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【#4】盆栽との出会い③ BONSAI BOYS

29歳。盆栽と出会って6年、盆栽を育て始めて4年弱。人生の備忘録。

盆栽との出会い③- BONSAI BOYS

部活仲間が盆栽仲間に

小学校から始めたバスケットボール。スラムダンク生まれスラムダンク育ち。「左手はそえるだけ」。中学、そして高校でもバスケ部でした。

けどうちのバスケ部、みんな全然バスケ好きじゃない。びっくりするぐらい興味ない。今でもプロやNBAの試合見るのは自分くらい。それなのに。いやだからこそかも。みんなでできることを模索しまくった。謎解きイベントに出かけたり、近所の温泉に行ったり。ボーリングとか麻雀とか。そしてコロナ禍がさらに関係を濃くした。気がつけばその中の5人でなにかすることが多くなった。

先述した通り、その頃私は1人盆栽の魅力に段々とハマっていた。しかしその時バスケ部のみなさんはバラにハマっていた。バラの植木。きっかけはよく覚えていないけど、バラ園にみんなで行ったのは覚えてる。思い起こすとバスケ部のみなさん、変わったものにハマる。秩父の羊山公園にあるシバザクラ、なぜかみんな品種名を網羅していた。変な凝り性がある。私は見る専門でバラもシバザクラも名前まで覚えられなかったけど。

2021年11月。自分の会社のチームでバラフェスを定期開催していたのでバスケ部S君を誘った。(うちの会社ではいろんなことを企画運営していてその一つにファーマーズマーケットがある。そこでバラフェスが開催されていた。)会場にはいつも出展している盆栽屋さんがいた。そしてバラを見に来たのに、盆栽を買ったS君。その日から彼は盆栽を調べ始めた。とんでもない熱量で。私の熱量を圧倒的に上回る熱量で。1週間後、Sくんの家に設置する盆栽棚をホームセンターで作成した。

その姿を見て、盆栽育てるのアリかもしれない。盆栽を見るのは楽しいけど、もしかしたら育ててなんぼなのでは。と。

翌年の2022年5月、大宮の盆栽まつりで初めて盆栽買った。安いやつ。エゾマツ。あと実生の1、2年の黒松とか杉とか数百円の可愛いやつ。あの頃はお金もなかったし、とりあえず買ってみよう育ててみようの精神だった。けど杉以外は全部枯れちゃった。

大宮盆栽祭りでとある盆栽家と知り合った。Nさん。Nさんの作る盆栽は小品盆栽と言われる20cm以下の盆栽ばかり。盆栽はある程度大きいものがカッコイイと思っていたけどNさんの見て全然そんなことないやと。小さい盆栽は小さい盆栽ですごい。いや、小さければ小さいほどすごいのかもと。

BONSAI BOYS

2022年9月。いつもの5人で湯河原へ旅行へ行った。我ら5人は麻雀が好き。なので自動雀卓設備のある旅館に泊まった。そんで本当に偶然、盆栽家Nさんがその近所の新しいギャラリーで個展・販売会を明日やるとインスタで知った。見に行きたい自分とSくん。興味無いTくんMくん。どっちでもいいRくん。とりあえずNさんへ連絡した。

「明日朝イチ行きます」

そもそも僕ら、ものづくりが好き。
Sくんはプログラマー、Tくんは医療設備機器の設計者、Mくんもメーカー勤務、私は建築屋さん。Rくんはノリがいい。そんなこんなでオリジナルのLINEスタンプを作ったり脱出ゲームアプリを開発したり。5人でなにかを作るというのはたびたびあった。そして植物が好き。状況的には一向聴。テンパイ直前。

翌年2023年の大宮盆栽祭りでRくんSくんも盆栽を購入。リーチ。人生で言うとたぶん2巡目くらいだろ。

今年10月、Mくんも盆栽購入。リーのみドラ5。そう。速さは重さ。待ちの広さなんてどうでもいい。盆栽始めるなら早い方がいい。晴れて5人、BONSAI BOYSとなりました。

といいつつ正確に言うと4人の時点でBONSAI BOYSと言われ始めていた。というのも実はMくんだけ就職で東京を離れて関東近郊住まい。その他4人は地元のまま。4人で大宮に行ったり、私が盆栽家Nさんと企画した盆栽ワークショップに遊びに来てくれたり。

まあ細かいことはどうでもいい。とにかく盆栽仲間ができた。彼らと出会って15年弱。Sくんに至っては18年弱。彼らとの話題はゲームやアニメ、仕事のこともあるけど5人が熱く語れるのは麻雀と盆栽。1人ではここまで盆栽にハマらなかっただろう。そして今、盆栽を本格的に仕事にしたいと思えている。なんて有難い環境なのだろう。

盆栽との出会い 終わり

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