とくとくの水麦士一茶/梅の木のの巻
Berjaln-jalan, Cari angin.
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一方ハ小西一方は加藤かた
しはし米かむ雨の暁 麦士
名オ六句、日和見の雨。
〇
しはし 暫し。
米かむ こめ・かむ、戦場の非常食、こわ飯かなにか。
雨の あめ・の、戦況が膠着。
暁 あかつき、朝の戦場の兵士たち。
〇
いつほうはこにし いつほうはかとう かた
しはし こめかむあめのあかつき
ほほう、なんと、この期に及んでもまだおっとり刀、日和見を決め込んでいるのです。
〇
もしかして、キリシタン大名行長の末期ばかりでなく、その後の肥後領主加藤家の改易(おとりつぶし)までを見通しての振る舞いだったのでしょうか、ここは、ぜひとも、松山の士の見解を聴いてみたいところですね。
梅の木のの巻 名オ一句~六句
春 指艾もくさを晒すきさらきや 仝
雑 五百の銭に母の野おくり 士
夏 逗留の笈摺いたく汗ひちて 茶
新 根折の松の綱手引く也 士
雑 一方ハ小西一方は加藤かた 茶
雑 しはし米かむ雨の暁 士
10.11.2023.Masafumi.