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OH!へんろ。親子の88か所巡り(10番札所):得度山切幡寺(徳島県)

わたしが、子どもたちと決めた今回のお遍路ルールは一つだけ。納経所で御朱印をいただくのは子どもたちの役割ということ。ちゃんと挨拶をして、御朱印をお願いし、最後はしっかり御礼をする、です。

お遍路の間は「なるべくスマホは見ない」ようにしています。でも写真を撮るので持ち歩きます。ぼんやり考える時間と言うのも良いと思います。

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今日の煩悩

選挙も近いので、改めてぼんやりと考えてみました。

政府によれば私の住むこの国は「経済発展」を目指してきたんですね。

財政政策を見ると、私がまだ大学生だった1995年以降の20年間で公共事業の積み増しやら何やらで230兆円の財政出動をしてきました。

20年間で割ってみると、約11兆円ですね。

金融政策を見ると、私がまだ大学院生だった1999年に、ゼロ金利政策を打ち出しました。プラス。量的緩和で市中にお金が流れ込みました。

その結果の1000兆円超の国債発行残高、0~1%の長期金利です。

1995年のGDPは517兆円、20年後の2015年のGDPは532兆円で、年率にすると0.15%増となります。その間、家計消費支出の推移は右肩下がり、企業内部留保額の推移は右肩上がりとなりました。

富裕世帯数(資産1億円以上)は約86万世帯(2005年)から約122万世帯(2015年)に増加(増加率約41%)しました。

中間層世帯は約4814世帯(2005年)から約5169万世帯(2015年)にわずかに増加(増加率約7.5%)しました。

貧困層世帯は約1505万世帯(2005年)から、約2366万世帯(2015年)に大幅に増加(増加率約57%)しました。

人々の生きがい、働きがい、幸福、ゆとり、環境、資源、持続可能な社会の実現を最優先課題にしてきたわけではなく、「経済発展」を最優先課題にしてきたことの結果が、経済成長は超控えめにもかかわらず、人々の暮らしのほうは更に余裕がなくり、不確実性の元に不安が拡大するという惨状になってしまいました。

その目標に対して、その方法は合っているのか。フォーカシング・イリュージョンなんじゃないだろうか、と子供たちの時代の行く末を心配してしまうのです。

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御詠歌:

欲心をただ一筋に切幡寺  後の世までの障りとぞなる

本尊:

千手観世音菩薩

創建:

弘仁年間(810〜824)

真言:

おん ばざらたらま きりく

歴史:

弘法大師は結願の日に、綻んだ僧衣を繕うために布切れを所望しました。織物の上手な女性がいて、彼女は織りかけの布を切って差し出した。大師は、この厚意にたいへん感動し望みを聴くと、彼女は身の上について話し、観音様をつくってお祀りし、仏門に入って精進したいと願いを告白しました。
大師は千手観音像を彫造し、乙女を得度させました。乙女は即身成仏し、身体から七色の光を放ち千手観音菩薩に変身しました。大師は嵯峨天皇の勅願により堂宇を建立して自ら彫った千手観音像を南向きに、即身成仏した千手観音像を北向きに安置して本尊にしたと伝えられているそうです。

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所在地:

徳島県阿波市市場町切幡字観音129

駐車場:

あり。無料。

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ランチ:

阿波土成町の「やまじゅう」さんでおうどんをいただきました。

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