ぴにょHeart donut 大阪ライブ
2024/6/22
AM3:20
ワクワク感でいつもより早めに目が覚めてしまった。
空はまだ薄暗い。
今日は待ちに待った推しのライブの日!
大阪までの1人旅。
休日は引きこもり気味な生活を送りがちな僕が、1人で大阪まで行くのだ。
寝ぼけ眼でベッドから出る。
AM6:30
身支度を済ませ新幹線に乗る為に隣県の駅へ車で向かう。
「ときどきドキ No count まだ おひとり様だもん♪」
車の中ではいつもの音楽が流れている。
道行く車の列に紛れながら、見慣れない街の見慣れない駅に着いた。
新幹線なんて修学旅行以来乗っていない。
乗車券を買い、改札を通った。
AM8:00
新幹線に乗り込む。
自由席だったので、空いていた座席に座りイヤフォンを装備。
2時間ちょっとの旅が始まった。
「今鼓動 撫でて指先で もっと側に並ぼうよ〜♪」
もう何周しただろうか。
朝から鳴り止まない音楽。スマートフォンでSNSをチェックしつつ、窓の外に見える初めて見る景色を眺める。
1つ、また1つと駅を通過する度に高鳴る鼓動。
今日また推しに会えるんだ。
その一心でドキドキは止まることなくテンションが上がっていく。
AM11:00
新大阪駅に到着。
駅の構内が広すぎる。迷宮か?
まずは家族や地元の友人のお土産を調達する事に。
帰りに買う時間があるかわからないので先に買ってしまおう。コインロッカーに預ければ荷物にもならない。
と、お土産屋を物色していると、あるものが視界に飛び込んだ。
《ご当地カービィ》
お。これは良い!
今回の大阪ライブは急遽都合がつき参戦する事ができた為、推しへの手土産を準備する時間がなかった。
以前配信で、カービィが好きと話していたのを思い出し即購入。隣にあった「なんでやねん」とかかれたダサい靴下も添えておこう。
買い物を済ませお土産をロッカーに預けなんば駅へ。
AM11:50
なんば駅に到着。
まずは腹ごしらえだ。朝からグミしか食べていなかったので腹ぺこだ。
大阪と言えばたこ焼き。絶対に食べねば。
そう思いながら難波の街を歩く。会場に向かいながら適当なお店に入ればいいだろう。
そう思い歩いていると、SNSで会場に到着したという報告をしている人が!
先行物販は15時から。まだ3時間以上あるのに
待機している方がいるのか。早いなぁ。
そう思いながら会場へ向かう足が少し速くなった。
道中たこ焼き屋さんを発見!普段大食漢な僕がたこ焼き6個で満足してしまった。
外はカリカリ中はトロトロで出汁が効いていて美味しい。そして熱い。
1個が大きかったのもあるが、6個で満足したのはやはり緊張しているからだろう。
PM12:15
《Yogibo META VALLEY》
会場に到着。事前にネットで見ていた会場の外観。
遂に目的地に辿り着いた!
ミッションコンプリート!
という訳ではなく、むしろ今からが本番だ。
物販開始時間は15時なのに、何時間も前に到着したのは理由がある。
そう、数に限りがあるグッズがいくつか存在するのだ。
キャップとトートバッグ。
普段使いも出来るようにと推しがデザインを考えて制作してくれた品物になる。キャップに関してはメンシプ配信で会議を開き、みんなで意見を出し合った経緯もあり思い入れもあった。これはゲットせねば!と意気込んで朝早く家を出た。
物販争奪戦の幕開けだ!何人待っているんだろう…
現地に辿り着いた時、待っている人はまだ1人だけだった。
ふぅ。争奪戦は勝ち確だ。
先に現地に着いて待機していた方はSNSや配信で何度も絡んだ事のある方だった。
新参者の僕とは違い、推しの活動初期の頃から応援されている方。とても気さくな方で、僕がまだ推しに出会う前の頃のお話を色々聞かせて頂いた。
僕の知らない推しの一面…嫉妬してしまう…
なんてことは無く、初期の頃から今も変わらずサービス精神に溢れている方なんだな。とか、今より視聴者が少なかったからこそできたであろう企画の話など、話を聞いていくとどんどん推しの知らない魅力を知ることができた。
推しトーク以外にも好きな音楽の話などをしていると物販待ちの方が少しづつ増えてきた。
東京のオフイベで知り合った方や、SNSで絡んでいた方など年齢も地元も別々で、プライベートでは交わる事が無かったであろう方達と同じ目的の為に1つの場所に集まって1人の推しに対しての会話を繰り広げている。
なんて素敵な時間なんだろう。
物販開始までまだ数時間もあるなんて考えていたが、待ち時間もあっという間だった。
PM15:00
小雨が舞ってきた。
物販開始の時間だが、少し遅れると会場のスタッフの方のアナウンス。もう少しトークを楽しもう。
そして待つこと数分。いよいよ物販開始!
1人目の方が買い物をしているのを待ちながらグッズの見本を見ていると、Tシャツに猫の毛が付いていた。
あれ?これって本人の私物なんじゃないか?
なんて思って見ていると僕の番に。
買うものは予め決めていた。と言うより全集類買うつもりだった。
スタッフの方に買うものを告げていると、決済方法が記載された紙に気付く。
「あれ?俺のカード対応してなくないか?」
焦った。キャッシュレスに慣れ、普段あまり現金を持ち歩かない。慌ててアプリで交通系ICにチャージする。
合計金額が一括でチャージできない額に達してしまっていた。
結局お会計を2回に分けてもらい買い物完了。
早速トートバッグに買ったグッズを入れて会場の外へ。
会場の中には虹色のフラスタが飾ってある。
とても綺麗だった。
(のちにフラスタに込められた意味を知り感動するのはまた別の話。)
ライブ会場のopenは17時。
まだ時間がある。現地で落ち合った酒気隊(推しのファンネーム)の何人かと最寄りのマックへ向かう事に。
ソシャゲの話や夜行バスの話など雑談をしながら雨の中歩いていた。同じ推しがいて、推し以外の共通点を見つけるとなんだか少し嬉しくなった。
PM15:30
マックへ到着。
物販で買ったものを整理しつつ、おやつを食べる。
隣ではランダムチェキを大量購入し開封する方。
何種類もの推しの見た事のない写真が…
やばい、欲しい。
チェキを3枚しか購入しなかった事を後悔。
自分のチェキを開封すると3枚中2枚被るというある意味引きが強い結果。
そんなことある?
(隣で大量購入した方にトレードして貰いました。ありがとうございます!!!涙)
おやつを食べ終えると、ある事に気付く。
「タオル買い忘れた!!!!」
決済方法の事で頭がいっぱいになっていた僕はどうやら注文ミスをしてしまってたらしい。
まぁ、終演後物販で買えばいいか…と思いながらなんだかんだ開場の時間が迫る。
急いで会場へ戻ることに。
PM17:00
いよいよ入場の時間だ。雨の中マックから会場へ戻ると、ちょうど入場開始の時間になった。
僕は2日前にチケットを購入した為、整理番号が後ろの方だった。(188番)
先程まで一緒に居たメンバーは入場する中1人取り残された。
外で待つ人もあと数人くらいになった時にようやく入場。
ドリンクチケットを水と交換し会場へ。
お!物販ブースがある!!
買い忘れたタオルを買おうと列に並ぶ。
物販待ちの間に先程まで一緒に居た方を発見!買ったら合流しよう。
自分の番になりタオルを追加購入。
…人が増えている。
知り合いを見失い合流することは諦めて、右端の方で場所を取る。
やはり正面から見たい人が多いからか端の方は意外と人が少ない。
整理番号は後ろの方だがなんだかんだ前方3列目くらいの場所を取れた!
普段ギターを弾くので、ギタリストの方もよく見えそうだしちょうどいいや!なんて考えていた。
…え、ステージ近くね?
マイクの前にはシンセサイザーらしきものが置かれていた。
PM17:30
少し離れた所に居る知り合いに手を振りながら、1人で開演の瞬間を待っていた。
会場ではもう何度もリピートしてきた馴染みのあるアルバムがループ再生されている。
僕は会場やステージを何度も見渡しながら、開演時間を待っていた。
スマホをいじる人。会話を楽しむ人。
物販に並んでいる人。
みんなその時を待っている。会場内もだいぶ人が増えて来た。
スタッフの方がサウンドチェックを始める。
PCの画面で何度も見てきたベースが目の前に運ばれて来た。
いよいよなんだ…
鼓動が早くなるのを感じる。
「すきすきすきすき…」
アルバム1曲目に戻った。
ん?何か違和感に気付く。
周りの人達は変わらず会話を楽しんでいる。
気のせいかな。
今、本人が歌っていたような……
1曲目が終わると会場が暗くなった。
いよいよだ!!
スクリーンに映し出される迫力のある映像。
サポートメンバーのお2人が入場してくる。盛り上がる会場。
2人のあとから入場してくる影が1つ。
当然影の正体は最推し。今日のライブの主役【ぴにょ】だ。
会場のボルテージも最高潮に!!
白い衣装に身を包み歩くその姿は、神々しさすら感じた。まさに女神様の様だ。
もう泣きそうなんですが。
ネットで活動している時は鉄壁のマスクに守られた口元に、マスクは無かった。
「Heart donut 空いた穴から 覗いたお目目とラブピース♪」
!!!
入場前のintroからアルバムの順番通りにライブ1曲目を飾るのは『Heart donut』
生歌唱の歌声は少し緊張も感じる声で、ライブだと言うことを実感させられる。
テンションがMAXを超え、涙が少し出た。
後ろのスクリーンには以前SNSに投稿されたジャケットのイラストの少女が踊る映像。
映像も綺麗だ!
そのまま2曲目。
曲はもちろん『キャラメルポップ』
会場全体が手拍子をしながらどんどんアガっていくのがわかる。
あれ?1曲目でMAXじゃなかったのか?ってくらいテンションが上がっていた。
ポップな音楽でノせられていく。
ここで気付く。
あれ?歌いながらシンセ弾いてる??(後日配信にてシンセベースを弾いていたと話していた。)
オリジナル曲を2曲披露し、MCへ。
ここで合いの手の練習も少し。
そんなMCをしつつ彼女の手元には見慣れたベースが。
ナチュラルカラーのATELIER Z。ぴにょの代名詞とも言えるベースだ!
ここからkawaii全開の曲が2曲
『サインはB』『可愛くてごめん』
アルバムのコンセプトに沿って可愛らしい曲で構成されてるんだなぁ。
なんて思いながら見ているとMCへ。
「ファーストライブの時は弾き語りで披露した曲だけど、どうしてもバンドでやりたかった。」
この言葉を聞いた瞬間あるボカロ曲が頭をよぎった。
ファーストは参戦してないが、YouTubeで何度も聴いたあの曲では…?
聴きなれたギターリフと共に始まったのは
『天ノ弱』
無意識に手を挙げ頭を振っていた。
この曲ギターリフの印象が強いが、ベースラインもスラップが入っていたりゴリゴリにカッコイイ。そして歌っている。
…本当にスラボしとる!!
スラップ演奏しながら歌うって常人のなせる技じゃない。やっぱり凄いなぁ。
ファーストの映像で見た「歌詞飛んじゃった」みたいなことも無く終始カッコイイ演奏のまま、曲は終わった。
そのまま流れるように『デビジェル』
これまたオリジナル曲!
悪魔(デビル)と天使(エンジェル)を合わせた造語のようで妙に印象に残るその曲は、初めて僕がコピーさせて頂いた曲で思い入れ深い。
バックのスクリーンに映し出される映像は本人が作ったものらしい。多彩過ぎるなぁ。
1曲目からアップテンポな曲が続く。今思えば飛ばし過ぎな気もするセトリだが、当日は全くお構いなしに盛り上がった。最高過ぎた!!
曲が終わるとサポートメンバーのお2人が袖に捌けて行った。
アコースティックの弾き語りタイムだ。
「1人になって心細い〜」
なんておどけた様子も見せつつ演奏へ…
『眠るアネモネ』
彼女の活動について唄ったこの曲は、とても綺麗な楽曲で彼女の歌声とアコギの音色とも非常にマッチしている。
さっきまであんなに盛り上がっていた会場がウソのように静かにその声を聴いていた。
歌い終えるとそのまま次の曲
『3days』
アルバムの中ではoutroとして収録されている楽曲。
アコギでの弾き語りver.凄く良い。
優しい歌声と音色に癒されているうちに曲が終了。
拍手喝采。
サポートメンバーのお2人がステージに戻って来た。
「後半戦盛り上がっていくぞー!」
そんな彼女の手には漆黒のスティングレイが。
「ROLLING 1000tOON!!!」
タイトルコールとともに始まったのは
『ROLLING 1000tOON』
彼女の手にあるスティングレイお披露目の際にカバーしていた楽曲だ。
その凶悪なベースのスラップ音を聴かされて大人しくしていられる訳もなく、頭が取れるんじゃないかと言うほどのヘドバンをし、前日の仕事で捻挫した足もお構いなしに飛び跳ねてしまった。
その勢いのまま次の曲
『F』
正直やられた。ホルモン2連続はドS過ぎる!!!
もう倒れても構わないと言うほど暴れて叫んだ。この曲順じゃ仕方ないよね?
MCを挟みいよいよライブも終盤。
再びATELIERに持ち替え次の曲。
『ラビィ』
さっきまでステージを端から端まで行き来してあんなに激しい演奏をしたのに、またベースボーカルをしている。凄まじ過ぎないか!
続いて『星座になれたら』
これは予想外だった!ぼざろ好きの僕には堪らなく突き刺さった。
これまた聴きなれた楽曲だが、ライブならではの雰囲気と本家とはまた違う魅力のある歌声に酔いしれていた。
それと同時に終わりが近付いている事も薄々感じてしまった。
「次の曲が最後です!」
「えーーーー!!」
『alone night』
彼女が初めて作ったオリジナル曲。
もちろんアルバムにも収録されている名曲。
セトリで唯一アルバムの曲順に無かったこの曲がラストに来た。
セトリの構成が完璧過ぎる。
彼女の生歌唱と豪華なガールズバンドによる生演奏もあと少しで終わってしまう…
開演前はギターの方も見れるなんて考えていたが、ラストになって気付く。
ライブを通してずっと1人に視線が釘付けだった事に。
「今日はありがとー!」
ステージから演者の3人が去っていった。
いいライブだったなぁ…
と、ここで終わるはずもなく
「アンコール!アンコール!」
会場のあちこちから聞こえるアンコール。
「アンコール!アンコール!」
僕も一緒になって叫ぶ。
「アンコール!」「あ、それ!」
「アンコール!」「あ、ヨイショ!」
世界で一番賑やかなアンコール。もとい、ナースコールだ。笑
手拍子とアンコールが鳴り止まない。
数分後、彼女達が再び登場した。
「アンコールありがとー!」
少しMCが入り、今日1日を締めくくるラスト1曲はもちろん…
『ロキ』
彼女の弾いてみた動画の原点であり、ファーストライブのトリも飾った楽曲だ。
そりゃあ、最後はこの曲でしょ!
怒涛の後半戦で体力も消耗しきったはずなのに、自然と体が動く。
ステージを駆け回りながら演奏をする彼女はとても楽しそうだった。
まるで観客一人一人にお礼をするかのようにステージの端から端まで移動してパフォーマンスをしてくれた。
最高過ぎない??
終演後、ステージからピックを投げると言い、彼女の手の中に数枚のピックが握られていた。
まず1枚目!
ピックは勢いよく綺麗な放物線を描き、会場の真ん中辺りへ!
と、飛ぶこと無くステージ上に落下。笑
ピックを投げる機会なんてないからそりゃ難しいよね。最前列に居た方が身を乗り出してピックを拾っていた。笑
2枚目は前方の真ん中辺りまで飛んで行った。
キャッチした人はラッキーだなぁ!
3枚目は最前列に居た女の子へ本人から手渡しでピックがプレゼントされた。
なんて素敵なファンサービス!女の子も良い思い出になるだろうなぁ。
と、ライブは本当に終了。
この後は終演後物販!
以前から告知されていた通り、本人が手渡しで対応してくれる。
先行物販で一通り買っていたが関係ない。列に並んだ。
PM19:20
終演後物販は長蛇の列になっていた。本人が手渡ししてくれるんだ。当たり前だろう。
ライブ前に知り合った方と2人で並んで待っている。
「終電間に合わないんじゃない?」
「もう諦めました!笑」
開演前に日帰りのつもりで来たという話をしていたので、そんな会話をしていると、
「途中まで乗ってく?」
と、声をかけてくれた方が!
なんとお優しい!先行物販で待っている間一緒にいた方の1人で、親子でライブに参戦している方だった。
しかも今朝車を停めた駅まで送ってくれるとの事!
まさに、救世主!!!
ご本人は「ついでだったから」と言ってくださったが、感謝してもしきれない。
会場の柱に書かれた推しのサインを写真に収めたり、ライブの感想なんかを語っていると、
「機械の調子が悪い為、現金のみでお願いします!」
会場スタッフからのアナウンスが。
慌てて財布の中を確認する…
心もとない紙幣が数枚…
先行物販で買っておいて本当に良かった…
推しに直接貢ぐ額が減ってしまったが仕方がない。
僕たちの後ろに並んでいた、これまた親子連れの方とも交流し、SNSで相互フォローもしたりした。ビレバンで買ったと言う怪しい海外のお菓子をお裾分けして頂いた。笑
…異国の味がしました。
会計のブースまであと1歩。ここでドラムの【MiMiさん】が歩いてきた。
どうやらスケジュールの関係で先に帰られる様だ。
「ライブかっこよかったです!」と、一言だけ伝える事ができた。
ドラムは全く叩けない僕にもわかるくらい、MiMiさんのドラムはかっこよかった。
終始笑顔全開で叩く姿は一目見たら忘れないだろう。
いよいよ物販のブースの前に来た。
ギターの【柏木みゆうさん】が商品の注文を受けて、隣のぴにょがお会計をすると言うシステムだった。
「チェキ以外はこっちで受け付けます!」と柏木さん。
どうやら会計時、ぴにょの圧がかかるらしくチェキを追加購入する方が沢山いたそうで、チェキの注文は聞かなくていいやとなったそうだ。笑
今回はチェキだけ追加で買う予定だったので、そう告げる。
ギターの柏木さんは、以前《ぼっちざろっく》のギターヒーローへの道 と言う企画に参加されていて知っていた。その時の話や、ギターの話をしていると前の方のお会計が終わった。
いよいよ推しとの再会!
東京のオフイベ以来なので、1ヶ月ぶりだ。
事前に注文していた物はなかったが、僕の次に待っていた方の商品を僕の買うものと勘違いし、会計をしようとする。
「あ、それ僕のじゃないです!笑
チェキ2枚ください!」
そう告げると、
「え?2枚?3枚行っとく?」
さっそく圧がかけられた!笑
推しからの圧はご褒美でしかない。ありがとうございます。
「じゃあ3枚で!」
「え、ホント?大丈夫?」
…優しいかよ。
圧をかけてからのこの優しさ。
まさに《デビジェル》
そんなやり取りをしていると、ライブTにキャップ。肩からかかるトートバッグに気付かれた。
「えぇ!全部買ってるじゃん!ありがとー!」
気付いてもらえてよかった。
お会計を済ませると、
「 ストラップ届いた?」
まさかの一言だった。クラファンの関係でメールにてやり取りさせていただいていた件について、直接聞いてきてくれた。
オフイベで1度しか会ったことがないのに、しっかりと覚えてくれていた。
さすがにビックリした!最後の最後まで幸せな時間をプレゼントしてくれた。
今日のライブは一生の思い出になるだろう。
物販を終え会場をあとにする。
しばらく待っていると、先行物販で一緒にいた方達が次々と退場してきた。
ライブのセトリ順や感想。チェキの交換など各々ライブの余韻に浸っている。
これからみんなで打ち上げに行くようだ。
僕は途中まで送ってくださる親子を待ちながら、会場の外1人で余韻に浸っていた。
PM21:00
物販を終えた送ってくださる親子が出て来た。
どうやら娘さんはピックを手渡しされた女の子だったらしい!
なんだか僕までほっこりしてしまった。
「眠かったら寝ちゃってもいいからね!」
と一声かけてくださり、出発。
新大阪駅のロッカーに預けた荷物まで回収して頂き、高速道路で帰路に着いた。
途中のSAで晩御飯を食べ、休憩。
再び出発すると、満腹感と心地よい車の振動で意識が飛んでしまった。
乗せて頂いたのに寝てしまって本当に申し訳なかった。ごめんなさい。。。
AM2:00
駅まで乗せてくださった親子と別れ、朝停めた車の元へ。
エンジンをかけ家までの道をナビに入れる。
「alone night 日が沈む
甘い夜に 溶け込む空気
君がいないと 気が沈む
夜雨は 終わらない♪」
朝聴いていたアルバムが再び再生された。
まだライブの余韻が冷めない。
僕は見慣れない街をあとにした。
2024/6/23
AM3:30
家に着いた。
長いようで短かった一人旅が終わった。
空はまだ薄暗い。