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チュニジア料理のお店
日曜日は板橋でゲーム会だった。
こちらのゲーム会に行くときは、途中で昼食をとる。
一番寄る率が高いのは、東西線に乗り換える西船橋駅構内にある立ち食い寿司だ。安いのにきちんと職人さんが握ってて、回転寿司に比べたら非常にレベルが高いので好きなのだ。
ただ、今回は前回同様にちょっと他に目当てがあったので西船はスルーして、三田線に乗ってからいつも降りる最寄りの板橋本町ではなく2つ先の志村坂上で下車した。
初めて降りた駅だが、マップで調べてはいたのでそのままゲーム会の会場である清水町の児童館のほうへと道沿いに歩く。
しばらくすると、チュニジア料理のお店「ブラッスリージェルバ」が見つかった。
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いかにも外国料理っぽい外装のお店だが、インド系ではない。 アラビア料理っぽくもあるが、アフリカ料理でもある北アフリカの料理。
ホームページを見たところでは、お店を切り盛りしているご婦人はアラビア語とフランス語しか話せないそうなので、ちょっとドキドキしたけれど、日本人の先客もいたし、店主さんもとっても優しそうな感じだったので、入店して席につく。
小さな店内は風通しが良くて居心地良い。うむうむ。北アフリカの雰囲気だな。いや、行ったことないけどさ。「カルタゴの料理だ〜」などと勝手に盛り上がる。
先客のテーブルにあった写真がファイルされたメニューを店主さんが渡してくれたのを見ると、チュニジアのサラダが何種類もあって、マカロニやクスクスと野菜や肉、魚を盛り付けたワンプレートの料理、タジン鍋で調理したものとチュニジアのパンも……。
チュニジアといえば古代ローマの頃からワインが有名なイメージがあるが、千葉に戻って駅からの帰りはスクーターだし、そもそもアルコール入れたら酒には弱いからとてもこのあとゲームできない。というわけで諦めるが、とってもワインが合いそうな料理ばかりだった。
で、マトンのクスクス(1680円)を注文。量の見当がつかないので足りるか不安になるが、まあいいや〜とこれだけで様子を見ることに。
やってきたのは嬉しくなっちゃうくらいうまそうな料理。
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もともとクスクスの料理が好きで、自分でも似たようなものを作って食べたりしていたが、「ああ! やっぱりこんな感じでいいんだ! けっこう近いものを作って食っていたぜ!」と自信がつく。もちろん、こっちのほうがずっと美味いけど。うちではマトンをこんなふうに入れては食べたことないし。でもこれだったら、メニューにあるチキンや魚のクスクスも同じくらい美味しそうだ。
あと、ハリッサが小皿でついてきて好きなだけかけられるのもよかった。
量については問題なし――ていうか、たっぷりすぎ。こんなに一度にクスクス食べないよ。満足すぎ。二人で一つでも、他になにか頼めばいけそう。
ただ、皿に盛られて上にかかっている肉や野菜の汁だけでは足りず、一緒にきた少なめのスープは、飲まずに少しずつクスクスにかけて食べるとちょうどよくなった。どうもこの食べ方が正解らしい。クスクスだけ食べて、スープを別に飲んでいたら、盛りそばを食べつつツユを飲む外国人みたいに思われたのでは無かろうか。いや、大げさだけど。あと、もしかしたら、具もクスクスも全部混ぜてから食べるのかもしれない。そこまではしなかったんだが。
食後に、メニューにあるエスプレッソを頼んだら、「エスプレッソ※△◯×……」と首を横に振る。「じゃ、コーヒーはあります?」と聞いたらうなずいたのでコーヒーを注文。たっぷり目のコーヒーを、風通しの良い室内でゆっくりと楽しむ。なんとなく気分は地中海沿いの港町の気分。
北アフリカだのアラビアだのだから、ここはミントティーを頼むのが筋ってもんだろうが、先客の二人が頼んでいるのを見たら初めから甘いようだったので警戒したのだ。
昔よく行ってたペルシア料理のお店では、甘くないのが来て、お客が自分で好きなように角砂糖を入れていたから、私は入れずに飲んでたけど。さすがにあの甘さは体に良くないので。
それにしても、食べている間、先客の二人のなんじゃそりゃという感じに浅すぎる日本と外国の食文化の違いがメインの食談義にイライラした。まあ、どうでもいいんだけどね。
会計時に、スマートフォンの翻訳アプリでアラビア語にして「美味しかったです。また来ます!」って発音させて告げたら、嬉しそうに微笑んでくれた。
いやあ、ここ、すごい良かった。平日のランチだともっとコスパがいいみたいだけど、さすがに平日は来られないって。ゲーム会があるときだけだな。
ゲームの会場までは、地下鉄の1駅分くらい、バス停だと3つほど歩く。
余談。歩いていく途中、関西風のうどんの店を見つけた。かすうどんがあるようなので、ここも行ってみたいな〜と思った。
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