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小説「神正 シンセイ」

あーあ、貴方は何処にもいないのだと、諦めた。私はとっても貴方を探しました。自分の脳塊のひだひだをあばくようにして、かなり、だいぶ、真剣に探しました。だって、貴方を判断するには自分の力に頼るしかないのだから。因みにフォースとは力と訳せるけど、軍団と言う意味も持つ。分かりやすいよね。ところで、貴方は何処にも居なかった。私はかなり探しました。だって、貴方の、真性に出会いたかったから。貴方が本当はどんな人で何を思って何に苦しんで何を食べたら美味しいか知りたかったから。それが同じ時代に生きている呪いみたいなもので、貴方のの方がずっと先に生まれたら、私はこんなに思いはしない。こんなに惑って馬鹿しない。で。貴方は何処にもいなかった。貴方は自分を無くすために神を得た。そんなことに、私は、今、気付いた。

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