&TEAM 1st Single '五月雨（Samidare）'考察まとめ3
1.はじめに
&TEAM 1stシングル'五月雨（Samidare)'について、考察しています
前回の考察の続きとなりますので、是非そちらをお読みになってからこちらを読むと理解が早いかと思います
また、今回の'五月雨（Samidare）'はDARKMOONシリーズであり、確実に『Under the skin』『FIREWORK』との繋がりを感じます
そちらにつきましても、以前に考察しています
特にDARKMOONシリーズを読んでいない方ほどこちらを読んで頂ければ、分かりやすいと思います
尚noteアプリからですと、&TEAM DARKMOONシリーズ（一部ENHYPENも）各Conseptclipなどの考察やスケジュールの振り返りも出来ます
本来ならMV考察の続きなのですが、ここではまず'五月雨'Conseptclip中心にメンバーとキャラクターについて説明させて頂きます
2.ギリシャ神話との関係
🍀ルカ（MAKI）の自転車
では、考察の続きを始めたいと思います
まずは、前回の前半部分の考察の中で触れなかった箇所がありましたので、ここで追記します
それは、MAKIの自転車です
MAKIは以前、First Howling:WE Conseptclip『THIRSTY』考察の中でグライダー（有人動力飛行機）の乗り手であると考察しました
また『FIREWORK』考察の中でルカ（MAKI）は、ギリシャ神話のイカロスであると考えました
『イカロスの翼』で有名な人物です
『FIREWORK』の中で、『Light』と手を繋いだ途端体が浮遊しそして落とされるという描写があります
これが、太陽に近付きすぎて背中の蜜蝋が熔け落下したイカロスと考えました
そしてここからが本題です
この『FIREWORK』と'五月雨（Samidare）'にどんな接点があるのか？
それはこの振り付けです
カミル（JO）に足を掴まれ、前に倒れるような踊りをするルカ（MAKI）はイカロスであると考えると合点がいきます
元々幽閉されていた所から脱出する為に、有能な工人であった父ダイダロスに蜜蝋で鳥の羽根を付けてもらったイカロス
父に『あまり高く飛びすぎないように』と忠告を受けていたにも関わらず、自由になれた喜びから高く飛びすぎてしまい、太陽（アポロン）に近付きすぎて太陽の熱で蜜蝋が熔け落下したイカロス
つまり前に倒れる振り付けはイカロスが落下した様子であり、そこから若さゆえの傲慢さや自分の能力の過信について説いているのだろうと思います
ギリ（坂口健太郎さん）はカーン（K）に、人狼と人間がお互い幸せに暮らせる未来を託しました
ナジャク（NICHOLAS）達に、カーン（K）と同じ学校に入るよう勧めたのもギリです
イカロス（MAKI）が落下するという事は人狼達の間に個人主義的な考えや奢りがあるという意味であり、それをカミル（JO）が裁くという流れであの振り付けになっているのだと思われます
つまりカミル（JO）がルカ（MAKI）を裁く
カミルは火星の守護星の大天使『カマエル』と繋がりがあり、カマエルは『神を見る者』として善悪を見極め悪と判断した者に対し裁きを行う神様
つまりカミルはカマエルのように、ギリの教えとそれに対するルカ（MAKI）達の行動を見て冷静な判断をしていると考えることが出来ます
カマエルについて
ルカ（MAKI）の足をカミル（JO）が持つという部分を見ても、これがある意味『裁きと制裁』のように感じました
またルカ（MAKI）だけが自転車を持っているのも、ルカが『FIREWORK』の中でグライダーの乗り手でありかつ高く飛ぼうとしたイカロスであると考えれば納得できます
🍀DARKMOONとギリシャ神話と惑星
ここで更にルカ（MAKI）について新たに分かった事があります
カミル（JO）と『火星』の大天使カマエルが繋がりがあるように、私は全メンバー（のDARKMOONのキャラクター）にそれぞれギリシャ神話の神様と9つの太陽系惑星（冥王星を含む）が関連付けられていると考察しています
既に判明しているのが
地球EJ(エンジー）、火星JO（カミル）、土星HARUA（ルスラン）、木星FUMA（マハン）、冥王星[と太陽] K（カーン）
残りの太陽系惑星の中でもしかして？と考えているのがルカ（MAKI）の水星
水星は太陽系惑星の中で一番太陽に近い
また水星より更に太陽に近い小惑星がありその名前が『イカルス』
イカロスから取った名前で、水星と火星と金星を横断する軌道をとります
また水星は英語でマーキュリーと言います
水星は太陽の周りですばしこい動きをするので、ローマ神話で商業の守護神メルクリウスから来ています
またギリシャ神話では伝令神ヘルメスに相当するそうです
また水星は、西洋占星術では双子座と乙女座の守護星で『言葉と知性の星』とされています
水星は利他的で面倒見がよく、とても誠実で物事をまとめあげる力を持っているそうです
この水星を守護星とする双子座と乙女座のうち、乙女座について深掘りするとまた新しい発見がありました
乙女座のモデルは、ギリシャ神話で農業の女神デメテル
デメテルの愛娘ペルセポネはある日、冥土の王プルトーンに連れ去られてしまいます
そしてペルセポネはやがて大神ゼウスの計らいにより冥土から母の元へ帰る事が出来るのですが、その際冥土の王プルトーンは冥土の作物であったザクロの実をペルセポネに渡します
冥土の作物であったザクロの実を4粒食べてしまったペルセポネは、一年の間に4ヶ月だけ冥土にいなければいけなくなりました
その事を悲しんだ母デメテルは娘が冥土にいる四ヶ月間は洞穴に篭もるようになり、農作物が育たなくなる『冬』が出来て四季が生まれたそうです
つまり、四季の元となった乙女座の神デメテル
そして乙女座の守護星が水星と、今回のルカ（MAKI）と重なる部分が多いのです
🍀MAKIがHARUAを守る？！
そしてルカの守護星水星が乙女座の『守護星』であると分かった時、もしかしてこの『守護』というのは誰かを守るという意味も含まれているのでは？と考えました
乙女座のモデルであるデメテルと『四季』の誕生
愛娘ペルセポネが冥土に行っている間、デメテルは洞穴に籠り世界は冬になる
そして同じようにヴァンパイアにより地下牢に幽閉され自由がきかなかったルスラン（HARUA）
&TEAM 『War Cry』の中でルスラン（HARUA）は、｢幼い僕は 捨てて立ち向かう｣とあります
つまりルスランが幽閉されていた頃は冬の時代
そのルスラン（HARUA）を『守護』しているのがルカ（MAKI）ではないのでしょうか？
ここで'五月雨（Samidare）Conseptclipを見ると
ルカ（MAKI）はルスラン（HARUA）を見ています
つまりバラバラになっているようで実は、ルカはルスランを気にかけているのです
それはまさに、乙女座（ルスラン、HARUA）を見守る水星（ルカ、MAKI）
🍀YUMAとTAKIの関係性
そして同じように、見守る見守られる関係は'五月雨'の他のユニットでもありました
それはタヘル（TAKI）とルイ（YUMA）
タヘルとルイの関係を見た時、明らかにタヘルがルイを突き放しているように見えます
そしてルイは、常にタヘルを気にかける様子が見て取れます
そこで次に、タヘル（TAKI）とルイ（YUMA）の関係を見ていきます
先程ルカ（MAKI）は水星であるとしました
双子のルイ（YUMA）は金星だと考えています
水星と金星は、唯一地球よりも太陽に近い『内惑星』と呼ばれています
また金星は『愛と美の星』とされ、ギリシャ神話のアフロディーテ、ローマ神話ではヴィーナスとされています
美容に詳しいYUMAとも重なりますが更に見ていくと、タヘル（TAKI）との関係も見えてきました
『FIREWORK』の中でタヘル（TAKI）は、Lightに対し淡い恋心を見せながらもルカ（MAKI）のようには接する事が出来ない様子が描かれていました
その様子がよく分かるのが、『FIREWORK MV Teaser 1-3』です
『FIREWORK』の冒頭で、女の子（Light）は野原でルカ（MAKI）ルスラン（HARUA）そしてタヘル（TAKI）と一緒に花を摘んでいます
この『野原で花を摘む』女性に対し恋心を抱く様子が、牡牛座の神話と重なります
それは野原で花を摘んでいたエウロペという王女に一目惚れをし、白い体に優しい目をした牛の姿に変えエウロペに近付き背中に乗せギリシャの沖合のクレタ島まで連れて行った、ギリシャ神話における大神ゼウスのお話
タヘルもまた狼の皮のようなものを被り、女性が大きな狼の背中に乗っている様子を描いています
以前『FIREWORK』考察の中でこのタヘルが描いた絵が映画『もののけ姫』のサンとモロの君に似ているとしました
更には牡牛座の神話とも重なるのは、そもそもどちらもギリシャ神話がベースになっているのかも知れません
この牡牛座の守護星こそが『金星』であり、ルイ（YUMA）ではないかと考えます
それはタヘル（TAKI）を見るルイ（YUMA）
この二人は実は'Under the skin'やFIREWORK Conseptclip'THIRSTY'と'BLOOM'の中で、20年前のモデルであるCDプレイヤーや有線イヤホン、ヘッドホンを使用しています
おそらくタヘル（TAKI）とルイ（YUMA）は同じものを聴いていたのかもしれませんが、'五月雨'Conseptclipの中でタヘルがそのイヤホンを外しているので何かを『共有』したいルイと拒否するタヘルの間に溝が出来た様子を表しているのだと思います
🍀他のメンバーの関係性
守る守られる関係は、残りの2つのユニットでも確認できます
カーン（K）を見守るのはカミル（JO）
エンジー（EJ）を見守るのはナジャク（NICHOLAS）とマハン（FUMA）
カミル（JO）とカーン（K）はわかりやすいと思いますが、エンジー（EJ）に関してもスマホの画面が黒から切り替わるとマハン（FUMA）とナジャク（NICHOLAS）がエンジーを見ているのが分かると思います
また'五月雨Conseptclip'冒頭でも、皆が視線が合わない中エンジーをまっすぐ見てゆっくり近付くマハンが確認できました
3.守られる立場
つまりルスラン（HARUA）、タヘル（TAKI）、カーン（K）、エンジー（EJ）は『守られる立場』なのでは？
確かにルスラン（HARUA）はその特殊な血統からヴァンパイアにより実験台にされています
タヘル（TAKI）も20年前にスマホを使用していたりユニフォームの数字が唯一の完全数『6』だという事や狼の皮を被るなどひとり仲間と違う部分が多い（ここについては是非『FIREWORK考察』を参考にして下さい）
カーン（K）はシルバーファングと呼ばれるネックレスを持ちライカンスロープという王族の血を引きながらも、長らくそれに気付かずに人間として暮らしていました
エンジー（EJ）は'under the skin'の中で何かを抱えたような憂いを帯びた表情をし、更には元々エンジーはギリやナジャク達と群れが違うなどまだ謎もあります
また&TEAM ファンミーティング『LUNÉ MARE:月波』のVCRの中では、丸いライトを抱えたメンバーが全員眠ってしまい一番最初に目覚めたエンジーが窓際にある（おそらくはトネリコの）鉢にガラスの水差しで水やりをした途端手が滑りガラスの水差しが割れ、その瞬間に明るかった世界が一気に闇に変わるという場面があります
このように何らかの心の傷やまだ明かされていない謎が多いキャラクターが必ず『守られる』側として、相手に見られているのです
元々ルスラン（HARUA）は一連のFirst Howlingシリーズではお話の中心であり、更には『LUNÉ MARE:月波』のポスターでは真ん中にいます
そして&TEAM 初のコンサートツアー『First Paw Print』のポスターではそれがTAKIに変わっている事からも、この二人は何らかの共通点もしくは同じような境遇にある事が考察できます
4.DARKMOONと惑星と星座
このように、五月雨Conseptclipからは今後のストーリー展開が見て取れると思います
五月雨のMVと雰囲気が違うのは、ConseptclipはDARKMOONの世界をより抽象的に表現しているから
例えば電車に乗るのはそもそも本当に『電車』に乗っているいうより『時間』に乗っている感覚、
つまり電車で『時間の流れ』を表現したり同じ電車に乗ることから『同じ目的で進む9人』を表しているからだと思われます
そうする事で全体的なDARKMOONの世界観やストーリー展開を表し、それが抽象的な為に違って見えてるのです
それはそもそもDARKMOONのライトノベルとウェブ漫画のストーリーが少し違うのと似ています
ライトノベルではカーン（K）の育ての親は父母両方いて、シモンとヨハンナといいます
ウェブ漫画ではマリという母親だけです
このように同じDARKMOON:GRAYCITY（邦名）『黒の月:灰色の都市』であっても、そのストーリーは微妙に違うのです
それが&TEAM MVストーリーを複雑にし、また沢山の意味を複合的に持たせているのだと思います
ちなみに他のキャラクターにも、太陽系惑星が守護星のように設定されていると思います
まだ全員は判明していませんが、そこに星座を組み合わせると以下の通りになります
水星…双子座、乙女座（ルカ🟰MAKI）
金星…牡牛座、天秤座（ルイ🟰YUMA）
地球…無し（エンジー🟰EJ）
火星…牡羊座、蠍座（カミル🟰JO）
木星…射手座、魚座（ルスラン🟰HARUA）
土星…山羊座（マハン🟰FUMA）
天王星…水瓶座
海王星…魚座
冥王星…蠍座（カーン🟰K）
ちなみに蟹座は月、獅子座は太陽（カーン🟰K）です
残りタヘルとナジャクのどちらかだけになります
おそらくはナジャク（NICHOLAS）が天王星
天王星のキーワードは『オリジナル.トリッキー.ユニーク』
そして守護する水瓶座の性質が『不安定な状況であっても物事の本質を見つめ、新しい仕組みを見出す』力があるということからも、守護するエンジー（EJ）と印象が似ています
そしてタヘル（TAKI）は海王星
海王星のキーワードは『理想』
また海王星にも四季があり、40年かけて1つのサイクルになるそうです
Lightを見つめるタヘル、絵に描いた大きな狼とそれに跨る女の子はタヘルの『理想の姿』
またルスランのようにタヘルにも今後中心となるストーリーがあると考えられること、また'五月雨'から新しい『四季』のストーリー展開が始まると考えられることからもタヘル（TAKI）が海王星のような気がします
長くなりましたが、ルカ（MAKI）とイカロスの関係から太陽系惑星、そして『守る守られる』立場について'五月雨（Samidare）'Conseptclipを中心に考察しました
本来なら歌詞考察の続きの予定でしたが、先に太陽系惑星と各メンバーの役割をお伝えしておくと今後のストーリーが分かりやすくなると考え、先に御説明させて頂きました
次こそは笑
歌詞や後半のシーン考察に入ります
どうしてEJとJOは剣道をしているのか？
そこには大きな意味がありました
また歌詞についても深掘り出来ればと思います
長文をお読み頂き大変感謝します