見出し画像

#2 不平不満一切なく大好きな職場を辞める決意を私がしたワケ

前回の記事を更新してから、少し時間が空いてしまいました。
書きたいことはたくさんあるのに、日々の忙しさに追われてしまい、気づけばこんなに間が空いてしまった……。
でも、今回こそはちゃんと書き残しておきたいことがあります。

それは、「不平不満一切なく、大好きな職場を辞める決意をした理由」についてです。

普通、仕事を辞める時って何かしらの不満や問題があるものですが、今回の決断はそういうものとは少し違います。
むしろ、今でも今の職場が大好きだし、感謝の気持ちしかありません。

じゃあ、なぜ辞めることを決めたのか?

今回は、その理由について書いていこうと思います。


▽私が今の職場を辞めようと思ったワケ

私は「この出来事があったから辞めよう」と決意したわけではありません。
今のNPO法人には、比較的若いスタッフが多く在籍しています。
私は人事部スタッフとして、これまでに入職する人材の採用に関わってきました。
その中で、新しく仲間になるスタッフたちの有能な部分に触れ、会話を重ねる中で、私自身が日々学ばせてもらっていました。

また、私は採用だけでなく、スタッフの定着にも力を入れていました。
せっかく採用した優秀な人材が辞めてしまわないように、どうすればこの法人で長く働いてもらえるかを考え、日々スタッフとの面談やケアなどを行っていました。
これは単に上から与えられた業務ではなく、私自身が「必要だ」と感じ、主体的に取り組んできたことでもありました。

人が辞めない組織にするためには、ただ待遇を整えるだけでは不十分です。魅力的な法人であること、そして「ここで働き続けたい」と思える文化や風土がなければなりません。
私はその点にも注目し、この法人の文化を大切に育ててきました。
そして、その取り組みの成果もあり、自法人は「人が定着する組織」へと成長してきたと感じていました。
(私の取り組みは関係ないかもしれませんが、笑)

しかし、ふと自分が住んでいる地域全体を見渡してみると、状況は違いました。
同じ業界の多くの法人が、人材不足に悩み、優秀な人材が次々と辞めていく現実がありました。
「あの人が退職するみたい、、」という事が毎年のように私の耳に届いていました。

人が集まる組織と留まる組織なるためには。
「このノウハウを自法人だけで終わらせるのではなく、地域の法人にも還元できないだろうか?」

そんな思いが芽生えたことも、私が退職を決意した理由のひとつです。

▽辞める決断ができたのは関わってきた仲間のサポート

もちろん、大好きな法人のスタッフと離れる決断をするには、たくさんの悩みがありましたし、寂しさもありました。
「この決断は本当に正しいのか?」という思いは、常に頭の片隅にありました。

それでも、法人の成長のためには世代交代が必要だと感じていましたし、何より、私の新たなチャレンジをスタッフのみんなが応援してくれたことが、決断の後押しになりました。

また、これまで自法人のスタッフだけでなく、同業の仲間や地域の人とも大切に関わってきたおかげで、いざ外部の人に相談したときに「独立しても力になるよ」とたくさんの温かい言葉をいただきました。
そうした声があったからこそ、「一人ではない」と思えたし、決断に踏み切ることができました。そして何より、家族の後押しも大きな支えになりました。

▽周囲の反応

退職の意向を伝えたとき、上司には特に引き止められることはありませんでした。
もしかすると「そこまで必要な人材じゃなかったのかも?」なんて一瞬思いましたが(笑)、そうではなく、法人の文化として「チャレンジを応援する」という考えが根付いているからこそ、私の決断も自然に受け入れてもらえたのだと思います。

一方で、今まで人材のケアなどで関わってきたスタッフにはとても驚かれました。
「本当に辞めるんですか?」「これからも何らかの形で関わってほしい」と、今でも言ってもらえます。

こうして必要としてもらえることは、本当にありがたいことですし、これまでの関わりが無駄ではなかったと実感する瞬間でもあります。

▽「やっぱり辞めないほうがいいかな?」と考えた瞬間

これは正直、今でもあります。
新しい事業が必ず成功する保証はありませんし、「もしうまくいかなかったらどうしよう」という不安が消えることはありません。
それでも、自分がやりたいと思ったことに挑戦するのは、きっと今しかできないこと。
そんな気持ちを支えに、前に進んでいこうと思っています。

▽退職を決意した後の気持ち

退職を決めた後、私の気持ちに変化がありました。
一言で言うなら、それは「ワクワク」でした。

退職を伝えた後、周囲の反応が予想以上に温かく、皆が私の次のチャレンジに賛同してくれたことに心から励まされました。
退職してからのことを話すと、さまざまな人たちが私を応援し、次のステップへと繋がる多くの機会を提供してくれるようになりました。

そして、実はまだ正式に退職していないのですが、すでに次の事業での仕事をもらうことができ、活動がすでに始まっているという実感があります。
これまでの経験や人脈が新しい一歩を踏み出すための力になっていることを実感し、ますますワクワクしています。

▽働き方を変えたいと感じた理由

退職を決めた理由の一つに、働き方を根本から変えたかったという思いがあります。
特に、時間で報酬を得る働き方から脱却したいという強い気持ちがありました。

時間で報酬を頂く働き方を変えたかった
成果主義の中で、常に働き続け、成果を上げることが求められる状況が続いていました。
これがだんだん強迫観念のようになり、時間に余裕を持つことができなくなっていったのです。
その結果、楽しむことができず、心の余裕も失われていました。
自分の働き方に満足できなくなったことが、大きなきっかけとなりました。

成果が報酬になる働き方に挑戦したくなった
私の役割は、数字で表すことが難しい部分が多く、組織の人間関係やスタッフのメンタル面、モチベーションなど、非公式な部分が主な業務でした。
そうした業務においては、成果や評価が曖昧であることが多かったため、もっと直接的に自分の努力が報酬に繋がる形で働きたくなったのです。
感謝されたことが、直接的に報酬となる働き方に挑戦したいと思いました。

短い働きの時間で報酬を高めるために、雇われから起業へ
最終的に、家族や自分の時間を増やしたいという思いが強まりました。
雇われている状況では、どうしても時間と報酬がリンクしがちです。
そのため、お金が理由で家族を我慢させるような状況は避けたいと思い、起業という選択をすることに決めました。

▽「起業」という選択肢をとった事で感じたこと

結論として、私は企業という選択をして本当に良かったと感じています。

もちろん、最初は不安もありましたし、リスクも伴いました。
しかし、自分の思い通りに時間を使い、自分のペースで仕事をしていく中で、自由と充実感を実感しています。
(今はダブルワークになっていて、逆に時間がありませんが、、笑。やりたい事をやっている感覚が強いです)

家族との時間も大切にでき、何より、自分が心から満足できる仕事に取り組んでいます。

もし今、同じような悩みを抱えている方がいれば、ぜひ一度、自分の想いを真剣に考えてみても良いと思います。
一昔前の「起業」はとてもハードルが高かったイメージですが、今は自分のアイデアをビジネスにする事のハードルは低い気がします。

働き方は一つではありません。
自分にとっての「理想」を追い求める勇気を持つことが、人生を豊かにする一歩になると思います。

あなた自身が一歩踏み出すことで、新しい可能性が広がり、思いがけない素晴らしい出会いやチャンスが待っているかもしれません。
だからこそ、恐れずに、自分自身の選択を信じて、前に進んでいってほしいと心から願ったりもしています。

いいなと思ったら応援しよう!

今泉 俊昭|人生が変わりそうな予感
記事を読んでいただきありがとうございます!あなたの「いいね!」が、私の幸福度をアップしてくれます。応援いただけると、とても励みになります!