バレンタインデーの悲劇
不妊治療記録③です。連日の、点鼻と自己注射での薬剤投与を終えて、13日の夜、23時に最後の自己注射(今までのものとは別の薬剤)を打ち、15日にいよいよ採卵することになりました。最後の自己注射は今までのものよりも針が少し長くて、形も「ザ・注射器!」って感じで、かなりびびりました。でもびびっていられません。私がやるしかないのですから! 自らを奮い立たせるのでした。
13日の夜、23時。少し前から説明書を読み、パンフレットのQRコードから飛べる動画も見て手順を復習し、手を洗って清潔にし、アルコール消毒の袋をあけて、準備は万全でした。看護師さんの説明では、キャップを取るのが難しく、指にあたって針が折れたり曲がったりしてしまうことが多いので、十分に注意してくださいとのことでした。たしかに注射器のキャップが固くてうまく取れないのですが、慎重に慎重にやればきっと大丈夫ははず…と集中して取り組んでいた、その時!! 一瞬の出来事でした、針が指に当たって曲がってしまったのです。(白目)
23時厳守の注射なのにどうしようとパニックになりながらも、先ほど読んだ説明書に「針が曲がった場合はすみやかに医師に相談を」と書いてあったのを思い出し、病院へ電話しました。すると、電話の最中に大きな地震が発生し、またもパニックに。電話口の看護師さんからは「急いで病院に来てください、先生に注射を再処方してもらいます」と言われ、パニックのまま病院へ向かいます。病院についてから急患の書類を書いて、薬剤部に新しい注射器を取りに行きました。12時過ぎになんとか、お医者さん、看護師さん、夫に、見つめられながら、自己注射を打つことができました。
やれやれ、ハプニングもあったけど、無事に注射できました。お医者さんも「明後日の採卵手術の時刻が少し遅れますが、問題ありません。」と言ってくださり、急患の仮会計を済ませて安堵の中、帰路につこうとしたところでまたもや事件が起こりました。車のライトをつけっぱなしにしたため、バッテリーがあがっていたのです!!(本日2度目の白目)再びパニックに陥った我々夫婦はあわてふためきました。深夜1時にもかかわらず親戚に電話し助言を仰ぎました。おかげで加入している保険のロードサービスが判明し、電話をすることに成功しました。深夜だから仕方がないのですが「スタッフが何時に到着できるか分かり次第ご連絡します。」という回答の後、30分電話が来ず。やっとかかってきたと思ったら80分後の到着になりますとのアナウンスをいただきました。つまり到着は午前3時10分です。(本日3度目の白目)来ていただけるだけでもありがたいので、宜しくお願いしますと返事をし、大人しく車中で待つことにしました。業者の方が来てくださり、エンジンがかかり、「60分はエンジンを切らないでください」と言われて(本日4度目の白目)を決め込み、ゆっくり60分以上かけて運転し、家についたのは朝の4時半でした。
このドタバタのおかげで14日は昼まで寝てしまい、尚も疲れがとれずチョコは作れませんでした。新婚のバレンタインだというのに、夫にはスーパーで購入した195円のアーモンドチョコをあげるハメになりました。195円のアーモンドチョコももちろん美味しいけどね。
病院の夜勤担当のお医者さん、看護師さん、受付の方、警備の方、お世話になったコンビニの方、ロードサービスの受付の方、ロードサービス現場スタッフの方、夜に働いてくださっている方のおかげで、とても助かりました。感謝です。ありがとうございました。
余談が多くなってしまったので、採卵手術についてはまた次回にさせていただきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?