タイで逮捕された山辺節子容疑者が懲役7年の判決

山辺節子容疑者(当時62歳)が、タイで逮捕され、詐欺容疑の事件で、判決が出た。

■内容
マルチ商法による7億円以上の詐欺で多くの日本人が被害者

■逮捕の経緯
タイ東部ウボンラチャタニー県のイミグレで、滞在ビザの延長の時に、偽造のパスポートを使用。パスポートの写真と本人が違って見えたことから担当係官が身元照会したところ、日本の警察からタイ警察に捜査協力依頼が出ていたとのこと。国際指名手配も出ている。

この事件で気になったのは、偽造された日本のパスポートをどうやって手に入れたのか。昔は偽造パスポートを作れた時代があったらしいが、今でもタイのイミグレで使用可能なパスポートを手に入れたというのが信じられない。

今回は顔写真による身元照会での逮捕劇だが、現在のタイのイミグレの顔認識は高精度であり、二重国籍者や複数のIDカードを持つものが、異なった名前で入国しても、ほぼ摘発している。

この記事によると、「ラオスへ逃亡しようとした矢先の3月30日、立ち寄ったガソリンスタンドで逮捕」とある。ということは、滞在ビザ延長時はイミグレで身元照会をしておらず、イミグレを出てから指名手配され、逮捕となったと想定できる。当時のニュースでもガソリンスタンドで逮捕された記憶がある。

ラオス出国前に逮捕されて、本人にとっては不幸かもしれないが、ここで捕まらなくても、出国時のイミグレで逮捕になっていたはず。

タイとラオス間には多くの国境があるが、ウボンラチャタニーで逮捕なので、ラオスのパクセーに逃げるつもりだったのだろう。

求刑は10年だったけど7年だった
被害額は27億円ともいわれているが、実際に裁判で問われたのは1億7000万円余りにとどまる

判決はわずか7年。お金はすでにタイもしくは他の国の銀行にあり、被害者へは戻らない。

この事件は逮捕と有罪判決が彼女にとっての負けではなく、7年の懲役と残った資産を考慮すれば、本人にとっては勝ちのように見えるのは気のせいだろうか。


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