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TOB/スクイーズアウト(特別支配株主の株式等売渡請求制度)の見立て

【週間レビューNo.334】
今週の週間レビューです。

先週、今週とM&Aストラクチャーの説明をしました。

例えば、スクイーズアウト(特別支配株主の株式等売渡請求制度)ですが、『特別支配株主の株式等売渡請求制度』は、会社の特別支配株主(対象会社の発行済株式を議決権ベースで90%以上保有)している株主が、少数株主に現金対価で株式を売り渡すように請求できる制度です。

私もやりましたが、この90%超取得できるかが極めて重要で、半期ごと信託銀行から株主分布表が配布されますが、そこにはその株主が、いつから(半期ベースでしかわかりません)株主になっているかが分かります。

そして我々はその期間の株価を確認し、その株主がいくらで株を取得しているかを概ね判断した上で、株価と株主の分布表を作成します。そしていくらのTOB価格であれば、90%超の株主が応募してくれるか、要はいくらであれば、90%超以上の株主が売却損にならないかを想定し、一義的なTOB価格を想定し、それと現在のValuationの水準を合わせていく作業となります

それでは来週もよろしくお願い申し上げます。

【サロンonly】
10/21 株式交付制度
10/21 二段階買収の手法として利用
10/22 各種M&Aストラクチャー
10/22 合併
10/23 株式交換
10/23 株式譲渡(現金対価)
10/24 スクイーズアウト(株式併合)
10/24 スクイーズアウト(特別支配株主の株式等売渡請求制度)
10/25 株式交付
10/25 第三者割当増資
10/28 第三者割当に関する主なルール(会社法①)
10/28 第三者割当に関する主なルール(会社法②)
10/29 第三者割当に関する主なルール(取引所規則①)
10/29 第三者割当に関する主なルール(取引所規則③)
10/30 共同株式移転
10/30 事業譲渡・会社分割(吸収分割)
10/31 会社(新設)分割+株式譲受

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