花屋さん
友達の誕生日にお花をプレゼントしようと予算に照らし合わせながら花束やアレンジメントを調べてみた。
有名なチェーン店は相当気張らないと見栄えのする物は望めなさそうだ。
地元のお花屋さんに期待しながら何軒か回ることにした。
卒業式シーズンでもあるし、もしかしたら混んでるのかなと思いながら一番駅近の花屋さんをのぞくと、案の定女性客が2組。店員さん2人がベッタリと接客中。
どちらのお客もこだわりを持っているようで、店員さんはそれぞれの要望を細かくメモしていた。
ここで今購入するとなると、友達との待ち合わせに間に合わないのではと感じ、次の店へ…
シャッターが閉まっていた。
閉店してしまったらしい。
小さなお店だったが、色とりどりの薔薇がいつも沢山のバケツに入れられていて期待していただけに残念だ。
次は何処へ行こうか?
あ、スーパーのテナントにあったような??
とりあえず期待せずに行ってみた。
ドラッグストアの奥に隠れて目立たない場所に花屋さんを見つけた。
カーネーションを中心とした小さな花束が少しとあとは草花の苗が決して広くはないスペースに(雑然と)あるぐらい。
左のショーケースに切り花があり、アレンジメントがいくつか飾っであったので近寄ってみると、
かの有名な花屋さんならば2倍のお値段がするような立派なアレンジメントだ。
他にお客もいないしここに決めよう!
予算と大体の希望を伝えようとすると
「お任せでいいですか?」
と言われた。
もちろんお任せで!と言いたいところだが、ネットで様々なアレンジメントを見て、いや、見すぎて目が肥えてしまったので、先程の他店の女性客ではないが、どうしてもというこだわり条件を念押ししてしまった。
赤い花を入れたい事
かすみ草は入れないで欲しい事
かすみ草は可愛いらしくて大好きだ。けれどもアレンジメントの特に赤い花と合わせてパラパラと配置するとどうしても昭和感が漂うと(あくまでも私個人の感想です。)思えるのです。
かすみ草は入れないで欲しいとしつこくお願いをしてしまった。
会計を先に済ませ、20分ほど時間を潰して再び戻るとすでにカウンターには立派なアレンジメントが!!
随分としつこく無理を言ってしまった自分が恥ずかしく思えた。
接客とアレンジメントを担当してくれた人はその場にはいなかったが、
あまりにも立派でセンスの良いアレンジメントの仕上がりに感動。別の店員さんにお礼を伝えた。
友達は「お花をもらう事なんていつ以来だろう。」ととても喜んでくれた。
あとからLINEでも綺麗なお花をプレゼントされて本当に嬉しかったとお礼を言われた。
私も彼女に喜んでもらえて心から嬉しかったし、お花にして良かったな〜と思った。
あまり期待していなかったお花屋さんだったけど、店の雰囲気やブランドで判断してはいけないな…と思った。
目立たない場所にある穴場のお花屋さん。
次回お花を買う時もこのお店でお願いすると思います。