
風早ハ兎文一茶/交流始末
1-3
人並に(表六句)
月見の茶にも友あればこそ
白浜の風を横きる雁落て 魚文
〇
三句は、魚文さんが務められました。この方は、楽器の絵に芭蕉、素堂、其角の賛が記されたした所謂「正風三尊」の三幅をお持ちになっていました。
白浜には強い風が吹いています。
その風を横切るように
飛んでいた雁が落ちていきました。さて、、、、、、、
て留めは歌仙の常道です。これより弾みをつけて運んでまいります。
〇
句に
ぼのくぼに雁落かゝる霜夜かな 路通
風吹てそれから雁の鳴にけり 一茶
月ひら/\落来る雁の翅かな 闌更
雁落ちて冬田に崩す一文字 子規
雁落ちて波ひとひらの沼明り 貞峰
など。
18.10.2023.Masafumi.