コード進行の基本的なルール25
前回まででパッシングコードのルールをみていきました。
今回からは、名前がカッコいいのでみんなが憧れるモーダルインターチェンジ Modal Interchange についてみていきます。(必殺技みたいでカッコいいですよね。)
実際のところモーダルインターチェンジは、そんなに肩肘貼るようなテクニックではないと思うのですが。。
基本的に今まででのルールで説明がつかないようなコードに対して用いられます。説明がつかないコードや音に対しての言い訳みたいな技法です。
(かなりざっくりに説明しているので怒られそう。。)
次の場合を考えます。
上記はC-F-C のプラガルケーデンスにFmi が挟まったものです。
マイナーの記事でみたようにkey=C であればFmi6 はサブドミナントになりますが、この進行はメジャーの進行なので一瞬だけマイナーキーのコードが挟まっていることになります。
これは今までみてきた用法とは異なりますので、
「メジャーキーの曲中でマイナーキーからコードを借りてきた」と考えます。
このメジャーの音階で作られた曲の中でマイナーの音階を使うような用法をモーダルインターチェンジと言います。
この借りてくる音階はマイナーの音階だけでなく、無数に存在する他の音階から借りてくることができます。
※ このサブドミナントの中でマイナーコードにする用法をモーダルインターチェンジの中でもサブドミナントマイナー(Sub Dominant Minor)と言う名前で呼ぶことが多いです。