コードをどう弾くか3
前回はコードの構成音を使ってメロディに和音をつけるアイディアを検討しました。今回は手法をまとめて色んな曲に使えるようにしたいと思います。
【手法1】左手はRoot + 3rd or (5th) or 7th で考える
(5th をカッコにしているのは省略されるケースが多いからです。)
もう一度前回の譜例をみてみましょう。
基本的に低音部は密度を上げると音が濁ってきますので、なるべくRoot と次の音の間隔は空けておきます。この譜例にはRoot + 3rd がありませんが、例えば ii-V 進行などでは、3rd を入れて左手の動きをスムーズにすることができます。
これを左手で弾くと、Dmi7 をRoot-7th を小指と親指、次のG7をRoot-3rd を中指と人差し指で弾くとスムーズに弾けることが分かると思います。
【手法2】一番上の音はメロディとし、その音がコード構成音の時は下にある音を省くかどうかを検討する
これは譜例3小節目のDmi7 などでメロディが3rd を弾いているため、その下の3rd を省いています。(ここでは5thも省いています)
左手に3rd を入れても特に問題はないのですが少し音が濁りますので、省くと言う選択肢を取ることができます。
【手法3】メロディ以外の構成音は重ねない
せっかく主役がメロディなので、その下にある構成音が重なると、そいつが目立ってしまいます。やはり主役はメロディですので、目立つように弾かなければなりません。トライアドのような、そもそも構成音が少ない場合では、ルートを重ねることもできますが、常にメロディが目立つように弾いてあげる必要があります。