ナナカの評価について
第二回・原作コラボ開始ィ！
原作コラボ始まる
1月13日から始まった原作コラボの第二回。まずは心待ちにしていた皆さんおめでとうございます。
私は原作未プレイかつ第一回コラボは逃していたので、第一回イベントも復刻してくれないかな？ と歯がゆい思いをしているところであります。
ナナカ実装！評価は…おや？
さて、第二回コラボの先駆けとしてガチャに実装されたのがナナカ。原作では壊れアタッカーとして名を馳せていたらしいと風のうわさで聞いていましたが、そのうわさに違わぬ火力を持ってきたなーと震えました。
新たなるサブ種族、そして最近になって導入されたユニークアビリティも持ち合わせ、界隈を賑わせてくれています。
賑わいというと聞こえはいいものの、評価は甘口辛口、それぞれのスタイルや思想が絡み合って綺麗にまとまることが少ないのが現実です。ナナカもその例に漏れず、評価が分かれているようです。
私は主にXを中心に情報を得ることが多いのですが、スレッドも見ますし、wikiの掲示板なんかも覗いています。匿名性が強ければ強いほど、言葉や思想の火力が高めな書き込みも少なくありませんが、中には関心を引く考察もあります。
考えた上で人によって意見が割れている。そう感じて湧き上がった思いを言葉にしたく、こうして記事にした次第です。
キャラクター評価と反応
前置きとして
クルスタに限らず、ゲームではキャラクターの強い弱いという評価は付き物で避けるのが難しい問題です。しかしどんな評価だろうと、本気の考察には相応のリスペクトを。
自分の意見とかみ合わないから敵だとか、馬が合わないからと拒絶するつもりはないことを先にお話ししておきます。
ナナカ、何で評価割れちゃうん？
さて、今回槍玉に上げたナナカについて話を戻しますね。性能解説はyoutubeにいくつも動画が上がっているので文字で細々と解説する気はありません。私もバカの部類なので、ガチな考察となるとプロのクルスタ民には敵いませんしね！
とりあえず、ざっくり"ユニークアビリティ"、"固有ゲージ"、"サブ種族"という盛り盛りのアタッカーというのは広まっているところかと。
多彩な能力がある万能タイプではないものの、そうしたフレーバーにより、ナナカは頭一つ抜けた火力を出せて、かつ広い編成で活かしやすいアタッカーなのは客観的なスペックだと思います。
とはいえ、基本的な役割はシンプルなアタッカー。役割はハッキリしているのに、どうして評価がこうも分かれるのか。それは評価の比較対象が人によって違うからです。より掘り下げるなら、求める性能が人によって違うからです。
初めたてで手持ちがあれもこれも足りない、PTも回らない初心者さんなら水着ヴィーナスや晴れ着フィオナのような万能型が最強だと感じるでしょう。ノーツのコントロール――PTの回転に貢献しないのも大きなマイナスです。EX1で自分の回転率を上げるタイプのアタッカーも増えた昨今、ノーツの引き上げを味方に依存し切っているのも使い辛いと感じさせるようです。
一方で当たり前にループやシステムが組めている、中堅以上の人ならどうでしょうか。ここでも評価は分かれるようです。快適にクエストをクリアしたいだけならナナカの火力は過剰で、他の役割を持たせた方が良いと評価する人もいるでしょう。しかし、さらなる圧倒的なダメージを求めている総力戦脳の人にとってはナナカは最高峰のアタッカーです。
ナナカの特徴である突出したアタッカー性能を求める人なら強く、求めていない人は弱い、そんな風に見受けられました。役割がシンプルであるが故に、というところでしょう。
しかし、どんなプレイスタイルも間違いではありません。どんな楽しみ方をするかなんて自由なわけですし。誰も彼も間違いじゃないのに議論がこじれるのは、お互いのプレイスタイルを考慮していないからです。相手の状況が分からない以上、不透明で曖昧な自分基準を持ち出すしかないので仕方なくはあるんですが。
しかも性能について論じるゲーマーは最強とか最適解とか、求めちゃうんです。私も他人事じゃないですけど。
しかしプレイスタイルごとに違う解があるのは前述した通り。相手のプレイスタイルを理解せず、これを押し付け合えばどうなるか。もうお分かりですね？
最強と最強が殴り合う、折り合いが付くはずもない最強決定戦が始まるわけですね。あ、最強がゲシュタルト崩壊しそう……。
ナナカ！この環境を勝ち抜けよ！
今回、ナナカの評価を大きく分けた理由に"サブ種族"の存在もありました。魔族でありながら、人間の対象にもなる。本来メリットでしかないアビリティですが、広く編成できる＝色んな編成で枠を取り合うということ。
人間と魔族という種族も良くなかった。以前より環境をリードしてきて、今もなお先陣を切っている人間。それに迫る勢いで環境に食い込んできたのが魔族です。昨年末は魔族強化ラッシュで、強力な魔族ヒーラー、サポーター、アタッカーが息を吐く暇がないほど連続して実装されました。
一般イベントやクエスト程度であれば神族も扱いやすくはありますが、直近の総力戦においては、種族縛りがなかったにも関わらず、上位勢に神族主体のパーティはほとんど見られませんでした。神族は守護天使やEX消費減少などのユニークな強みはあるものの、ダメージの伸びや安定したループの作りやすさにおいては、三種族の中では一歩出遅れているのは否めません。ポテンシャルを感じるキャラクターは多いのですが、完成図のピースが欠けてしまっているような感覚があります。
と、横道に逸れてしまいましたが、恐らくナナカの属性が神族であればまた評価のされ方は違ったと思います。
しかし現実は激戦区、あるいは魔境とも言える人間と魔族の両種族で席を争うことになった。いくら強い選手でも、選手層が厚い強豪校に入ればスタメン落ちすることもあるでしょう。しかもナナカはサブ種族によって競う相手が二倍。さらに人間種にリーナという非常に似た役割の子がいたことも議論を呼んだポイントです。要はナナカにはライバルがたくさんいたんです。
いくらカタログスペックが高くても、編成の枠に入れないと評価され辛いもの。代用キャラクターがいない役割ならともかく、ナナカに求められる最たる役割は、盛大なラストアタックを飾るフィニッシャー。実装キャラクターを並べてみれば、種族的にも、属性的にも、代用が利かないわけではない。〆の華となる超火力も常に欲しいわけでもない。これを指して「限定キャラクターにしては物足りない」と落胆する声も見かけました。
ライバルが多いのも大変ですね……。
ライバルでもあり仲間でもあり。
大変な環境に身を置いているナナカですが、改めて現環境において最もダメージを伸ばせるアタッカーの一人には違いありません。自分でクリティカルとクリティカルダメージ倍率を所持しているので、シスターや装備で少し補ってあげれば誰でも強力なダメージを叩き出せる。
ATKの加算バフ（ATK＋〇％系）に比べ、クリティカルとクリティカルダメージ倍率の両バフを積み込むのは結構ハードルが高いんです。二種類のバフはセットで、前提としてクリティカルを出さないと効果を発揮しない。二種類のバフを盛らないといけないのに、どちらも兼ね備えているキャラは本当に少ないんです。バフをあれこれ積みながら、PTの回転も崩さないとなると……ね。まあ、組み込むのが面倒な分、ダメージの伸びは総力戦で証明されています。
ナナカはさらに被ダメージ増加のデバフも持っています。バランス良くダメージの乗算部分を補えているので、ATKの加算バフを積み込むだけで簡単にダメージを伸ばしやすい。そういう意味ではライトユーザーも恩恵を受けやすいアタッカーとも言えます。
HPの高いボスはこれからも出てくるでしょうし、固有ゲージ状態のバフはEX2以外にも乗るので、あえてゲージを消費せず、EX1主体で動かしてもダメージが出せるのも良い。初心者やライトユーザーにとっても決して恩恵がないキャラではないんです。ボスキラーとしても一級の性能です。
しかも、人間でも魔族でも編成に組み込めるので代入させやすい。枠を奪い合う相手というのは、編成の新しい選択肢にもなり得るわけですね。手持ちが少ないうちは純粋なアタッカーを安定して活かすのは大変ですが、強力なパーツがたくさんいる人間と魔族は、どちらもナナカの性能を十二分に受け止めるだけのポテンシャルがある種族です。
競争相手にされがちなリーナも、どちらが正解だと決め付けるのではなく、お好みで長所をチョイスできるのもまた強みではないでしょうか。これは魔族PTに入れる場合も同様で、素直に人間と魔族の両属性にとって選択肢が増えたと評価できるところでしょう。人間と魔族をまたいだ混色編成なんて面白い編成も。
結論、だいたい総力戦が悪いって話
で、ナナカの評価はどうなん？
評価を濁すようなことを言ってきましたが、私個人としてはナナカを限定キャラクターとして胸を張れる強力な性能だと評価しています。
注意して欲しいのは、あくまで総力戦バカの意見だということ。玄人ぶれるほどの知識や技術はありませんが、一応は前総力戦のランカーなので。次も頑張りたいですからね！
フィニッシャーという役割はシンプルが故に代用が効きやすいものの、ダメージ倍率や自己バフなどで如実にダメージ差が出るんですよ。フィニッシャーがいなくても数千万、数億のダメージを出すのも難しくない昨今、そこらのボスならいくらでも妥協はできる。ただね、総力戦コンテンツを十二分に楽しもうと思えば、ナナカは絶対に引きたくなるパーツなんです。限定キャラなので、後で欲しくなってもピース交換もできないですしね。
やっぱり、何より評価を分ける原因は総力戦とかいう脳を侵食する、危険極まりないコンテンツだと思うんよ……。