すきなモノ、でもよく知らないモノ #1
そのむかし、3年ほど日記を書いてたんですよ、ちゃんと毎日。
でも、忙しくなってきてパタリと途切れちゃって。
でも、見返すと面白いですよね、日記って。
特に悩んでたときとか。修羅場ってたときとか。
ニヤニヤしながら、でもちょっと苦い気持ちになりながら。
人生長くて80年ほどだから、なんとなく記録はつけときたいな、と。
でも自分が死んでもこのURLは生き続けると思うと、それはちょっと不思議。
そうそう、今日ね、髪を切ったんですよ。
美容院に行ったのはざっと1年ぶりぐらいでしょうか。
わたし、美容師さんと話すのが苦手で、今日も予約の30分前あたりからお腹痛くなっちゃって。はじめてのところだから余計に。
たまたまオーナーさんが切ってくださったんですけど、わたしの毛量の多さにえらく驚いたようで、切った髪をぜんぶわたしの膝の上に乗せていくんですよ。
ちょいちょいちょいちょい
この膝の上のあふれんばかりの黒い塊、どうしろと。
「ぼくの広いおでこに付けて欲しいくらいですよ」と、オーナー。
リアクション取りづらいがな。
膝に乗せるたびに鏡にうつるオーナーのドヤ顔。
その無邪気さゆえ心苦しかったですが、いいかげん塊の下にしいた手もかゆくなってきたので、「捨てていいですか…」と告げました。
寂しそうでした。
さて、そもそも何でnoteをはじめようと思ったかという話に移ります。
わたし、好奇心旺盛ですが、とにかく浅い。アサリが見えるくらい浅い。
それが一時期コンプレックスでもありましたが、まあ、知りたくなったときに調べればいいか、と思うようになりました。
ということで、このnoteでは、毎回わたしの「すきなモノ、でもよく知らないモノ」をちょっとぐぐって書き留める、という場にしたいなと。
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さて、初回は…
ミース・ファン・デル・ローエ
を選んでみました。
建築物は詳しくはないものの見るのは好きで。特にこの方の建築物はとてもすきなんです。大きいビルディングじゃなくって、邸宅の方です。
ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエは、20世紀のモダニズム建築を代表する、ドイツ出身の建築家。
ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライトと共に、近代建築の三大巨匠、あるいは、ヴァルター・グロピウスを加えて、四大巨匠とみなされる。
無機質で直線的でザ・人工的なんですが、不思議と自然の中にとけ込んでる。自然にとけ込むように作られた曲線的なものより、よっぽどとけ込んでる。
雪の中にたたずむファンズワース邸(TOPの写真)なんて、なんだか雪の中木陰に息を殺してこちらを見てる立派なエゾシカみたいでとても素敵です。
「Less is more.」(より少ないことは、より豊かなこと)
「God is in the detail」(神は細部に宿る)
彼の有名な標語です。
建築だけでなく、いろんなデザインや音楽、あらゆることに当てはまる考え方な気がします。
ミースは日本庭園における枯山水の表現について説明された時、シンプルな「心」の一字に多くが表現されていることを聞いて感心したそうです。
Less is more, これは、日本のわびさびにも通づるかもしれませんね。
以前、西本願寺の住職の方に特別にお庭を見せていただき、説明していただいた際にとても感動したのを覚えています。
お話の内容は今となってはほとんど覚えていません(おい)。
God is in the detail, 「細部」が「全体」の完成度に大きな影響を及ぼす。
これは、デザインのお仕事に就かせてもらってから日々痛感することです。
お餅は、餅米のカタチが残っている方が全体的に美味しく感じます。
でも、アンコはこしあんの方がすきです。
ざっくりとそんなことでしょうか(ぜったい違う)。
あと忘れちゃいかんのが「ユニバーサル・スペース」です。
ユニバーサルスペースとは平面を最大限広く使う考え方で、それは、特定の目的を定めずに、居室のどこで食事しても寝ても良いという考え方。家の中でのライフスタイルを間仕切られた部屋で制限されないということを提言したものです。
反面、寝室は寝室、ダイニングはダイニング、としっかり分けて気持ちを切り替えないと、心身にあまりよくないという話もあります。
とはいえ、パーテーションなど使うととっても合理的ですよね。
ミースの、特に大きなガラス張りの建物が開放的で自然にも溶け込んでいて好きなんですが、住むことを考えると、お風呂あがりにヘタにすっぽんぽんで歩けませんね。
わたし、最近トイレに行くときは、トイレの30m前あたりからチャックをおろす癖がついてしまって、そういうのもミースの建物ではアウトですね(どこでもアウトだろ)。
そんな感じで、2mの浅瀬が3mくらいになったくらいですが、こんな感じでつづけていけたらと思います。
1週間に1テーマいけたらいいとこでしょう。
ではではみなさん、おやすみナイナイ。
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写真:wikipediaより