とくとくの水麦士一茶/梅の木のの巻
Berjaln-jalan, Cari angin.
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逗留の笈摺いたく汗ひちて
根折の松の綱手引く也 麦士
名オ四句、綱手引くに思いを託し、、、
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根折の ね・をれ・の、語義不明。「根曳」ならば、宮廷儀礼にも民間伝承にもある「子の日のまつり」なのですが。
松の まつ・の。
綱手 つな・て 引き綱のこと。
引く也 ひく・なり、大勢で曳いている様子、助動詞「なり」で詠嘆を表す。
〇
とうりうの おひずるいたく あせひちて
ねをれの まつの つなて ひくなり
あちこちの島影、浦々を訪ね歩くなかで、いつしか土地の人々に迎えられ、一緒になって<松曳く綱>を曳いていることだなあ、と。
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一茶の打ち込みに、麦士の返す太刀筋は、どこか飄々とした風格を見せ、なかなかに味わい深いものがありました。
10.11.2023.Masafumi.