読書録/トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか
■トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか 低体温症と事故の教訓
羽根田治・飯田肇・金田正樹・山本正嘉 著 ヤマケイ文庫
2009年7月16日、悪天候に見舞われた北海道・大雪山系のトムラウシ山で、ツアー登山で縦走中だった登山客(ガイド含む)8名が死亡するという大量遭難事故が起こった。真夏の山で、次々に低体温症で倒れていったその遭難事故は、ツアー登山という形式の是非、ガイドの判断の甘さと遭難に直面したときの行動などの問題点が指摘され、衆目を集めることとなった。また、登山はパーティ