【週間レビューNo.302】エース級の人材を投入しないとPMIは成功しない
今週の週間レビューです。
今週は久しぶりにPMIの話をしました。
買収目的達成のためには、骨太かつ具体的な戦略仮説の設定が重要なんですが、問題はこの戦略仮説が正しい判断を出来るかがポイントです。
それを決めるのがDDなわけですが、そのDDで行うことは正にその企業の強み弱みをその同業他社と比較して、スタンドアローンベースで評価することです。
それを行うにあたり、MBA的なノウハウが必要なわけですが、これでさえ、完璧なものはありません。なぜならDDで全てを知ることは出来ないからです。
買収してから「こんなことになっているとは」というのが、大半であり、結果的には買収後に「あるべき姿」にどのくらい軌道修正できるかということであり、それはリーダーの胆力というところに繋がっていくわけです。
割と多いのが、被買収会社の自主性に過度に期待してしまい、自分たちが衝突を恐れて、あまり何もしないことです。
しかし実際には、ある程度手間隙をかけて、資源・人員を使って被買収会社の「あるべき姿」を共有していく必要があります。
買収案件の規模にもよりますが、私はそれなりの買収を行うのであれば、買収側もそれなりのエース級の人材を投入しないとPMIは成功しないと考えています。それなりの覚悟が必要です。
それでは来週31日のリアルイベントもよろしくお願い申し上げます。