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【週間レビューNo.306】矛盾を使いこなすことがリーダーの役割

今週の週間レビューです。

今週はフィナンシャルトピックが結構ありましたね。

1.Wework破たん
2.楽天証券、みずほから900億円追加出資、上場中止。
3.ベネッセMBO
4.シダックスMBO、オイシックスが子会社化

今回は特に業績不振による再編、出資が多く救済の色が濃い週でした。

今月25日のリアルイベントはベネッセMBOの背景と、学習塾市場、そしてベネッセが注力している介護市場の分析、それから、昨年、オイシックス、シダックス分析を行っており、今回シダックスの子会社化の意図とスキームを分析します。

来週も引き続きよろしくお願いいたします。

今週もリアルイベントの文字起こしをやりました。

【サロンonly】矛盾を使いこなすことがリーダーの役割
先月お話ししたその 経産省の行動指針、企業買収における行動指針の話とは、ちょっとPMIというのは、若干その矛盾というか二律背反というか、ここはやっぱり使い分け重要なんですけれども、リーダーとしてはそうなんですよね。
ディール中は取引の成立が優先されるあまり、企業価値の中で 株主価値を大きく力点に置かれる傾向があり、このpptではダメって言っますけど、これは正しいんですよ。
要は先月の話はここから繋がるのが正しいじゃないですか。
ただ、顧客価値、PMIという人の心に触れるというところは、あまり数字で何かを把握したりとか、そういうことではないところがあります。
だけどM&Aが成功するかしないかっていうのはこの部分重要ですよねっていうところはそうなんですよね。
だけど個人的にはここが優先されて、株主価値を下げるっていうことは、僕はそれは違うと思っています。先月の流れからするとやっぱり株主価値が一番重要で、何が言いたいかというと、さっき言った二律背反するもの、いわゆる矛盾を使い分けるっていうか、矛盾を両立させるっていうんですかね。
株主価値っていうのは結局数字の話じゃないですか。だから顧客価値とか従業員価値っていうのは、メンタル的な話でどっちかというと、この相反するところをこれ両方持っておかないといけないっていうところなんですよね。
政治でもそうじゃないですか。なんで自民党がずっと政権を維持できて、立憲民主なり、昔の民主党なり、他のところがなかなか政権を取れないかっていうのは、これ、矛盾を使い分けられてないんですよね。 まあしょうがないです。野党は攻めるほうなんで。 その一点論破で行くっていうところになると、 なんだお前ら株主価値って言ってたじゃないかよって、刺しに行くっていうのが、 それは野党のやり方なんですけど。
結局自民党はそんなことわかっていて、株主価値も大事だし、従業員価値も大事だと。 まあ今岸田さんがやってるところの、 いわゆる減税と社会保障料のところなんてまさにこの通りです。
分かってるわけですよ、その背反してるっていうこと自体はね。 だけどそれをどっちも正しいって言わなくちゃいけないっていうところに、いわゆる懐の深さというか、そこの使い分けができるだけの土壤とリーダーシップの器っていうところにもなると思うんですね。
やっぱり自民党ってのは脈々と流れてきてる人材のストックベースがすごく多いっていうことなんでよ。なぜならばずっと政権を持ってたからです。
どうやって上手く回していくのかっていうところについて、いわゆる国会対策もそうだし、選挙対策もそうだし、ましてや役人の使い方ってもそうです。
今言った市場価値が一番上なんだけどもっていう話の中で、現在を未来を、後回しにしてリスク、こっちをやらなくていいってことじゃないんです。やっぱり圧倒的にノウハウは持ってますよね。

【サロンonly】
11/6 PMI100日プランのプロセス
11/6 シナジーは1+1=2.2ではない
11/7 成功するPMI実現のための5つの鉄則
11/7 「変えてはいけないもの以外は全部変えていい。」
11/8 PMIはM&Aにおける最大の失敗要因
11/8 現場の声(なぜPMIは難しいか)
11/8 事業特性(コスト分析)
11/10 矛盾を使いこなすことがリーダーの役割


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