わたしの執筆作業環境
私のイラスト作業環境・小説執筆環境・電書制作環境をご紹介します。
作業環境の画像は机周りを写しただけ、イラストの作業環境はただのデータなので、興味のない方は3の小説の執筆環境の項からごらんください。
ご質問は私のDiscordでお伺いしています。創作・イラストの相談もお気軽に。
Discord https://discord.gg/p36VQqt
1,作業環境の画像
2,イラストの作業環境
3,小説の執筆環境(時期別)
新人賞投稿時代
WEB小説時代
電子書籍・プリントオンデマンド時代
1、作業環境の画像
私の執筆1、作業環境の画像環境はけっこう狭いです。下の画像をごらん下さい。
私は小説とイラストを描きますので、見た目の環境はほぼ共通です。年代が変わってもこの外観に変わりはありません。
作業台は、高いテーブルにノートPCを置き、手前に低いテーブルを置いた二段構造になっています。
小説を書く際は、高低差があるためPC本体のキーボードは使用しません。液晶タブレットの傾きを平らにして画面上に紙を敷き、その上にワイヤレスキーボードを置いて使用します。いちいち液タブのケーブルを外すと端子のあたりが傷んでしまうからです。
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2,イラストの作業環境
イラストの作業環境は次のとおりです。この環境で5年ぐらいやっているカンジです。そろそろPCが古くなってきたので刷新したいのですが……
PC 東芝dynabook 17インチ
OS win8.1
ソフト CLIPSTUDIOPAINT EX
タブレット WACOM CintiqCompanionHybrid (13インチ)
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3,小説の執筆環境(時期別)
私の執筆環境は、三つの時期によって媒体が変化し、それに伴い使用するソフトやWEBサービスなども変化してきました。以下順に解説します。
3-1 2010年~ 新人賞投稿時代
3-2 2013年~ WEB時代
3-3 2017年~ 電書時代
3-1 2010年~ 新人賞投稿時代
執筆ソフト VerticalEditor
辞書 紙の国語辞書、角川類語辞典
プロット 紙のノート
投稿時代はVerticalEditorだけで執筆しました。
アウトラインエディタ機能のほか、縦書きでページ印刷も出来ます。
ルビも入りますし、ノンブルや作品タイトルを全ページに刷り込むことも出来ます。出力先をPDFソフトにすると、PDFデータとして保存も可能です。いまどきですと、PODの本文データ作成にも便利ですね。
外出時はときどきポメラも使用していましたが、メインで使用することはありませんでした。長時間駆動しますので、外で作業をされる方には便利かと思います。
3-2 2013年~ WEB時代
執筆ソフト VerticalEditor→Scrivener→カクヨム直書き
辞書 ATOKバンドル辞書各種、角川類語辞典(ATOK版)
プロット VerticalEditor→Scrivener→WorkFlowy
軸足が徐々に投稿からWEBにシフトしていった時期です。あまり時期的には明確じゃないのですが、だいたいこの頃ということで。
執筆用にいろんなソフトを試したり、いろんな投稿サイトを利用していました。なろう、アルファポリス、カクヨム、トークメーカー等。
投稿サイトのエディタで頂点を極めるのがカクヨムです。幾度かバージョンアップを経て、多機能なサービスを提供してくれています。
Scrivenerは長編を書くのに大変便利な多機能ソフトですが、機能が多すぎて私の手には余ってしまいました。
日本語変換ソフトのATOKを導入後は、デジタル辞書に移行しました。
プロット作成はアウトラインエディタで作業していますが、最終的には一番ラクなWorkFlowyに落ち着きました。自動セーブ出来ますし、ブラウザで書けるのが便利です。書いたものはローカルに保存も可能です。
3-3 2017年~ 電書時代
執筆ソフト カクヨム
辞書 ATOKバンドル辞書各種
プロット WorkFlowy
校正 Just Right!→一太郎
Epubテキストデータ カクヨム
Epub化 BCCKS→LeME
POD用PDF JUST PDF
POD用版下 VerticalEditor、pixiv
表紙作成 CLIPSTUDIOPAINT
ここからがちょっと複雑になります。短期間で電書やプリントオンデマンドを取り巻く状況がめまぐるしく変化しているため、カオス状態なのです。ひどいと三ヶ月前の常識が役に立たなくなってしまうことも。そのため、上記のように使用するツールやサービスがコロコロ変わります。
試行錯誤と情報収集が大事な時代になってきました。この状況はしばらく続くでしょう。
私はいきなり電書専門になったというわけではなく、WEBへの掲載と電書化(と、プリントオンデマンド化)は平行して行っています。プリントオンデマンド本の作成は少々骨が折れるので、出す本は選んでいます。
この時期のことを全て解説すると、それだけで本になりそうなので、なるべく軽く説明します。
執筆ソフト・プロット作成
プロット作成はそのままWorkFlowy、執筆にはカクヨムのエディタを使用しています。そのままカクヨムで連載し(そして他投稿サイトへ転載もし)、まとまったら電書にするという流れが徐々に出来てきました。
カクヨムエディタの使い心地は多くのユーザーさんから語られることも多く、私が言うまでもないのですが、視認性の良さや、公開前に他の人に見てもらうことが可能な下読み機能、クラウドに保存出来ること等々褒めるところが多いです。以前はDL機能がありませんでしたので、なろうに転記した際に保存していましたが、最近は話数毎のテキストファイルを圧縮したものがDL出来るようになりました。
カクヨムエディタの優秀さはここだけに留まりません。
話数毎のテキストファイルを少々手直しするだけで、Epubデータが作れるのです。これは私にとってすごい発見でした。(詳細は割愛します)
校正
校正用にと、高いと思いつつJust Right!を購入しましたが、それほど使わないまま一太郎の小説校正機能に乗り換えました。最新版の一太郎には、強力な小説用の校正機能が搭載されたためです。
Just Right!はもともと新聞などの硬い文章をチェックするためのものですから、文芸作品の校正は苦手でした。そういったユーザーからの意見を汲んでか一太郎に搭載された校正機能が、より小説向きにパワーアップしたのです。おかげでずいぶんと校正がラクになりました。
もちろん機械に頼るばかりではなく、人力でも校正はしていますよ。
たとえばこんな方法で……
フォントを変える
縦書きを横書き(または逆)に変える
背景色を変える
読み上げソフトで読み上げる
などです。これだけでもかなり誤字を発見することが出来ます。
それと、誤字探しは極力大きな画面でやることをお勧めします。発見率が格段に上がりますし、文章全体を見通せるので文章の間違いなども見つけやすくなります。
以前、小さなPCで小説を書いていた知人が、それまで公募の箸にも棒にもかからなかったのに、大きい画面に変えた途端に入選したという事例があります。クオリティに画面が大きな影響を与えていたみたいですね。
Epub(電子書籍)
電書を出すにあたり、最初からプリントオンデマンド化も視野に入れていました。なんかやってみたかったんでしょうねえ。無茶しやがって。
最初は勝手が分からないので、電書とPOD(プリントオンデマンド)が同時に作成出来る「BCCKS」さんで作ってみました。
ところがBCCKSさんのエディタや印刷の判型が独特で、データ造りに相当手こずりました。多機能なのですが、思うとおりの本を作ろうとすると、かなりの慣れが必要と分かり、途中から利用をやめました。雑に作ろうと思えば作れるのですが、かなり残念なことになってしまいます。
※以上はあくまで個人の感想です。
なお、お勧めな点も書いておきますね。
無料本や合作本にお勧めです。購入者はEpubデータのDLも出来ますし、紙本と電書の同時販売も可能です。WEBで試し読みの機能もあります。ポストカードブックや写真集なども作れますよ。マルチストア展開もウリでしたが、最近は状況が変わってきていますので、販売ストアは慎重に選んで下さい。
私は現在、EpubデータをLeMEというソフトで製作しています。WEBから電書を作る際、ほとんどそのままのデータが使えるので重宝しています。
LeMEの使い勝手についてはWEBに多数記事がありますので、検索してみてくださいね。Epubデータ作成には、でんでんコンバーターもお勧めです。お好みで選んでください。
POD(プリントオンデマンド)
プリントオンデマンドとは、注文をもらってから必要数ぶんだけ印刷するサービスです。コピー本のすごく立派なやつと思ってください。
少数生産なので買う人にとっては料金は高いですが、出版する人はお金がかかりません。印刷用のデータをアップロードするだけです。
有料の業者さんも多いですが、多少の気合いと、多少の寛容さがあれば、なんとかなります。こまけえこたあいいんだよの精神です。じゃないとPOD本の制作なんて、やってられません。
プリントオンデマンド化に必要なのは、印刷出来る状態の画像データです。画像データは、表紙と本文の二種類です。
印刷用のデータは、いくらでも作り込みが出来ますが、作っているうちに力尽きてしまうので、文章が読める状態なら文句を言わない、ぐらいのおおらかさでやると疲れずに済むでしょう。
いずれにしてもスマホで作業をするのは困難と思われます。画像を作成するソフトや、PDFを作成、結合するようなソフトも必要になるでしょう。業者によってはブラウザ上でデータ制作が完結(BCCKSなど)するものもありますので、環境や技術に応じて選んでください。
条件が限定的ですが、こちらの記事が参考になれば。
小説などの文字データは、エディタソフト側で出力用データ(つまりPDF)に変換出来るものが多いです。体裁をあまり気にしないのであれば、手段は多いと思います。一太郎などのワープロソフトもおすすめです。
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