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とくとくの水麦士一茶/梅の木のの巻

Berjaln-jalan, Cari angin.
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 晋士にみさを見する雪の日
思出て聖霊まつる年の暮         麦士

初ウ五句、暮れの営みに万感の思いが迫る。

     〇

思出て おもひ・でて、思い立って。(老人だと)「よっこらしょ」と声を出す場面。

聖霊 せいれい、精霊も。(人もいれば、草木虫魚、けものまで)

まつる 祀る。(まつり方はさまざま、千でも万でも)

年の とし・の、一年の。

暮 くれ、年末、「年の暮」で一語。(生きとし生けるものの)

     〇

 しんしにみさをみする ゆきのひ/

おもひでて せいれいまつる としのくれ

年末の墓参は、市中恒例のことながら、「思出て」の語感によって新たな動きが加わり、なにか特別な<祈り>のようなものを感じさせていたのです。このようにして、亭主は客を<こころ>の奥へ、奥へと引き入れていたのです。

     〇

つくつくと故郷万里の年の暮     子規

7.11.2023.Masafumi.

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