第1回 「守護神は王将のように」 中村航輔(柏)
こんにちは。はじめましての方もいらっしゃるかもしれませんね。おおひろ(Twitter→@koishi_my_god)という者です。このnoteは、僕が個人的に紹介したい!知ってほしい!好きだ!というJリーガーをふんわり紹介していくものです。100%個人の主観ですので悪しからず。
さて、記念すべき初回に取り上げるのは……。
中村 航輔 選手(柏レイソル)
(画像は柏レイソル公式HPより)
①中村航輔とは
もしかしたらご存じの方も多いかもしれません。中村航輔選手はJ2・柏レイソル所属のGK(ゴールキーパー)です。比較的平均年齢の高いGKというポジションでありながら、23歳という若さで柏の顔とも言える選手であり、その高い実力から2018年のW杯では日本代表に選出されました。
②中村航輔の歴史
小学生の頃から柏レイソルの下部組織(ユース)に所属していた彼は、各年代で大きな期待を受けてきました。高い身体能力、恵まれた体格。そしてレイソルユースはGKの育成が上手いことで知られており、その好環境で成長していった彼は高校卒業後、柏のトップチームに入団しました。
しかし、GKというのはポジションがひとつしかなく、ケガなどのアクシデント以外では途中交代も基本的にないため、レギュラー争いが特に厳しいです。いくら期待されていた中村選手でも強豪・柏ですぐに出られるわけはなく、そこにケガなどもあり菅野孝憲(現・北海道コンサドーレ札幌)選手らの高い壁を越えられずにいました。
2015年、出場機会を求めた中村選手は、当時J1の柏からJ2のアビスパ福岡へと期限つき移籍を決断しました。ここで彼のポテンシャルが一気に開花するのです。シーズン中盤からGKのポジションを掴むと、ビッグセーブを連発し、特に9月以降で出場した全12試合のうち9試合を無失点に抑えるなど神がかり的な活躍を見せ、福岡をJ1昇格に導いたのでした。翌年からは柏に戻り、柏の守護神として現在も活躍しています。
③中村航輔のすごみ
何といってもシュートを止める能力が非常に高いです(ファインセーブ集はこちら)。身体の重心が真ん中にあるので、不規則なボールや死角からのシュートにも対応できます。それを可能にしているのが彼のメンタルの強さと集中力、そして身体能力でしょう。並のGKならヤマを張ったり無理に飛び出してしまうところを、彼は「待つ」ことが出来ます。ボールを呼び込んで、ここだ!というところでボールに対して賢く動くことが、数々のスーパーセーブを生み出しています。
余談ですが、彼は将棋が趣味という話が有名です。その腕前はプロ顔負けとも言われ、選手名鑑の「自分の武器」の欄に「四間飛車」と将棋の戦法を書くほどです。もしかしたら、彼のメンタルや集中力は将棋によって養われているのかもしれません。
④おわりに
僕がJリーグを好きになったきっかけの選手、中村航輔を紹介させて頂きました。2018年はケガで途中離脱、チームもJ2降格となってしまいましたが、2019年はJ2で好プレーを連発しています。柏を最後方で支え、「航輔が止められないなら仕方ない」と言われるほどの絶大な信頼を寄せられており、その姿はさしずめ将棋の王将のようです。ぜひともDAZNやYouTube、さらにはスタジアムで彼のプレーを見てみてほしいな、と思います。
お目汚し失礼しました。
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