【UK】マーゲイト(Margate)⚓️ 2024/2/11
何度もツイートしていることではあるが、2023年は近年稀に見るほど映画が豊作の年だったと思う。
『エンパイア・オブ・ライト(Empire of Light)』
👇Filmarksにレビューも書いてるので暇なら読んでくれ。
長いコロナ禍で遠出できていなかったが、久しぶり(5年ぶり)にロンドンに行くことにしたので、この映画のロケ地マーゲイトに行ってみた。
マーゲイトはロンドン・ヴィクトリア駅から電車で2時間ほど、セント・パンクラス駅からだと高速鉄道1時間半ほどでつくようだ。なので起きるやいなやセント・パンクラスへ向かう。まずはホテルから最寄りのエッジウェアロードの駅へと歩く。
👆エッジウェア・ロード。ロンドンではどこにでもありふれた光景に見えるかもしれないが、実はローマ帝国時代から存在する、2000年以上の歴史を持つ古い道だ。当時はまだ「ロンドン」という町すら存在せず、「ロンディニウム」と呼ばれていた。
セント・パンクラスはロンドンの駅舎のなかでも一番荘厳なので是非外観を拝んでいきたいと思ったが・・・
「セント・パンクラス・インターナショナル」という駅名なので外国に行っちゃわないかと不安になるが普通に国内線の列車もここから出ている。
でも中はそこそこに綺麗。
1時間半、車窓からの風景を眺めてすごす。
全般に白っぽく霞んでるのはカメラのせいではなく窓ガラスが汚いから。
ついに着いた!
画像ではわからないが、プラットフォームに降り立ったときからカモメの鳴き声がすごく、海辺の町に来たという実感がすごい。
これは帰りに撮った動画👇
カモメの鳴き声もすごいが、この辺りから潮の香りも漂ってくる。
もしやこれは!?
ちょっ!いきなりあの劇場が視界に。
例の劇場👇
入口は閉鎖されている。
映画の中では色が互い違いになってる窓ガラスがとても美しかったが👇
外からもはっきり見える👇
ドリームランド自体は遊園地で、かつてはその手前にある映画館もその一部だったのだろう。
奥に見える入口は今も営業していた。
壁の落書きもすごい。
海辺の道もよい♪(´▽`)
ビーチへ降りる。
ここには見覚えがある!
ここから例の四角形の水たまりが見える。
その四角形の水たまりへ歩いていく。
ここまで来てふと思ったのだが、そもそもこの四角形の石造物って一体何なのだ?・・・と思って調べたら、これは潮が満ちた時に海水を貯めておくタイダルプールと呼ばれるもので、イングランドには13箇所しかない貴重なものだということがわかった。
満潮のときの写真を見たら完全に水没している。
つまり、映画の中で見たのと同じくらいの水位のタイミングでここに来たのは奇跡だったのだ!
だいぶ潮が満ちてきてる。
もう少し来るのが遅かったらここには登れなかったはず👇
街へ向かう。
なんか奥にも見覚えのあるものが!👇
ここはスティーブンの後をつけたヒラリーが・・・
人種差別の現場を目撃してショックを受ける場所だ。
帰り道に気づいたのだが、ここから海の方を見ると・・・
中でテント張ってる人もいる。
階段を登ったところはこんな感じで、むちゃくちゃ眺めがいい。
さらに海沿いを歩く。
ビーチに人がゾロゾロ出てき始めた。
ターナー・コンテンポラリーというギャラリーがあった。
実はマーゲイトは、ターナーが学生時代を過ごし愛した町なのだ(ということを初めて知ったw)
ターナーの絵を置いてるわけではないが、面白いモダンアートをたくさん展示してた。ここまでモダンアートの展示が充実したところはロンドンにも数えるくらいしかないだろう。
すっかり晴れてきた♪(´▽`)
古い映画館(1911年)の跡。
ドリームランドもそうだが、マーゲイトにもかつてはたくさんの映画館があったのだろう📽
町の奥へと進む。
見どころは見きれないほどたくさんありそうだが、チューダー・ハウスとシェル・グロットの方へ向かう。
👆から徒歩1分のチューダー・ハウス(16世紀の建造物)が見えてきた👇
👇シェル・グロットが見えてきた🐚
19世紀に発見された、壁一面に貝殻が張り巡らされた洞窟で、誰が何の目的で作ったのかも謎なのだという。
そろそろ海の方へと戻る。
海を見ながら昼飯🍽
日本は町からゴミ箱がなくなって不便になったが、英国はいまでもいたるところにゴミ箱があるので助かる。
テロ対策にしても透明にしておけばいいだけの話だ。
駅の構内に貼ってある路線図👇
こうしてみると、ロンドンは鉄道の駅が町の中心部にはなく、周辺部から放射状に鉄道網が伸びてることがわかる。中心部は地下鉄があるから不要なのだ・・・というのは実は順番が逆で、建物を壊すことなくどうやって鉄道網を町の中心部に張るかと考えた結果、ロンドンは世界に先駆けて「地下鉄」というものを発明したのだ!
👇
👆鉄道網を実際の地形通りに描くのではなく、縦・横・斜めの線にデフォルメして描くいわゆる「ダイヤグラム型」の描写法もロンドン地下鉄が世界に先駆けて考案し、それが世界中の路線図描写のスタンダードになった。
寒い地方ではよくあるボタンを押さなきゃ開かないドア。昔のイギリス映画とか見るとそれすらなく、ドアハンドルは外にしかなく、乗客が窓の外に手を伸ばしてドアハンドルを開けるシーンなんかがあるw
そこからすると随分便利にはなったのだと思う。👇
帰りの車窓から。
セント・パンクラスに到着。ロンドンで一番壮麗な駅舎だ👇
ここからハムステッドへ向かうが、それはまた今度。