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「好き」の理由が欲しいのだ【OVER THE SUN PARK】

TBSポッドキャスト番組「ジェーン・スーと堀井美香の OVER THE SUN」の展覧会「OVER THE SUN PARK ~私たちの花が咲いたよ~」に行ってきた。
私の職場が渋谷ということもあり、渋谷パルコでの開催すると聞きガッツポーズ。仕事終わりに猛ダッシュして向かった。

堀井さんとスーさんがイエローの服でお出迎え

ポッドキャストの中でもお話されていたが、「中年の文化祭」という言葉がぴったりの、手作り感溢れる微笑ましい空間だった。互助会員ならフフッと笑えてしまう豊かな小ネタも散りばめられている。

スーさん直筆「壁新聞」風のガンバレ☆プロレスのプレゼンが最高

私が今回どうしても欲しかったのが「OVER THE SUN」のZINE。
アメリカ発祥のZINEはエッセイや詩、写真集など何でもありの個人冊子のこと。簡単に言ってしまうと同人誌。
番組のメールテーマのひとつ「私がこれを好きな理由」に寄せられた互助会員のおたよりが掲載されているZINEが欲しかったのだ。

ZINEをゲット!イエローの表紙がとてもかわいい

ZINEにかかれている「私がこれを好きな理由」には、リスナーである互助会員の好きなモノ・ことのエピソードが思い出とともに語られている。どの素敵なエピソードでどの文章もキュンとなるんだけど、同時に「好きなものを語れない」という自分にもがっかりし、リスナーの投稿に嫉妬心のようなものが芽生えてきた。

趣味や好きなものはそれなりにたくさんあるが明確に言語化することができない。「私はなんでこれが好きなんだろう?」と。

私の好きなものってなんだろう。
音楽は好きだけどファンクラブに入っているわけでもない
海外サッカー?もうリアルタイムでは観れていないし結果すら追えない
野球?昔から好きだけど毎試合観ているわけじゃない
ゲームも好きだけどガチゲーマーほどやっていないし、最近の作品の方向性が自分とはなんだか合わないしな…

「私がこれを好きな理由」を堂々と語れないのは、好きなものでも必ずネガティブワードが入ってしまうからだ。「好き」を語る自信がない。

「推しがいない」という堀井さん、「好きなものってちょっと余裕がないと愛でられない」というスーさんの言葉がとても響く。
たぶん、いま私は余裕がないのだろう。好きなものを好きと言語化する心の余裕ができるまで、自分の好きなものをゆっくり育んでいきたいと思う。


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