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やらないと無駄になる!自治体予算の確認

今回は自治体の予算について取り上げたいと思います。
これまで、自治体ビジネスに取り組まれている企業様のサポートも行ってきましたが、予算書を見たことがないというケースもありました。
実はこれ、すごくもったいないです。そして貴重な営業時間が無駄になってしまいます!
その理由を今回は記事にしていきたいと思います。


自治体予算ってなに?

簡単にいうと、1年間のお金の使い道を決めたものです。
ただ1年と言っても、1月スタートではありません。
学校生活で馴染みがある方も多いと思いますが、4月から3月までの期間を「年度」と言い、自治体予算は年度で考えます。
そのため、令和7年度予算ということは、令和7年4月~令和8年3月までの期間のお金の使い道ということになります!

予算書の確認は必須!

印刷製本された予算書を見たことはありますか?
自治体や年度によって差はありますが、500ページくらいある冊子です。
厚くて、重くて、読みにくいので、実物を見たことがある人は少ないかもしれません。
しかしこの冊子、実は自治体営業においてはとても大事なんです。
なぜなら、この1冊でその自治体の営業リストを作成できちゃうからです!

自治体営業における営業リストとは?

営業リストと聞くと、社名や業態や連絡先などを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
しかし、自治体営業における営業リストは少し違います。
予算書を読むことで、もっと踏み込んだ情報まで知ることができます!
▼予算書からわかること
・委託予定の案件の概要
・委託予定の案件の予算
・委託予定の案件の担当部署
 ※表記していない自治体もあります
いかがでしょうか?
つまり、貴社が行っているサービスやノウハウを活かせる案件があるかを、予算書を確認すればわかるということです。

具体例の紹介

もう少し理解しやすくするために、デザイン制作を行っているA社が、武蔵野市の予算書を見たと想定して、営業リストをまとめてみました!

▼武蔵野市の営業リスト

・男女平等推進施策事業 情報誌デザイン・レイアウト 407千円
・男女平等推進施策事業 啓発物デザイン・作成 189千円
・児童対策事業 リーフレット作成 2,200千円
・明るい選挙常時啓発事業 ポスター・チラシ等作成 110千円
・在宅医療・介護連携推進事業 啓発用リーフレット作成 362千円
・環境対策推進事業 チラシ作成 215千円
・農業振興事業 農産物直売マップ作成 556千円
・土曜学校事業 講座パンフレット作成 384千円

武蔵野市の令和6年度予算より一部をピックアップ

先ほどお伝えした、予算書からわかることをまとめると以下のような感じです。
・委託予定の案件の概要
⇒男女平等推進に関する内容で、情報誌のデザイン・レイアウトを行う業務
・委託予定の案件の予算
⇒407,000円(税込)
・委託予定の案件の担当部署
⇒武蔵野市は担当部署の表記はありませんが、男女平等に関連する部署ということは想像がつきます。

つまり予算書を読めば、武蔵野市がどのような案件を委託しようとしているのか事前に把握できます!

営業リストをもとに役所に行こう!

窓口を確認する

予算書を確認して、「この案件気になる」「受注したい!」と思うものがあれば、役所に行ってみましょう!
ただ、担当部署が役所のなかにあるとは限りません。
例えば今回の例でいえば、「男女平等」がキーワードです。
そこで、「武蔵野市」×「男女平等」と調べてみましょう。
すると以下の男女平等推進センターがヒットしました。

ここが担当だとすると、武蔵野市役所とは住所が異なります。
このように、分野によっては場所が異なることもあるので注意しましょう!

担当者に聞いてみる

気になっていた案件の担当者がいると思われる部署の窓口に行ってみましょう。
飛び込みで行くのは、なかなか勇気がいるとは思います。
しかし、役所の低層階は市民が来ることを前提にレイアウトされていることが多いため、いきなり行っても驚かれることはありません。
高層階は市民の数も減り、行きにくさを感じますが、役所の方は時間を割いてくださるケースがほとんどです。
ここで注意しておきたいのは、職員の方が時間を割いてくださるのはあなたの営業力によるものではありません。
税金の使い道についての質問であり、事業者との関係においても公平性が求められているからこその対応と思った方がいいでしょう。
だからこそ、急にも関わらず職員の方が時間を割いてくださっていることに感謝の気持ちを忘れずに行くことが何より大事です!

聞いた情報を記録する

いきなり行っても、有益な情報なんて得られないと思う方も多いのではないでしょうか。しかし、公平性の観点から問題がない範囲で、いろいろ教えてくださったりします。
例えば…
・選定の時期(いつ業者に委託予定なのか)
・選定の方法(入札なのかプロポーザルなのか)
・いまの状況(最終的な仕様を固めているとか、これから下見積りを依頼予定とか)
・課題感(これまでの委託で課題に感じていること)など

もちろん質問に対して答えてくださるケースがほとんどなので、聞きたいことは事前にしっかりまとめておきましょう。
そしてお話を聞いたあとは、しっかり記録に残しておきましょう!

予算書を見ないで行くと、お互い時間の無駄

予算書を見て役所に行くことで、お互い共通の認識で話ができるため無駄がありません。
しかし、予算書を見ないで行くと「何か仕事ありませんか?」と言われているのと同じなので、職員の方も困ってしまいます。
お互い時間の無駄にしないためにも、予算書を見てから役所に行くようにしましょう!

予算書はいつ公開される?

予算書が正式に公開されるのは、予算案が議会で可決された後なので3月下旬頃です。
しかし、議会に予算案として出されたタイミングで印刷製本された予算書が役所内の情報公開コーナーに置かれていたり、WEBサイトで公開されているケースもあります。
ターゲットにしている自治体の数にもよりますが、自治体予算の確認はそれなりに時間がかかります。
そのため年度明けに一斉に行うのではなく、今年度中に予算書確認を進めることをおすすめします!

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