コード進行の基本的なルール5
前回までで、コード進行の重要な3つの機能である
トニック、サブドミナント、ドミナントをやりました。
今回はこれらのみ使って、曲っぽいものを作っていこうと思います。
ルールをおさらいすると、
Tonic 安定
Sub Dominant やや不安定
Dominant 不安定
でしたね。
やはりオーソドックスに曲は安定したところからスタートし、安定して終わることを考えます。なので、最初も最後もトニックに戻ります。
とすると、トニックからスタートになります。そのあとは、サブドミナントに行くか、ドミナントに行くかの2通りになります。
1. Tonic - Sub Dominant
2. Tonic - Dominant
このあとを考えましょう。
1. はやや不安定な状態なので、前回みたように安定か不安定に進みます。
1-1. Tonic - Sub Dominant - Tonic(end)
1-2. Tonic - Sub Dominant - Dominant
1-1. はこれでトニックに戻ってきましたので終了です。
1-2. は不安定な状態なので安定に帰ることができます。
1-2. Tonic - Sub Dominant - Dominat - Tonic(end)
こちらもこれで終了です。
2. はどうでしょうか?
2.も二通り考えたいところですが、ルール上
、不安定な状態からやや不安定に戻ることはありません。(例外を除き・・)
ですので、下記のようになります。
2. Tonic - Dominant - Tonic(end)
これで、トニック、サブドミナント、ドミナントを使った曲が3つ完成しました。まとめると以下のようになります。
これらの3つの機能を使ったコード進行のルールをケーデンス(Cadence、カデンツァ)と呼びます。(名前はどうでもいいんですが)
1小節目のケーデンスはプラガルケーデンスと呼ばれ、教会音楽(賛美歌)などに使われます。俗に言うアーメン終止と言うものです。
※ 教会で賛美歌を歌う時の終わりの「アーーメーーーン」に合わせて弾かれる。
2小節目のケーデンスは機能が全部入っていますのでフルケーデンスと呼ばれます。
3小節目のケーデンスはドミナントのみが使われるためドミナントケーデンスと呼ばれます。
※ よく小学校のお辞儀などで使われる馴染み深いものです。