Available Note Scale を考える1
Available Note Scale と言う言葉をよく聞くと思いますが、これは一体なんでしょうか?簡単に言ってしまえば出てきたコード上で”使って良い音階”になります。
たとえば、次のコードのAvailable Note Scale は何でしょうか?
調号がないC Major key でのG7 なのでDominant のV, Primary Dominant のDominant 7th になります。
なので、 巷に溢れる本を読むと、MixoLydian, Altered, Lydian ♭7th, Combination of Diminished, Whole Tone, etc....
色々書いてあると思います。選び放題です。
しかし、ここで一番大事なスケールはもちろんドレミファソラシを使ったスケールです。だって、key はC Major なんですよ??この曲?!
とすると、一番合うAvailable Note Scale はG MixoLydian です。
(音階で言うとソラシドレミファ)
同じ様に次の進行のE♭7 とD7 のAvailable Note Scale は何でしょうか?
(酒バラの最初の4小節です。)
とりあえず、分析するとSecondary Dominant の”裏コード(Tritone Substitute)”であるSub V7/vi であることが分かります。
なので・・理論書を参照すればScale の各Note とAvoid Note の関係性から最適なScale が導かれ、Sub V7/vi のAvailable Note Scale はLydian ♭7th Scale です!!
さらにD7 はSecondary Dominat のV7/ii なのでMixoLydian ♭13th (Melodic Minor Perfect 5th Below)です!!
(おわり)
となる訳ですが、もっとシンプルに考えます・・。
そもそも、E♭7 なんですから構成音であるコードトーンは使いますよね?
で、この曲はkeyがF なのでDiatonic Scale であるファソラシ♭ドレミ が基本です。このE♭7 のコードトーンの間をのDiatonic Scale で埋めます。
この音階をLydian ♭7th と呼びます。。
Lydian の7th をフラットしているので、Lydian ♭7th です。(青が変化音)
次にD7 ですが、こちらもコードトーンがありますよね。
このコードトーンの隙間を、F のDiatonic Scale で埋めます。
これを、MixoLydian ♭13th (Melodic Minor Perfect 5th Below )と言います。。
以上です。