Aaron Copland School of Music のこと〜その1
音楽留学に当たって自分が留学した音楽院です。
こちらを受験した経緯について書きたいと思います。
当初、Berklee College of Music への留学しか目標にしていなかった自分でしたが、何回Scholarship Audition にチャレンジしても一向に奨学金が取れず、取れても半額くらいにしかならず、毎日悶々として過ごしていました。
しかも学費が異常な程に高く、元々1セメスター200万円くらい(今はもっと高いかも・・)なので、半額でも1セメスター100万円くらいかかります。
それが最低でも6セメくらいあるので600万円+生活費・・。
ボストンの家賃も高い(月10万円)。。
そこで候補に上げたのが、公立校で学費の安いCity College of New York と、University of North Texas です。
どちらも大変に素晴らしい学校ですし、City College はNew York にあるので勉強したりセッションしたりするには最適です。また、UNTもジャズ教育ではかなり有名な大学です。
しかし、ここでの問題点は
「日本の大学既卒者が再度大学を卒業する必要があるのか?」
という疑問でした。
アメリカは日本と異なり単位さえ取れば早く卒業できますけど、それでも大学4年間分の単位、もし日本の大学から単位移行できたとしても、やはり多くの単位を取らねばなりません。(単位=学費です。)
頭を悩ませていたのですが、そこに降って湧いてきたかのような大学(というか大学院)がNew York はQueens College 内にある「Aaron Copland School of Music」 でした。
この大学院(graduate Course)にはジャズ科はありますが、大学(Undergraduate Course)にはジャズ科がありません。何を言っているかというと、音大を出なくても大学既卒者であれば大学院に入学可能でした。(日本の大学の工学修士を持っている私でも・・。)
しかも大学院なのでプログラムは2年間の全4セメスター、さらに単位さえ取れば3セメスターで卒業も可能です。これが何を意味するかというと、「学費の軽減」に加えて「生活費の軽減」もできるのです。
名前に個人名はついていますが、プライベートスクールではなくCity Universtiy of New York の一部になっているので公立校で学費がとても安い、というおまけ付きです。(たぶんBerklee の1/4くらいです)
大学院なので大学卒業者がきます。
もちろん、Berklee を卒業してから来ている学生も多くいます。これは、Beklee に行けなかった劣等感の私にとっても大いに満足感の得られる出来事の一つでした。
そんなことを考えながら大学院の受験を決めましたが、入学するまでには苦労が沢山ありました。。
(つづく・・)