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【四国旅行記】鉄道で四国一周旅Part3(最終回)

Part2はこちら

12/30
最終日は高知からスタート。本日は四国の右下を回って徳島、そして一昨日のスタート地点である高松へ至る行程。
ホテルで朝食を済ませ出発。高知駅前で坂本龍馬をはじめとする高知の偉人の銅像を見る。桂浜は時間の関係で今回はカット。

銀魂のせいでロリコンもといフェミニストな印象が強い武市先輩の功績を学ぶ。文字通りちゃんと偉人だったんだな。

ということで高知を後にする。高知も良い街だった。

ごめん・なはり線直通の予讃線快速列車に乗車。終点の奈半利を目指す。

後免からは土佐くろしお鉄道に会社が変わる。ごめん・なはり線に突入。

高知出発の時点で結構乗客が居たが、後免とその次の後免町でも結構乗ってくる。1両編成の車内の乗車率は70%と行ったところか。
立田通過後、遠くに高知空港の管制塔っぽいものを望む。

Googleマップで見て知ったのだが、高知大学、そして高知高専って高知空港の隣にあるんだな。これは航空関連の研究が捗りそう。
あかおか駅到着直前からは太平洋を望む。眩しい朝日を浴びながらオーシャンビューな車窓を楽しむ。

この路線は線形が良い上に高架線上を走ることが多いので安定して100km/h走行。表定速度もなかなか良いのでは。

球場前に到着。阪神タイガースがキャンプで使用する球場は目の前に駅があるということを知る。

そして、高知出発から1時間少々で終点の奈半利に到着。

奈半利の「なは りこちゃん」のように、ごめん・なはり線の各駅にはアンパンマン的なタッチのキャラクターが作られているらしい。さすが、やなせたかしの地元。

奈半利から先は鉄道が無いのでバスに乗り換える。今回のテーマは「"鉄道で"四国一周旅」だから高知から特急『南風』なり『しまんと』なりに乗って土讃線で四国を縦断するルートも考えた。一方で"四国一周"という点を重視するのであれば奈半利から室戸岬を経由して阿佐東線、牟岐線と向かうルートの方が適している。ということで今回の旅では一部バス利用になるが後者のルートに決めた。室戸岬に加えて開業したばかりのDMVもある訳だし。まあ、今回通る御免→奈半利→室戸岬→甲浦→牟岐というルートは全体の半分ほどが未成線になってはいるが、一応阿佐線という計画上の鉄道路線ということになっているので…。
で、バス待ちの時間でバス停の近くにあった自販機で高知人物フィギュアby海洋堂ガチャを2連回す。小野大輔が高知出身であることを知る。飲み物の自販機に玩具のガチャガチャがくっついていて面白い。

ガチャガチャからはジョン万次郎とブロンズ吉田茂が出てきた。

およそ10分遅れでバス到着。このバスで室戸岬を目指す。

Webアプリのバスロケもテスト運用中でよくわからない感じで、バス待ちの間何とも不安な10分間を過ごす。

バスに乗車して車内広告を見ると『高知バスロケ』という複数のバス会社横断のサービスがあることを知る。

こちらのWebページへアクセス。さっきのとは打って変わってしっかりバスの場所がリアルタイムで分かる。こっちが本物だったか。

ごめん・なはり線に引き続き海沿いを走る。

室戸岬に着く手前で室戸スカイラインなるものを見つける。ドライブがなかなか楽しそうな道である。

そして奈半利駅出発から1時間、高知駅からトータルすると都合2時間半弱で室戸岬に到着。昨日訪れた足摺岬じゃない方の四国の南端である。今回の四国旅に行く前の私の印象では足摺岬より室戸岬の方が四国の岬というイメージが強かった。

バス停の近くにあった中岡慎太郎像。かっこ良い。浅学非才な私には中岡慎太郎といえば坂本龍馬と一緒に殺された人という印象しかないが…。

で、まずは展望台に登り室戸岬を眺める。恋人の聖地らしい。

昨日の足摺岬とは打って変わりこの日の室戸岬は風が強い。

展望台を後にして、行けそうなところまで室戸岬の先端を目指す。断崖絶壁の足摺岬とは違い、ゴツゴツした岩場だ。

がっつり潮風に当たる。

ということで大して進めずに室戸岬先端挑戦を終える。

バスまで時間があるので亜熱帯植物が生い茂る遊歩道を進んでみる。

春とか夏にここを訪れていたら虫が多くて大変だったかもしれない。そう思えば年の瀬のこの時期に訪れて正解だったか。

また、室戸岬はプレートの交差点にあってジオパークとして地理的に意義深い場所らしい。マグマが固まってできた大きな岩などが点在。

マグマでできた岩々を見て遊歩道終了。

室戸岬からバス停2つ分進んで、大師像前にからバスに乗車。徳島県との県境手前に位置する高知県東洋町を目指す。因みに、この後東洋町から乗るDMVは土日祝に1往復限定で室戸岬まで走っているらしい。本当はそちらに乗りたかったが、訪れたのは平日だった為、奈半利駅から乗車したのと同じ高知東部交通のバスを利用。将来的にDMVの室戸岬便の本数がもっと増えれば良いが…。

路線系統が変わる為、10分ほどの乗車の後、室戸世界ジオパークセンターで下車。甲浦方面行きのバスに乗り換える。

乗り継ぎ割引があるとのことで、クーポンを頂く。

車窓からはオーシャンビュー。海の色がとてもきれいだ。

40分ほどの乗車で海の駅東洋町に到着。

5日ほど前に運行開始したDMVの盛り上がりを感じる。

お昼も過ぎているのでここで腹ごしらえ。
海の駅東洋町ではよくある道の駅同様に、地元の新鮮な海産物が売られている。そこでお魚の柵を購入して併設している食堂に少々の調理代と共に持っていくと盛り付けてくれてその場で頂くことができる。ということで、地元のお魚を頂く。

DMV効果なのか結構人が居て刺身の柵は売り切れだった為、かつおのたたきを購入。

それを薬味を添えた状態で盛り付けてもらう。

身を分厚く切ってくれているのでとても食べごたえがある。更に、薬味のショウガはおろしたものではなく輪切りにしたもの。これがショウガの風味を存分に味わえてなかなか良かった。これは真似しようと思う。このかつおのたたきは今まで一番なような気がする。やはり高知のかつおのたたきは伊達ではない。
お腹も満足したところで12/25に開業したばかりの阿佐海岸鉄道DMVに乗車。JR牟岐線との接続駅である阿波海南を目指す。

DMVとはDual Mode Vehicleの略で、バスと鉄道2つ(Dual)のModeを使い分けるVehicleだ。元々は普通の列車が走っていた第3セクターの阿佐海岸鉄道阿佐東線において、紆余曲折を経て漸く営業運転に漕ぎ着けた世界初のハイブリッドな乗り物だ。

海の駅東洋町の次の停留所もとい"駅"である甲浦にてバス→鉄道へモードチェンジ。

鉄道ファンの間で話題になっている阿波踊りのBGMに乗せて切り替わる。こうやってエンターテイメント要素を組み入れていることは素晴らしい。開業直後ということもあり、駅には大勢の見物客&写真撮影者。

そして、鉄道に切り替わり阿佐東線を走る。甲浦→宍喰の間で県境をまたぎ徳島県に入る。これで四国4県全てに足を踏み入れた。

時折車窓に太平洋を望みながら不思議な"鉄道"旅を経験する。

この阿佐海岸鉄道DMVは鉄道時には2軸のディーゼルカーとして走る為、走行音はよくある「ガタンゴトンガタンゴトン」ではなく「ガタンガタン」だ。ちょっとしたことではあるが、普段とは違う体験を楽しむ。因みに、このDMVは既に私がいつも使愛用しているYahooの乗り換えアプリにも対応している。

そんなこんなで30分ほどのDMV乗車を終え、鉄道→バスにモードチェンジした後に阿波海南駅に到着。DMVはこの後バスとして阿波海南文化村まで行くが、ちょうど乗り継ぎが良いので先を急ぐ。

どうせ四国一周旅をするならこのDMVに乗りたかったのでちょうど良いタイミングで乗れて良かった。このDMV区間は高知からも徳島からも決してアクセスが良いとは言えないが、海の駅東洋町のかつおのたたき目当てに再びDMVを利用するもの悪くはないかもしれない。
そして、ここからはJRの牟岐線に乗り換えて徳島を目指す。なお、この区間には徳島-牟岐間を走る特急『むろと』があるのだが、1日1往復と限りなく本数が少ないので普通列車で向かう。

因みに、かつては阿佐海岸鉄道の阿佐東線とJRの牟岐線は相互直通運転をしていたのだが、DMVの運行が始まった現在は大人の事情で直通できないようになっている。

DMVの写真撮影に夢中になっていたこともあって阿波海南出発時は座れなかった(さすがにこのご時世でにボックスシート相席しに行くのはアレなので)ので、背面展望を楽しむ。

牟岐で乗客が入れ替わったので着席。御免→室戸岬→牟岐というルートを通ったということで取り敢えず計画上の阿佐線を走破。
時折太平洋を望みながら、トータルとしては比較的山間部を走る。

阿波海南出発から1時間ほどで徳島県第二の街・阿南に到着。阿南といえば阿南高専とパッと浮かんでしまうので高専出身者の性だろうか。

阿南出発直後に那賀川を渡る。

そして、阿波海南出発から約2時間、徳島に到着。

駅前だけで言うと高知よりも徳島の方が栄えているか。そして、時刻も夕方になり寒い。

折角徳島に来たので何か徳島を感じたいところだ。近くに『阿波おどり会館』なるものがあったが時間が遅いことに加えてご時世的な事情で阿波おどりの観劇は出来ないとのこと。よって、これは断念。
他にサクッと徳島を味わえるものはないかなと思い、そういえば徳島ラーメンってたまに聞くなと思い頂くことにする。食べログで評価が良かった『中華そば いのたに』へ。閉店間際に何とか滑り込む。

中華そば肉入中盛と生玉子(ヨード卵)をオーダーし、徳島ラーメン初実食。

スープは醤油に近い豚骨といった感じか。生玉子は実際あったところで味の劇的な変化は感じられなかったが、まあ写真映えはする。これぞ徳島ラーメンという見た目になるし。そんな徳島ラーメンを頂いた後は周辺をぶらぶら。先述の『阿波おどり会館』からロープウェイが出ていることを知る。乗車予定の列車まで40分ほどあるがロープウェイを登って帰るのはちょっと厳しいか。

ということで適当でアーケードを歩く。シャッター商店街なのか年末で休業なのかは分からない。

徳島駅に戻りすだち関連のお土産を購入。すだちくんというキャラはシンプルであるが可愛い。

そして、特急『うずしお』に乗車。初日のスタート地点である高松を目指す。新型車両!『うずしお』が四国での最後の特急乗車になるので最後に新型車両乗れて良かった。

ということでこの新型車両で徳島を出発。徳島を出る頃には日が落ちる。

新型車両ということで座席にコンセントが付いているので充電しながらスマホいじいじ。心地よい空間で早めの晩酌も始める。

日没し車窓は楽しめなくなったのでスマホで雑事をこなしながら、今回の旅では最後となるディーゼルエンジン音を聞く。
途中、屋島に到着。屋島ってあの屋島の戦いの屋島か。

そして、徳島出発から1時間ほどで終点の高松に到着。一昨日大幅に遅れて到着した今回の旅のスタート地点に帰ってくる。これにて「鉄道で四国一周旅」終了!!

高松から高松まで3日間トータル816.4km(うちバス68km)の旅路であった。

その後旅の〆として帰りに讃岐うどんを食べてく。℃-uteからハロプロに入った人間故。

醤油うどんをオーダし卓上の醤油をかけたつもりが間違えてソースうどんになってしまう。これも私らしさか。だが、意外とイケたりした。ちょっとまたソースうどんを試してみたくなる…。
そして、家に帰るまでが遠足。今回は年末の帰省ということで実家のある山口を目指す。
快速『マリンライナー』に乗車。

帰りは2階のグリーン車ではなく1階の指定席にしてみる。まあ、自由席でも普通に座れたが、『マリンライナー』の指定席は始めてだったことと、経営の厳しいJR四国へのお布施ということで。今回の旅では『若者限定四国フリーきっぷ』のおかげでかなりお得に四国一周旅を出来た訳だし。
『マリンライナー』のグリーン車に対してそうじゃない指定席はテーブルがないのか、なるほど。

『マリンライナー』の車内では徳島駅の売店で買った『すだち酎』を頂く。おっさんが競馬場で飲む奴とか言ってはいけない。

すだち果汁の入った焼酎とのことだが、癖もなく飲みやすい。度数も低い為ストレートで頂く。
それを飲みつつ瀬戸大橋を渡り3日間過ごした四国を去る。さらば。またいつか。

高松出発から1時間ほどで岡山到着。

ちょうどこの時、岡山市のPayPay 20%還元キャンペーンをやっていたので岡山駅で実家向けのお土産を購入。『むらすずめ』とか。
そして、買い物も済ませて新幹線『さくら』に乗り換えて新山口を目指す。

数分早い『のぞみ』もあったが、九州新幹線ver.のN700系の方が東海道・山陽新幹線ver.のそれよりも指定席がゆったりしている為、こちらをチョイス。適当に酒を飲みながら1時間ほど乗車して新山口駅に到着。地元に帰ってきた。

そして、迎えに来てくれた母親と合流。四国での土産話をしながら実家へ。
これにて今回の旅は終了。関ヶ原・米原エリアでの大雪により出鼻を挫かれ初日のリスケジュールを余儀なくされた今回の旅だったが無事に終えられて何より。ハロプロオタクお決まりの「帰りにうどん食べてくわ」ということで〆の讃岐うどんを頂いてお後をよろしくした。終わりよければ何とやらと。因みに、今回の旅も毎日通便。仕事をしてないとこんなにも健康的な日々を過ごせるのか。

【出費】
ガチャガチャ:800円
奈半利駅→室戸岬の運賃(バス):1,200円
大師像前→室戸世界ジオパークセンターの運賃(バス):400円
室戸世界ジオパークセンター→海の駅東洋町の運賃 (バス):1110円
あげたこ、鰹たたき柵:820円
鰹たたき調理代:200円
海の駅東洋町→阿波海南駅の運賃(DMV):700円
中華そば(徳島ラーメン):750円
お土産、酒(うどん用醤油、すだちドレッシング、すだち酎など):1,144円
夕食(うどん):710円
高松→岡山のマリンライナー指定券:530円
児島→岡山の運賃(マリンライナー):510円
お土産(母恵夢、塩けんぴ、むらすずめ):1,205円
岡山→新山口の運賃(新幹線):9,100円
その他つまみ、酒、飲み物:459円
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計:19,638円
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3日間トータル:80,394円

【行程】
8:30高知→9:42奈半利 (土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線直通JR予讃線 快速)
9:52(遅れで10:02)奈半利駅→10:50(遅れで10:52)室戸岬 (高知東部交通バス)
12:01大師像前→12:10室戸世界ジオパークセンター(乗り換え)→12:47海の駅東洋町(高知東部交通バス)
13:35海の駅東洋町→14:00阿波海南駅
14:08阿波海南→16:11徳島
徳島散策
17:28徳島→18:32高松(うずしお24)
19:40高松→20:35岡山(マリンライナー60)
21:05岡山→22:16新山口(さくら573)

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以上が今回の四国一周旅である。
前回の北海道一周旅に比べると面積も小さく日数も短い小規模な旅ではあったが、高松を除いて初めて訪れるところだったからとても新鮮であった。『サンライズ』運休やら新幹線遅延やら、四国に行くまでに色々あったが、最終的に無事この旅を終えることが出来て良かった。今回も私の人生において非常に印象深い旅となった。
さて、次はどうしようか。今のところ近々房総半島一周をする方向で検討中。北海道→四国→房総半島とだんだん規模が小さくなっていくスタイル…笑。なんか良さげな鉄道旅ネタあれば是非教えて下さい!

【四国旅行記(鉄道で四国一周)】
Part1(静岡→高松→松山→宇和島) 
Part2(宇和島→中村→足摺岬→中村→高知)
Part3(高知→奈半利→室戸岬→東洋町→阿波海南→徳島→高松→新山口)←イマココ

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