謡ふ酒屋樗堂一茶/烟しての巻
日常平語
23
扇開ケばあらればらつく
きねぎぬの只どひやうしに明過て 樗堂
名オ五句、あらら、もうどうしようもないねぇ。
〇
きねぎぬの 後朝・の。本来ならば、恋のいいところなんだけど、、
只 ただ、まったくもう。
どひやうしに ど・拍子・に、本来は、太鼓の奏法からきたことば。
明過て あけ・すぎて、とっくにお日様があがってるよ、寝過ごしたなんて言い訳はきかないよ。
〇
あふぎ あければ あられ ばらつく
きぬぎぬの ただ どひやうしに あけすぎて
全く、ドジなんてもんじゃないよ、夜も白々と明けちまってたんだってさ。後は言わなくっても分かるだろ。ひっちゃかめっちゃかって塩梅さね。
女と男、いろんなことがありまさいね。
〇
俳諧に
灰うちたゝくうるめ一枚 凡兆
此筋は銀も見しらず不自由さよ 芭蕉
たゞとひやうしに長き脇差 去来
「市中は」の歌仙『猿蓑』五、(初オ4、5、6句)
どひやうしの俗語、石見や下関あたりでも使われているようですが、伊予では「調子っぱぐれ」「間抜け」と云ったところでしょうか。
10.12.2023.Masafumi.
余外ながら
ビートたけし『愛でもくらえ』祥伝社(1999)
「おねえちゃん、オレ足がつっちゃって、靴下、靴下どこにあるんだ」
「どうして反対に穿いちゃうの、あんた」
ヨーブンは、「単一な同質文化が、日本列島で内的に発展したという、一元論でしか考えていないのですね。」村武精一・坪井洋文対談「日本文化研究をめぐる方法的争点ーーあらたな出発点としての回顧と展望ーー」『季刊社会科学』第12号(1968)
2010 アウトレイジ Outrage Outrage
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?