中洲大洋映画劇場 さよなら興行📽️ 2024/3/23
終戦翌年から78年もの歴史を持つ中洲大洋が今月一杯で取り壊される。
今月からさよなら興行として過去の名作をいろいろ上映しているのだが、「ニュー・シネマ・パラダイス」は死んでも観に行かなければ!とずっとこの日を待っていた。これほどさよなら興行に合う作品はないと思うし、昔佐賀にあった九州初のシネコンが閉館するときも最後の上映作品はこれだった。ついでに言うと、昔のバイト先の映画館が閉館するときも最後の上映作品にニュー・シネマ・パラダイスを望んだのだがそれは叶わず西田敏行主演の「虹をつかむ男」になってしまった。
前夜、一応オンラインで買っておくかとサイトチェックしたらすでに残席わずかで慌ててポチった。受付番号のメールだけでも十分なのだが、もうこういう機会もないので紙でQRコードをプリントアウトする。
いつも持参し忘れて中途半端に印鑑押されたカードが増殖していく大洋シネマカード。
風格ある建物が現れる。
さすがに大洋1での上映の回は完売してる。昨夜買っといてよかった。
中洲大洋って2・3・4番シアターは外にある別の出口からエレベーターで入るようになってる。ここは1番シアターほどレトロでもないけど、それでも十分に昭和の香りがただよう素敵な映画館だ。
エレベーターで上がってもいいのだが、左手の階段からも2・3・4番シアターには行ける。あまり階段を使ってる人はいないが降りるときには階段がオススメだ。
というのも、途中階段の踊り場にこんなものがあるのだ。
たまに午前十時の映画祭のポスターをツイートしていたことがあったが、実はここの写真をアップしていたのだ。
大洋1へ入る。
1階のキネマカフェにはこんなに行列できてる。ここは鑑賞後に来よう。
螺旋階段を登って2階へ上がる。
これの前の回の上映作品は午前十時の映画祭の「海の上のピアニスト」。音が漏れ聞こえていた。こっちも「ニュー・シネマ・パラダイス」と同じスタッフによる傑作だね。
館内は壁一面にメッセージカードが貼られていた!
2階ロビーも壁一面にメッセージカードが。
読んでくうちにどんどん時間が過ぎてゆく。
2階劇場入口。
2階入口の前には、いつも上映作品の特集が貼ってある。それを読むのも楽しかった。
館内はレトロな看板で自販機やトイレの案内がされてるんだけど、このコーナーは「シネマパラダイス」って名前がついてるのだ。
普通は2階から入るんだけど、大洋1はさらに上の階からも入れるのだ。
このあたりの構造は映画館というよりまさに「劇場」って感じ。海外のミュージカルの劇場もこういうつくりになってるよね。
そこから劇場に入る。
このリッチな赤いシートが最高なのだ!フランス製で座り心地も抜群!
映写機はクリスティー社のCP2220(見ることそこかよ)
劇場用DLPプロジェクターのメーカーとしては多分シェアNo.1だ。
フランス製のシートは座り心地は最高なのだが、席番表示はとても控えめというか見づらいんだよねw 最近のシネコンなんかだと席番表示は光ってたりするけど。数字はさらに小さく刻印されており、自分の席を探すのにちょっと苦労する。上映開始後暗くなってから入場する人はまず自分の席までたどり着けないだろうw
席が埋まってきた。会話を聞いてると始めて観る人も多いようで、この超名作をこれから初観するのかと思うと羨ましい。
作品について語りだすときりがないので、以前Filmarksに書いたレビューを読んでくれ👇️
https://filmarks.com/movies/27515/reviews/138183175
史上最高の映画体験だった、とだけ言っておこう。
メッセージカードを書いた。
まるで小学生のような文章も恥ずかしいが、字の汚さ(本邦初公開)も恥ずかしい。
最後の1階のキネマカフェに寄る。
いつもはカレー🍛とかの軽食やケーキ🍰なんかもいろいろあるのだが、今日はドリンク以外完売していた。さよなら興行始まってからは平日もそうらしく、いつも昼頃には食べ物は完売してしまうらしい。
最後のキネマカフェのコーヒー☕
さよなら、中洲大洋映画劇場。福岡もほんとにさみしい街になるよ。