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鶴ニ乗リテ樗堂一茶両吟/初雪やの巻
34
松笠に燗焚風情旅に似て
しばし星ある春の山小屋 一茶
名ウ四句、穏やかな花前の句。
〇
しばし 暫し。
星ある ほし・ある、星霜の星のこと。客人には、ゆとりの時間とでも。
春の はる・の。
山小屋 やまごや。連歌このかた、花は山から咲き下りると詠んできました。
〇
まつかさに
かんたくふぜい
たびに
にて
しばし ほしある はるのやまごや
こうして<ゆとりのひととき>をお与えていただき感謝にたえません。おいおい花も咲きましょうほどに、、、、と、旅の客が応えたのです。
〇
後の句に
山塊へしづかなる星霜くすべ 知子
つかのまに二十五星霜花がちる 青邨
などが。
26.10.2023.Masafumi.