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NotionからEvernoteに戻る

 Evernoteが昨年の終わり頃から使い勝手の悪さを感じていたが、Free版の使用条件の悪化もあって、別のサービスへの乗り換えを考えていた。私自身はFreeではなく有償でpersonalを活用していたが、無料サービスの制約を増やすという方向性は、有料版でも将来のサービス内容に不安要因であるからだ。

 乗り換えで実際に試したのは4つ。一部のノートの移行でテストした。一つはOneNoteで、ファイルのコンバートが必ずしもうまくできなかったことと、使い勝手がEvernoteとかなり違うので、この方向性はなし。

 かなり有力だったのがMacの標準アプリであるメモアプリ。ファイルコンバートの成功率も高く、使い勝手もいい。ただ一つの問題は、ストレージの容量を食うこと。これはメモアプリが悪いわけではなく、Evernoteを10年以上使えばノートの数も容量も膨大になるということ。MBAなどはストレージが256Gなので、これは見送った。ただサブ的な使い方では重宝している。これは優秀です。

 Google keepも検討対象で、これはこれで今も重宝しているが、自分の使い方ではEvernoteの代替とはならなかった。便利なアプリだが方向性が違う。

 それで選んだのがNotionとなる。じっさい半年ほど使ってきた。確かに高性能のアプリでなんでもできる。ただ本来の目的であるEvernoteの代替というと微妙だ。あくまでも自分の使い方での話だが、自分の仕事道具であるからこの点は重要だ。

 じつは使い方という点では、最初はそういう意図ではなかったのだが、Evernoteの代替アプリとして一番使用頻度が高いのがSimplenoteだった。クラウドでノートを共有するサービスで使えるのはテキストファイルだけだが、仕事で重要なのもそれであるから使い勝手の良さが重要となる。この文章もSimplenoteで書いている。

 こういう具合で、本当に代替に使えるサービスは見当たらないということで、再びEvernoteに戻ることにした。Evernoteを解約した時、クラウド上のファイルを完全削除することもできたが、一定期間なら元ファイルを保存してくれる(つまりいつか戻ってくることができる)選択肢があったので、ファイルは維持していた。復帰できたのはこの選択肢を選んでいたことも大きい。

 ただ復帰したものの、トラブルはあった。どういうわけか同期がうまくいかない。調べると以下のような記述があった、

『2024 年 3 月 26 日に Evernote のレガシーバージョンを廃止しました。その日以降、macOS、Windows、Android で v10 より前にリリースされた Evernote のすべてのバージョンは動作しなくなりました。 iOS版は今年初めにすでに廃止されています。』

 結論から言えば、アプリの再インストール(とWindows版ではアプリデータの削除)で解決した。アプリの同期がうまくいかないとweb版でリダイレクトが多発して先へ進めないのだ。

 ところで会社の体制が変わったためか、Evernoteのシステムも変わったようで、以前なら70Gくらいストレージを占領していたアプリが、いまは完全にクラウド化したのか、ほとんどストレージに負荷をかけていない。ならアプリをインストールしない理由はない。

 さて、ここまでの作業でそもそもの出発点、Evernoteの使い勝手の悪さ問題に戻る。この半年で分かったことは、使い勝手の悪さはこちら側のEvernoteの使い方にあったのではないかという問題。
 つまり10年以上前にEvernoteを導入したときには、情報の一元管理ツールとしてあれもこれも突っ込んできたが、結果的にこうしたことがツールとしてのEvernoteの役割を不明確にすることになった。
 ということでEvernoteを再開するということは、ノートの構成にも大鉈を加える必要があるというのが現状での結論。そうなればNotionの役目も明確になるはず。


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