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90アニメ「現実主義勇者の王国再建記」石鹸、めし、カネ

異世界ものといえば、転生時にスキルやアイテムを授かり中世期に生れ落ちるものですが、その中には現代のモノや知識を活かすアニメが散見されまして、私にはそれが痛快に感じられます。

2017夏「異世界食堂」
2019夏「魔王様、リトライ!」
2019秋「旗揚!けものみち」
2021夏「現実主義勇者の王国再建記」
2021秋「世界最高の暗殺者異世界貴族に転生する」
2023冬「とんでもスキルで異世界放浪メシ」
2023夏「レベル1だけどユニークスキルで最強です」

持ち込むものは現代倫理無双、石鹸や化粧品、食品や食事、通貨や金銭や制度。これらを一方的な扱い方にしてしまうと「異世界のんびり農家」のように一義的(暴力的)関係しか築けません。

ちょうど明治期、東大生が官費留学をし日本に知識や制度を輸入したように、アニメでも文化的な「輸入」をするわけです。

さて、上記七作は石鹸、食事、経済を体系的に採り入れた秀作だと感じますし、転移者はみんな勇者として扱われます。料理人や為政者が勇者であったり、「勇者、辞めます」「ヘルク」のような作品がもろもろ観られる現代の文化を私はとても頼もしく思います。