別居中の配偶者の浮気に対する慰謝料請求
配偶者の浮気が発覚したとき、そのショックは計り知れません。心の整理がつかない中でも、今後の対応として慰謝料請求を考える方も多いと思います。
ここでは、慰謝料請求をスムーズに進めるために知っておきたい不貞行為の定義や証拠の集め方、そして冷静な対処法についてご紹介します。
不貞行為とは?慰謝料請求が成立する条件
不貞行為とは、配偶者以外の異性と肉体関係を持つことであり、これが証明されれば慰謝料請求が可能です。
手をつないだりキスをしただけでは不貞行為と見なされにくいですが、状況によっては「不貞関係があった」と判断されることもあります。
そのため、できる限り明確な証拠を集めておくことが重要です。
別居中・別居後でも慰謝料請求が可能なケース
別居中であっても、婚姻関係が破綻していないと判断されれば、配偶者の浮気による慰謝料請求が認められるケースが多くあります。
特に、別居理由が夫婦の不仲や離婚を前提としたものではなく、日常生活が分かれているわけでもない場合、婚姻関係が継続していると判断されやすいため、慰謝料請求の根拠が強くなります。
ただし、長期間の別居で夫婦関係が完全に分かれていると見なされる場合、浮気をしても慰謝料が発生しないケースもあります。
こうしたケースでも、婚姻関係の破綻を証明する責任は浮気をした側にありますので、まずは請求を前向きに考えていきましょう。
慰謝料請求のために必要な3つのポイント
確実な証拠を集めること 慰謝料請求には、不貞行為の確実な証拠が不可欠です。配偶者のLINEやメールのやり取り、写真、探偵による調査報告書など、証拠として認められるものをできるだけ揃えておきましょう。証拠が不十分だと請求が難しくなるため、弁護士や探偵に相談しながら進めると安心です。
慰謝料の相場を把握する 慰謝料の金額は、不貞行為によって離婚に至ったか、別居中だったかなどの条件により異なります。一般的には、離婚に至った場合で100〜300万円が相場とされています。浮気の内容や期間、子供の有無、離婚原因など個別の事情で金額は増減します。
配偶者の意図を把握し、冷静に対応する 配偶者が弁護士を介さずに対応してくる場合、請求の内容が曖昧なこともあります。不明瞭な点があれば弁護士を通して確認し、相手が何を求めているのかを把握することが重要です。弁護士に依頼することで冷静な対応がしやすく、感情的な対立を避けることができるため、早期解決にもつながります。
まとめ
配偶者の浮気に対して慰謝料請求を行う際は、確実な証拠を集め、慰謝料の相場を把握し、冷静に対応することが重要です。
弁護士のサポートを得ることで、スムーズな解決と自分にとって納得のいく結果に近づけるでしょう。
まずは信頼できる専門家に相談し、正確な情報をもとに行動を進めることが、心の安定と問題解決への第一歩です。
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