彼の悲しみに寄り添った気でいて、本当は彼が寄り添ってくれていた
私は、きっととてつもなく怖い想いをしただろうに
それでもなんでもないように見える彼や
彼の言葉がわからなかった
極秘で手術をしたことで
もし手術が成功していなかったら、と
怒ったメンバーがいたって話を聞いた時も
パンパンに腫れた顔を見た時も
ジャニーさんとメリーさんに手術前に
手紙を書いたことや
(恐らく)麻酔の影響で
白目をむいたり覚えてないのに喋っていたり
そういうことがやっぱりリアルで
想像するだけで怖くなったし、
なのにどうして笑っていられるのか、
前向きな言葉を紡げるのか、分からなかった
だから、彼が海に潜れなくなったことを
「辛い」 って書いてたのはすごく嬉しかったし、
正直もうぜんぶ
受け入れていくんだろうなと思っていたから、
まだ大好きなものを手放さない気持ちが
彼の中にあることが嬉しかった
ただ、やっぱり分からないことも
知らないことも沢山ある
でも、それが普通なんだよなって
私は安田章大やその他の大好きな人たちのことを
全部わかった気でいるけど、本当はそんなことない
それが、他人であって私の好きな人たち
そういう大切なことに、気づかせてくれた
そのうえで彼は、分からない部分を
少しだけ私に見せてくれることで、
わたしがなるべく希望を持って生きられるように
未来が少しでも変わるようにしてくれている
だから、私は安田章大の悲しみに
寄り添っているつもりになっていたけど
本当は安田章大だってその悲しみを背負って
私に寄り添っていてくれるんだってこと、
とてもとても大切で嬉しくて
壊さないように、そっともっていたいな
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