堅焼きのソース焼きそばの店
昨日のパスファインダー(というTRPG)のゲーム会の前に、一人で焼きそばを食べに行った。
おかげで少しゲーム会に遅れてしまったのだが、数日前にマイミクの蒼龍から「都内にあるという堅焼きのソース焼きそばの店」を教わっていて、彼が「ここで食べてみたい」と言っていたから、「まずは私が偵察してきてあげるよ」と答えていたのである。
そのお店が、ゲーム会の会場近くの板橋にもあるというので、早めに行って板橋のその店で飯を食ってから……と決めていた。
ところが電車でたどり着くのが遅れてしまい、結局、パスファインダーのキャラクター作成にも遅れて参加することになってしまったというわけ。
で、その堅焼きのソース焼きそばの店だが、「あぺたいと」という一見すると普通の焼きそば屋さんであった。
まあ、都内でソース焼きそばがメインの「焼きそば屋さん」、しかもテイクアウト専門じゃなくて、お好み焼きとかとセットじゃないやきそば専門店となると、割と少ないと思うが、群馬でも松本でも見かけていたし、私はあまり奇異には感じない。
ていうか、むしろ好きだ。
ただ、堅焼きでソース焼きそばというのは聞いたことがなかった。
たしかに、自宅でソース焼きそば作るとき、フライパンにくっついてしまうような「カリカリになった部分」は美味いと思う。あれを多めに食べられたら、ちょっと幸せかも……。
また、以前、蒼龍を訪ねたとき上田で「あんかけ焼きそば」を食べたが、あれもカリカリ感が良かった。もちろん、こっちは中華の焼きそばなわけだが。
というわけで、興味津々で入店。駅から五分くらい歩くかな。
店は意外と空いていたが、カウンターに陣取った。
焼きそばだけか、ご飯・スープが付く定食とがあるが、焼きそばだけの中盛りにすることにした。その代わりに目玉焼きをトッピングする。あと、餃子も頼んでみた。
まず先に餃子が来て、これはかなり普通。まずいとまでは言わないが特筆して美味くもない。
続いて、「当店の焼きそばは、表面をカリカリに焼き上げ〜」な焼きそばの登場である。
まず、見た目がすごい。
銀河系のような形の固形物である。銀河系の中央部には、目玉焼きのブラックホールがある。中央に行くほど厚くなり、もやしや肉が渦に巻きこまれている。もう、見るからにカリカリだ。
これはなんだ?
ガレットか?
だが、こんがりとしたソースの匂いがぷんぷんと漂ってくるのである。
カリカリカリカリ……。
か、固い。
顎が疲れる。
これ、表面だけじゃないぞ。どんだけ焼いたんだ?
揚げてないのにこんなにカリカリでソース味でいいの?
ただ、このカリカリ感は癖になる。
スナックとはちがう、腰のあるカリカリ感なのである。
ずーっと、あのフライパンに残ったカリカリ部分を食べる感じ。
ポテチの残った粉とか、餃子の羽とか……あの感じを想像して欲しい。あれは、ある程度の希少価値が含まれているのではないか?
最初は調子よかったけど、銀河系の中心部に到達すると、もう歯が立たなくなってくる。ガリボリガリボリって感じ。
あ、でもこれ、ビールには合うのかなあ……。
ふと見れば、テーブルに着いている家族も、しきりに顎をさすっているみたいだが……。
結局、私も顎関節症が再発しないか不安になりながら店を出た。
やっぱり、小にしておけばよかったのかなあ。
あるいは、定食でご飯のおかずとして考えるべきだったのかも。
テイクアウトもできるらしい。これなら、日持ちはしそうだけど……。
……という、エイプリールフールのネタを考えていたんだけど、寝ちゃってしまい、書いたのが午後になっちゃった。ごめんなさい。
「あぺたいと」には、実際に昨日行ってきました。
ポリポリ感のある焼きそば──という感じで、表面がカリカリ麺に覆われているわけでもないので、逆の方向に拍子抜けはしたんだけど、それでもカリカリ感のあるとても美味しい焼きそばでした。
焼きそばにしては、ちょっとお値段が高めだけど、自家製麺を茹でて炒めてるんだから、美味いわけだよね。また食べたくなる味でした。