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映画「最後まで行く」を観ました

本ページは極力ネタバレを含まないようにしていますが、鑑賞済みの人物が製造しています。
どうしても心配な方はとりあえず本編見てください。

ざっくり感想

脂滴る牛ブロック肉をたらふく食った後に、
炭酸強めのレモンスカッシュ飲んで
「後味爽やか!!!!!!!!」って
言い張る感じの映画だった。好き。
※摂取カロリーは高め。

細かい感想

表現の仕方

すごく好きなのは、暴力表現の目的がしっかりしてることでした。
今作は「暴力表現によって何を表現したいか」というのが「登場人物の心情」に当てられているのがすごく観やすかったです。
「暴力見せる」のではなく「暴力見せる」いい映画ですね。

画について

イヨッ!照明さんいい仕事してるぅ!
今作は逆光のシーンが印象的でしたね。
また、画の撮り方も心情を捉えるに適した場面を的確に選んでいて、登場人物の焦りや緊張感、または不気味さなどが、ちゃんと伝わって来ました。
中でも、中盤の蹴りまくるシーンで蹴られる側から撮っていたの最高でした!
あのカット、蹴られたいっていうオタク多そう(偏見)。

劇伴について

序盤はストリングスを中心とした緊張感漂う音楽。
中盤にはオペラがかかる場面もありましたね。
終盤はエレキのギター、ベース、ジャギジャギの音でカッコよかった!
個人的な好みですが、本来の想定とは違う場面で用いられるオーケストラ音楽には、そこからしか摂れない栄養素がありますね。
拙者、緊張感のある場面でかかるストリングスの悲鳴みたいな音大好き侍。

オタク的見地から

まず、不幸体質可哀想な頑張る大型犬ポジションの岡田准一さんの時点で、好きな人多そうだなーって思ってたら、プライドマシマシエリート出世街道まっしぐらメガネ美人系お兄さんな綾野剛さん来て「あっ、オタクやられたな」って思ったよね。
そんなプライドめちゃ高さんが、出世にしがみついて狂気に堕ちてくの皆好きでしょ。そういうの好きだってオタクの教科書で読んだ。
僕は柄本明さんが刺さりました。
あの底知れぬ不気味さ好き…。
現場からは以上です。

まとめ

全体的に重たくずっしりとした手応えのある映画で、最後の方は「当然『最後まで行く』よな!」とニコニコしながら観ちゃいました。
重ための映画が好きな方には合うと思います!

暴力表現あるので、合わない方は無理しないでほしいんですが、プライドマシマシエリート出世街道まっしぐらメガネ美人系お兄さんの堕ちてく様が好きなオタクは行くべき。