小学校6年生のときに、なでしこジャパンの試合とかを見て憧れました。
Q.ノジマステラに入団してからプロ契約になるまで
伊東 最初の1年目はノジマのお店で働きながら、サッカーをしていました。仕事をした経験があったからこそ、今プロとしてやらせてもらっていると自分は思っています。高校を卒業していきなりプロになって、サッカーでお金を頂ける生活は選手としては幸せな環境かもしれませんが、社会のことは多分何もわからない状態だと思います。アマチュア契約があってこそのプロ契約だと感じています。
Q.WEリーグが世間から期待されていることについて選手としてどう思いますか
伊東 女子サッカーがプロ化されたことによって、これからもっと注目度も変わってくると思うので、子供達にもいい意味で影響を与えられる環境になってきたと思います。
Q.サッカーにおいて男女格差を感じたことはありますか
伊東 格差というより、男子にできて、女子はこういうのが苦手だねっていうプレーはあります。あとはファン、サポーターの数について。WEリーグでもスタジアムが埋まるぐらいのお客さんにきてもらえたらすごい楽しくなると思います。そのためにはすごいなって思わせられるようなプレーをしないといけないし、WEリーグ自体でもっと認知を広げられるようにしていかないといけないと思います。
Q.女子サッカーならではの魅力
伊東 女子はボールを繋いでいくパスサッカーが面白い部分。その中で一本のロングパスが活きたり、球際のプレーも男子とは違う部分も出てきたりする。女子サッカーの面白さを観戦してほしいです。
小室 広報面でもSNSを使って、選手のサッカーの姿を発信したり、サッカーから離れた時の姿を発信したり、フィールドとのギャップも知ってもらえるように心がけています。
Q.伊東選手の今後の意気込みについて
伊東 WEリーグでは、自分自身まだまだ影響を与えられる選手ではないので、自分のレベルアップに向けてやっていくことが大事だと思いますし、一日一日の練習や試合で力を抜かずにやることが上にいくために必要だと思うので、それで周りに影響を与えられる選手になりたいと思います。
インタビューを通して女子サッカーの知られざる魅力に迫ることが出来た。試合も実際に観戦する中で、スポーツならではの会場の熱気や、女子サッカー特有のパス回しを見ることが出来た。この記事を通して女子サッカーがより一層、盛り上がりを見せることを切に願う。
取材記者紹介
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石川朋恵
高3。前かもめのねごと編集局副部長。
「今回の企画で初めてプロのサッカー選手にお会いして、試合を生で見る機会も頂きありがとうございました。最高でした!将来は「4.質の高い教育をみんなに」届けられるような教師を目指しています。」
広田玲衣
高3。女子サッカー部兼部。
「5歳からサッカーをずっとしていて、憧れのプロサッカー選手とお話できる貴重な時間を頂き、本当にありがとうございました!SDGsで特に関心があるのは5「ジェンダー平等を実現しよう」です。」
川合凌生
高2。かもめのねごと編集局部長。
「インタビューを機にSDGsへの理解を深めることが出来ました。SDGsの中で関心があるのは「飢餓をゼロに」です。こんな不甲斐ない僕に暖かく接してくださったノジマステラさんには感謝しかないです…。」
小関琉璃
高2。様々な部活を兼部。
「小さい頃から多分野に興味を持ち、経験を積みながらマイペースに勉強中。SDGsで特に興味があるのは「5.ジェンダー平等を実現しよう」。また、LGBTQについても見聞を深めている。」
青木亮平先生
かもめのねごと編集局顧問。
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