雑記:コミュニティとは人の集まりではなくて仮想空間上の住所だと思う。
誰でも参加できる「つくろう!」をテーマにしたオンラインコミュニティを運営している。
先日参加者が80人になった。はじめた当初、なんとなく77人参加を目標にしようと思っていたから、一旦目標達成と相成った。
反応・参加してくれたみなさまありがとう。
常時コミュニティ内で発言している人は10人強くらい。
ちょうどいいなと思っている。
とはいえ、新しい人が入ってきたり、いままでちょっと参加しそびれていた人が参加することでより豊かな交流ができるようになっていくので、ここでOKということはなく、進化し続けていこうと思っている。
わたしは、これくらいの規模のコミュニティが乱立する世界が好きだ。
もっとみんなコミュニティを作ったらいいのに。私なんかが始めてもと思っている人がいたら、はじめちゃえばいいとおもう。(なにか悩んでいる人はぜひコミュニスタでご相談を)
オンラインコミュニティとは仮想空間上に場所を取るようなもの。地代も家賃もかからないし、現実世界でお店を開くよりとっても気楽。
オンラインコミュニティは人の集まりじゃない
昔はコミュニティを作る際に、最初に人がいてそこに境界線を引いて作っていた。用途や目的によって地域や会社などに人が集まり、そこにいる人々でコミュニティが形成された。
オンラインコミュニティは成立の仕方が逆だとおもっている。
オンラインコミュニティは旗さえ立ててしまえば成立する。例えば、無名の個人が「この指とまれ、誰かなにかしよう!」と発信するだけでもスタートすることができる。
目的がなくても用途がなくても、極端に言うと、1人しかいなくてもコミュニティをはじめることができる。『参加者募集中のコミュニティです』とひとこと添えてネット上のどこかに書いておけば、コミュニティとして陣取れる。
目的や用途がなくても問題はない。
もしその発信に反応して誰かが声をかけてきたのなら、お互いに何か共鳴するものがあったわけで、そこから「何をするか考え始めることが目的」という大義のあるコミュニティに変身することもできる。
乱暴な言い方をしたけれど、そういうことだ。だからもっとコミュニティはあっていい。1人が2個以上コミュニティを主催してもいいとさえ思っている。
そろそろ「そんなにコミュニティ作ってどうするの?」と聞かれそうなので答える。
そんなにコミュニティ作ってどうするの?
会社に通勤するという働き方から、リモートワーク・フリーランスが当たり前の働き方にシフトすると、物理的要因に起因する人間関係構築がメインでなくなっていく。(近所・同じ社屋で仕事をしている人など)
すると「仮想空間のどのコミュニティに関係し、どこに『通勤』するか」で交友関係が変わってくる。
交友関係づくりとは、影響される環境づくりと同義だ。
自分がどんなテンションで・問題意識で・世界観で生きていくかというのを自分だけの努力で持続するより、環境からの影響を受けたほうが格段と楽に維持できる。
オンラインサロンやコミュニティに入っていると、Facebookページを見に行ったり、slackに書き込んだり、時間を決めてzoomのビデオチャットをする作業はさながら「通勤」しているように感じる。クリックしてそこに通って、人とコミュニケーションをとる。毎日、それをするたびに、人と交流するために行く場所が物理空間から仮想空間に変わっただけなんだなと感じる。
雑な言い方かもしれないけれど、気の合いそうな人、相談できそうな人、憧れの人たちと、1:1で交友関係を維持し続けるより、そういった人たちが参加しているコミュニティに関与していたほうがコミュニケーションコストとしては効率がいい。
(結局、コミュニティ単位で関与したとしても、1:1でコミュニケーションをとるような間柄の人は出てくる。)
問いに戻る。
コミュニティはたくさんあったほうが選択肢が増えていい。そして、ひとつひとつが100人や1000人のコミュニティである必要もない。3人とか5人でもいい。オンラインコミュニティの場合、人数が多いほど、関与するために使うエネルギーコストが増大する傾向に有り、少なければ、すぐ名前も覚えてもらえるし、参加している感を感じられる度合いは高くなる。
先生や有名人を中心としたコミュニティや、コンテンツの需要がメイン(習い事やスキル習得など)では人数が多い方が多様な人と出会える確率も高くなり情報量の増加という面でメリットに働くが、個人が多様なコミュニティを作るときは人数は少なくても問題はない。
有料にするケースで、費用対効果の収益面を心配するのなら、コミュニティ参加者でチームを組んで事業を始めたり、コラボイベントを行って、そこで収益化すればいい。
同じ目的によって作られたコミュニティであっても、主催と参加している人の組み合わせで、運営方針や交わされるコミュニケーションスタイル・話題は十人十色となる。
入ったり出たりをもっと気軽に
たくさん出来たコミュニティ。
これらを転職したり兼業したりという感覚で、気軽に乗り換えながら過ごすのが今の時代の過ごし方としては賢いと思っている。
十人十色のコミュニティを覗き見して、気が合うところがあったらそこに滞在してみる。自分のステージが変化して、もうここの会話に興味がないなと思ったら、自らコミュニティごとステップアップさせていってもいいし、また違うコミュニティ探索の旅に出てもいい。
教わるのコミュニティと作ってみるためのコミュニティと教えるためのコミュニティに入って、それぞれのポジションを楽しむのもいい。
オンラインコミュニティに所属すると、合うところ・合わないところ含めいろいろ発見がある。それを元に自分の好きな雰囲気のコミュニティを立ち上げてもいい。
みんなが海賊団の船長でいい時代なので、こっちのコミュニティでは主催者・発起人、こっちでは運営部に所属、むこうではいち参加者。と複数のポジションを持つと、多角的にコミュニティ運営が見られて面白いと思う。
というわけで、コミュニスタでもスパイ枠の募集をかけている。
これからオンラインコミュニティをつくろうかなと思っている人は、ぜひスパイしに来て欲しい。
結構ゆるくやっているコミュニティなので、やり方とかイベントにちょこっと顔出してもらって「こんな感じでもいいのか」という感覚を掴んでもらって、自分のやりたいコミュニティを運営してもらえたら光栄だ。(うっかり、コミュニスタがたのしくなってガッツリ絡んでもらうのも大歓迎)
コミュニスタは確固たる主催者が運営するのではなく、参加者それぞれが好きにやって公園みたいな場所を作ることを目指しているので、力を入れすぎずに動かしてみている。
ぜひ、オンラインコミュニティという、オンライン上にできたあらたな地図の上で遊ぶ体験を。
<参考:次に興味を持ったコミュニティは家族。>
広大な仮想空間の中でこんにちは。サポートもらった分また実験して新しい景色を作ります。