とくとくの水麦士一茶/梅の木のの巻
Berjaln-jalan, Cari angin.
09
黄金の洞に松ともしつゝ
酒の料はかた帯をやほとくらん 麦士
初ウ三句、ちょいと小粋に博多帯。
〇
酒の さけ・の、宴席の。
料は りゃう・は、支払いは。
はかた帯 博多おび、締めると「キュッキュッ」と音がする、これを絹鳴りと。
をや 「をや」は間投助詞の「を」と「や」とが重なって詠嘆を表す。
ほとくらん 解く・らん、帯を解く、「らむ」は助動詞 ....していることだろう。
〇
こがねの ほらに まつ ともしつゝ
さけの
りやうは はかたおびをや
ほとくらん
道楽に酔狂に、ここは小粋に博多帯といったところでしょうか。「主と添い寝がしてみたい」とかなんとか、もとより、これは文台の上での仮の姿ですからね。
〇
阿蘇祭歌(下城本)に
□紺屋の娘の縹の帯
□結び垂げたよ縹の帯
「第十」唄。
と。
博多織の「はなだおび」は、古い歌や民謡でも唄われていて人気があったのです。
6.11.2023.Masafumi.