2021.5.15 Jリーグのある日常
1993年5月15日、日本初となるプロサッカーリーグが発足した。28年前の話だ。ヴェルディ川崎vs横浜マリノス。大学4年生である自分が生まれるよりも昔の出来事である。
自分がサッカーを見始めるようになったのは2013年。初めてスタジアムに足を運んだのは翌年の2014年ホーム仙台戦である。鈴木啓太のミドルシュートがクロスバーを叩いてゴールラインを割った得点は今でも鮮明に記憶している。
ちょうど1年前の5月15日は何をしていたのだろうか。カレンダーを振り返ると『vs G大阪(H)』の文字が刻まれていた。Jリーグ(正確に言うと日程君)は言わばJリーグの誕生日に合わせてビッグマッチを組んでいるのだろう。
だが、埼玉スタジアムでのG大阪戦はシーズン終了間際に持ち越された。ご存じの通り、新型コロナウイルスが原因である。
J1リーグは開幕戦を行ったのみで先の見えない長いトンネルを歩くこととなった。日本だけではなく、世界中のフットボールファンがサッカーのある毎日が戻ってくることを期待していただろう。
今年の5月15日は…
15日にノエビアスタジアム神戸で神戸vsC大阪の試合を見る予定だったが、緊急事態宣言が延長されたことにより断念。しかし、現地観戦を諦めたくなかった私は千葉県民ゆえに三協フロンテアスタジアム柏に行こうかと考えた。しかし、3日前に突然連絡が入った。
『鹿島は行く予定あります?』
盲点だった。監督交代以降5勝1分の鹿島と4連勝中&11戦無敗の横浜FM。見たくないわけがない。2度の急な予定変更によってカシマサッカースタジアムに行くこととなった。
J1 第14節 鹿島アントラーズ vs 横浜 F・マリノス
近くの駐車場に到着してスタジアムに向かって歩いていると、えんじ色とトリコロールの戦闘服を身にまとった人々が入り混じった歩道を見るやいなや「あ…やばい…」と自分では心の声だと思っていたが気付けば口からこぼれ落ちていた。
どちらのチームを贔屓している訳ではないが、鹿島と横浜FMというビッグクラブ同士の対戦が見られるといった現実を理解した故の高揚感だったのだろう。
スタジアムに入っても胸の高鳴りは収まることを知らず、落ち着かせるためにスタグルに舌鼓を打った。それでも収まらない。
両チームのスタメン発表からボールパーソンの紹介が終わり、選手が入場してきた。その時、自分はステーキ丼を食べていた。目から涙が零れていた。大量の白米を口に頬張っている一方で泣いている男子大学生(21)
どこからどう見ても不審者である。
Jリーグのある日常
『試合内容について触れないんかい!!』と思ったそこの貴方。そうです私はYouTubeに載せている動画と同様にnoteでは内容について書きません。
一口に“Jリーグ”と言っても人によって捉え方は様々でしょう。
・ホーム、アウェイ関係なく現地に足を運ぶ熱狂的に応援する
・スタンドから選手たちの輝く姿をカメラに収める
・テレビの前から遠く離れた地で闘う勇姿にエールを送る
ただ、この生活が当たり前ではない。ということを教えてくれたのが昨シーズンであった。緊急事態宣言が発令されてリモートマッチになったり、クラブ内でクラスターが発生して活動が休止になったり。
先制点で喜びを分かち合い、逆転されたときには悔しがる。自分の応援するチームが連敗したって次の試合が始まれば釘付けになってピッチに吸い込まれるような感覚になるだろう。
サポーターが一喜一憂できるのはJリーグが存在するからこそである
サッカーのある毎日は多くの人の協力によって成り立っている。それを実感した2021年5月15日でした。来年の5月15日は何をしているだろうか。