デカレンジャーの二十周年記念作品を観てきた
『デカレンジャー 20th ファイヤーボール・ブースター』を観た。
近所ではT・ジョイ蘇我でしか見られないので、1800円で観てきた(割引きデーが水曜で、夜に一回しかやってないので安く観られないのであきらめた)。
50分の映画に1800円て……とは思ったが、なかなか面白くて楽しめた。
もう、終了間際の上映だったので、観客は私一人だった。
20年経ってるのに、そのまま役者陣が無理してデカレンジャーしている……という面もなくはない。なくはないが、べつにそれでいい。すごくいい。変わってね~って思える。
でも、ぎりぎりのところって気もする(今度やるというカクレンジャーはどうなっちゃうんだろうか?)。
デカレンジャーは、たぶん題材的には戦隊で一番すきだ。ゲキレンやゴーカイなんかも好きだけど、世界設定と作品のノリが一番すごいと思うのはやはりデカレンジャーだ。最近だとキングオージャーが、近いものがあったけれど普遍的なネタではない気がするし。
とにかく、ネタの引っ張り方がどこまでも「刑事モノ」からなんだよな。刑事モノってのは、普通のだけでなく宇宙刑事も含めてのものだけど。それが徹底している上に、これまでのデカレンジャーの積み重ねによるノリが加味されて、たまらない味のある作品になっている。
今回感じたのは「2時間ミステリードラマ」のテイスト。
明らかに怪しくて話の最初から「こいつ犯人じゃね?」ってなるやつがいることとか、刑事がそれぞれに遠くに調査にいくとことか、そのうちの一つが(もともと高知を盛り上げたいという企画から作られた経緯があるにしても)、刑事が高知県に行って、特産品や名物を見て回るあたりとか色々とたまらん。それ2時間ドラマだろ、と。
もともとデカレンジャーのナレーションは独特の説明口調なのだが、市役所を訪ねるシーンを見ていたときに「そうか、このノリって電エースに近い緩さだ!」とも気付いた。そう思うとデカレンのナレーションってかなり電エース的ではないか。
とかいいつつ、きっちりアクションもあって、デカレンジャーとして成立している。
ウメコがお風呂にだって入っているし。
バンが後輩を教育している感じの作りから、「まだまだやるぜ!」に開き直り、ドギーは立ち回りしないけど、ドギーの剣でフィニッシュを決めて、むしろドギーの後継となる雰囲気とかもいい。
いきなり見て楽しめるかは微妙だから、ファンムービーなのは間違いないけれど、デカレンジャー好きは存分に楽しめると思う。
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