TOB/スクイーズアウト(特別支配株主の株式等売渡請求制度)の見立て
【週間レビューNo.334】
今週の週間レビューです。
先週、今週とM&Aストラクチャーの説明をしました。
例えば、スクイーズアウト(特別支配株主の株式等売渡請求制度)ですが、『特別支配株主の株式等売渡請求制度』は、会社の特別支配株主(対象会社の発行済株式を議決権ベースで90%以上保有)している株主が、少数株主に現金対価で株式を売り渡すように請求できる制度です。
私もやりましたが、この90%超取得できるかが極めて重要で、半期ごと信託銀行から株主分布表が配布されますが、そこにはその株主が、いつから(半期ベースでしかわかりません)株主になっているかが分かります。
そして我々はその期間の株価を確認し、その株主がいくらで株を取得しているかを概ね判断した上で、株価と株主の分布表を作成します。そしていくらのTOB価格であれば、90%超の株主が応募してくれるか、要はいくらであれば、90%超以上の株主が売却損にならないかを想定し、一義的なTOB価格を想定し、それと現在のValuationの水準を合わせていく作業となります
それでは来週もよろしくお願い申し上げます。