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「好きなこと」の自信
こんにちは、じょんです。
今日は、スレッズでとある呟きを見て
共感したのでそれについて書こうと思います。
具体的には覚えていないのですが、
投稿者はおそらく画家か教授だったと思うのですが
美大生が自分のところに来て
「僕は美大に来て、自分より上手い人ばかりを見て、
本当は絵が好きなのではなく絵を描いて
チヤホヤされることが好きだったと気づいた」
と学生から話を聞いた。というもの。
この発言にどうしても共感を覚えずには
いられなかったので、ここで発散することにしました。
絵を描くことが好き
先に言うと、私は美大に進学していません。
美術で有名な学校には何度も小学生の頃から
学園祭や講座、説明会など行きましたし、
予備校にも行ったことがあります。
そして、美術学科がある高校には入りました。
が、普通科にいました。
絵を描くことが好きなので、
選択授業では美術を選びましたし、
イラスト部やPC部に所属してましたが
すぐ辞めましたし、美術学科に転部
することもしませんでした。
それでも、大学進学を考えたときに
真っ先に見に行ったのは、美大でした。
なぜか?絵が好きだから。
部活はやめてても、転部してなくても
個人で描いた絵をずっとネットにあげてました。
それにイベントにも出展したことがあります。
遡れば、小学生の時はけっこう受賞してましたし
展示会で飾られたり、区の広報誌の表紙を
飾ったこともありました。
一時は小説のイラストレーターを夢見てましたが
美術に夢を見ることはない
美大を進路候補から外したのは
二つ理由があります。
①まわりの応援がない
②他人と比べて落ち込むだけ
①まわりの応援がない
正確に言うと、「絵で生きていく」
ということに対して、一番近くにいる両親が
あまりよく思ってなかったということ。
もちろん小さい頃から「すごいねえ!」と
褒めてくれてはいましたし、描いた絵は
今でも全てデジタル化して保存されてます。
その当時は、社会的に見ても
「絵で生きていくなんて、到底ムリ」
という風潮でした。限られたごく少数の人が
日の目を浴びて、あとはみんな諦めていくしかない。
そんなだったので、例に漏れず高校生だった私は
就職先に困るだろうと思い、選択肢から外したのです。
夢よりも現実を優先しました。
②他人と比べて落ち込むだけ
小学生の時は上手いだけで
とてもチヤホヤされました。
それも自分以外に上手い人がいると
わかれば自信をなくすものです。
昔から自分の描く絵があまり好きではなかった
ということもあり、自信もなにもありませんでした。
そんなことも相まって、絵が上手い奴らが
大量に集まる学校なんかに行けば
自分の存在価値がなくなってしまう
そこまで極端に感じてしまっていました。
だから美術に近い場所に身を置いてはいたけど
そっちには行きませんでしたし、交流もほとんど
していませんでした。
夢見るあなたとその周りの人へ
これでなにが言いたいかというと、
冒頭に出した学生にも当てはまるんですが
私みたいな人間は、親の育て方が未熟だったんです。
もし絵で受賞した時に、テストみたいに
「お!今回も90点と高得点だったね!すごいね!」
ではなく、
「よくがんばったねえ!どこが大変だった?」
などと結果ではなく、経過に着目して褒めていれば
こんな結果や成果に怯えたり、他人と比較することは
なかったんです。
「マインドセット やればできる!の研究」の著者である
キャロル・S・ドウエックがそう書いていました。
経過を褒めることで、結果に不安にならず、
その子が次にどうしたらもっと良くなるか
楽しみながら考えるようになると。
人のせいにするわけではないんですが
幼少期の両親との関わりってかなり大きく影響する
というのを大学で学んでるので、
もし私の両親がそういう人であったならば
きっと今ごろ絵に関わる仕事で謳歌していたのかも
なんて時たま考えてしまうんですよね。
これから子どもを持つかもれしないお父さん、お母さんへ。
子育てってそれどころじゃないと思うんですけど
こういう影響も多分にありうるので、もし
子どもを立派な独立した大人へ問題なく育てたいなら
この方法で褒めてあげてください。
私は絵を描くこと自体は仕事にしたことが
ありますし、今もまれにやってますが
世に出してフィードバックを受けるのが
恐ろしいです。
それでは、またいつか。