OH!へんろ。親子の88か所巡り(6番札所):温泉山安楽寺(徳島県)
わたしが、子どもたちと決めた今回のお遍路ルールは一つだけ。納経所で御朱印をいただくのは子どもたちの役割ということ。ちゃんと挨拶をして、御朱印をお願いし、最後はしっかり御礼をする、です。
温泉山と言うだけあって、宿坊に由緒正しき温泉があります。安楽寺は一番札所から出発して最初の宿坊で、400年間の歴史があるそうです。すご。
今日の煩悩
こんなこと言って叱られるかもしれませんが、お大師様のビジネス・デザイン力は素晴らしいと思います。
ひとつは、巡礼システムの構築による布教と寺院の維持管理です。遍路の寺院の中には交通の便もあまり良くない場所があります。失礼ながら、そのような場所にも人々は向かいます。
卑近な例を持ち出してしまい恐縮ですが、今でも御朱印をいただくために300円を支払います。寺院の場所によっては駐車場代も数百円を支払います。
支払うことや金額に言いたいことがあるわけではありませんよ。
巡礼のシステムがあることで、人が絶えずにめぐり、情報、お金も巡る。人、物、情報、お金。グローバル社会での動きと同様ですね。
その寺院の維持費を確保するためにも巡礼システムは役に立ったのではないかと思われます。
プラス。高野山の学びのキャンパスの先見の明がすごいです。デザイン的に完全な学園都市ですよね。もともと何もなかった場所に学びの総本山を作ったことで、全国から学生が集まります。
彼らは寮生活をします。若者は様々な情報やニーズをもたらすので、学園都市には様々なビジネスが共存できます。流石だなあ。
逆にですね。現在の世で、地方の大学がなくなり、学生がいなくなることが町にどのような影響を及ぼすかは想像するだけで怖いです。
御詠歌:
かりの世に知行争うむやくなり 安楽国の守護をのぞめよ
本尊:
薬師如来、胎内仏・薬師如来
創建:
弘仁6年(815年)
真言:
おん ころころ せんだりまとうぎ そわか
歴史:
弘仁6年(815年)に空海(弘法大師)安楽寺谷に堂宇を建立し薬師如来を刻んで本尊としたのが始まりだそうです。