リゾバ@下呂の感想②

やっと、やっと終わった。一ヶ月半のリゾートバイトにお別れだ。

あんなに精神的にきつかった仕事なのに終わってしまえば少し寂しい気持ちになる。人間は実に不思議な生き物だ。

残された派遣仲間はみんな口を揃えたように、羨ましいなあ、いいなぁと言う。
きついのは俺だけじゃないということだろう。

なぜこのリゾートバイトが大変だったかというと、理由ははっきりしていて、人数不足による過剰労働である。またそれが発端となりパートや職員がイライラを派遣にぶつけるこにあった。

これは仕事内容がキツいという話ではなく、人間関係がキツいという話である。

ほんの少しのミスをパートがチクチク言ってくる。やれあの人は仕事ができないだあ、なんで〜をやってないの!などと毎度毎度言われる。他の人の陰口を俺の前で言うということはつまり俺のことも陰で言っている可能性が高い。当然仕事のやる気はもちろん失せてくる。俺自身、最後の方はかなり手を抜いていた。
同様に派遣仲間の一人もかなりイライラしていた。仕事のミスが増えてパートから指摘される。これをエンドレスに繰り返す。俺は契約期間が短かったから良かったものの、彼は4ヶ月。あと3ヶ月この地獄に耐えねばならない。彼の心境たるや、想像もしたくない。

この問題を解決するには、病気の根源であるパートを駆逐するしかない。だがその人たちがいないと仕事は回らない。だから事務も見て見ぬふりをする。新たに派遣を雇い、辞めたらまた補充。それで今までもやってきたのだろう。社員も続々と辞めるが、会社の裏側を何も知らない、旅館業に憧れて入社してくる若者で補充。彼らが辞めたらまた補充。なんか競走馬みたいだななんて思ったりもした。

今、政府は全国旅行支援をして観光業を盛んにしようなどとほざいているが、旅行する人は支援がなくてもするものだ。旅行者の財布を潤すバラマキにすぎない。

ただでさえ人手が足りない旅館は火の車である。決して働いている人に税金が使われることはない。

こうした旅館業の裏側を見て、観光業でも日本はすでに外国と渡り合えないなと痛感した。アニメもそろそろ日本から海外へと覇権が移っていく。

日本の将来が不安である。

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